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コッペルのナローゲージ蒸機 [O-16.5mm (On30, O16.5)]

 コッペル(Orenstein & Koppel)の小型蒸機は日本の多くの軽便鉄道に導入され,そのスリムで端正な造形からかナローゲージ模型では最も人気のある機種になっています.蒸機にはそれほどこだわってこなかったのですが,手持ちの模型を集めてみると,何台かありました.
 
【O-16.5mm】
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完成している2機を並べてみました.
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右はオレンジカンパニーの西大寺鉄道コッペル7号30HP機.特徴あるラッキョウ型煙突は当社の車輛限界の関係で上部がありません(笑).本格的なブラスの蒸機キットに初めて取り組んだ作品ですが,設計がよく,特別な苦労なく組めました.ただし窓枠がまだついていません.
左はトーマモデルワークスの7トン30HP機です.同じく西大寺の4-5号機がプロトタイプということです.組みやすい設計でした.この2輌がOナローで完成しているもので,どちらも快調に走ります.
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トーマモデルワークスは人気のあるコッペルをいくつかリリースしており,手に入れましたがまだ途中までしかつくっていません.
右のプラケースにいれてキットは5トン15HPボトムタンクで安濃鉄道の1-3号機がプロトタイプ.
中央にあるには4トン10HP Cタンクで,秋田営林署にあったものが元になっており,キットは自分でディテールアップする簡易仕様になっています.スケールは1/45です.
そして左側は4トン10HP BタンクでCタンクと同様スケールは1/45.庵原軌道,城南軌道で使われたものを元にしているとのことです.こちらはディテールの細かいキットで開放型のキャブやバックヘッドのオプションパーツも揃えました.
 
トン数が代わればサイズも変わるので細かいことは気にしませんが,1/45にした方が1/43ミニカーや大き目につくられるシーナリーアクセサリと混在させやすく,1/43.5のクリッターまで同居している当方としてはありがたいスケールです.
 
この3台がまだ完成していない理由.キットはどっかいじってみたくなるのですが,コッペルは原型が美しく下手に改造を加えるわけにはいかず,かといってディテールアップするほど実物に詳しくないのでつい後回しになってしまいます.ただし中央のCコッペルはカスタム仕様!にするつもりです.
 
これらの原型コッペルから大きく離れているのが次の1台です.
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コッペルのマレー機で,インサイドフレームとアウトサイドフレームが同時に楽しめる模型映えする一台です.ヨーロッパに残っているものとはかなり印象が違いアメリカナイズされています.中米の鉱山で活躍していた2ftゲージ機でコロラドのCripple Creek & Victor Narrow Gauge Railroadで動態保存されています.実物写真はこちらです.
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TMS1998年5月号(640)に訪問記を掲載しています. 
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1989年に訪れた時,それほど関心がなかったので下回りをちゃんと観察していません.
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キットはBackwoods Miniatureのもので組み立ててから10年以上たっていますが,あと,一歩で完成という段階で止まっています.塗装をどうするか考えているうちにそのままになってしまいました.ヘッドライトなどの未取り付けの部品があるのですが,説明書とともにどこかにしまったきり,見つからないのが放置の原因で,なんとかしなければなりません(笑).しかし走行は問題なく,250Rのカーブを通過できるので時折,レイアウトで走らせて楽しんでいます.
 
この機関車を見るたびに,コッペルも思いっきりイメージチェンジさせていいのだという思いに至ります.
 
【HO-9mm】
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さて,こちらは乗工社の初期の製品で浜松鉄道5-6号機がプロトタイプのBタンク.これが発売されたときはかなり話題になっていましたが,当時の自分はあまり蒸機に関心がなく,また組み上げる自信もなく手にしませんでした.ずっとあとに別々の知人から偶然に譲り受けることになり組立てました.弁装置は可動しませんが,それらしいものがロストでついているという設計がいいと思います.
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1台はキャラメルモーターのまま,もう1台は新しいカンモーターに換装しました.
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その後今野さんのガレージキットとして30HP機が頒布されました.手に入れたままストック状態です.
人気のコッペルは他にも多くのHOキットがリリースされていますが,持っているのはこれだけです.
 
が,しかし,ちょっと待ってください.
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エガーバーンの定番であった2号機はミニトレインズからコッペルとして発売されているのです.
銘板にちゃんとOrenstein & Koppelと書かれています.
 
そしてこのデザインは今野さんのガレージキットやさらにそれをベースにしたアルモデルのフェルトバーンSLにも反映しているのです.まわりにはプロトタイプに関して厳格な人が多いので,これをコッペルなどと呼ぶと叱られそうです.しかし,フリーランスモデラーとしては何かに似ているということでプロトタイプの名を語り,何々風というのはいいと思います.ただし,昨今は商標権が厳しいのでOrenstein & Koppelの商標を引き継いでいる企業に使用許諾を申請する必要があるかもしれませんね!


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給水塔と石炭置き場をつくる [O-scale structures]

A2パネルの組み合わせレイアウトの機関庫脇に設置する給水塔と石炭置き場をつくりました.
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給水塔は木製の櫓の上に円筒の金属タンクという構成です.
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タンクの直径は4センチ,トイレットペーパーの芯に0.2ミリプラ板を巻きつけました.
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プラ棒で櫓を組んでいます.右上はトイレットペーパーの芯.栓はプラの部品があったので利用しました.
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タンクの蓋はプラ板による木製
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塗装完了.ホースは電気絶縁用の収縮チューブですが,形を抑えるために中に真鍮線を入れています.
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プラ板のあまりで石炭置き場の枠をつくりました.
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石炭は発泡スチロールの破片の上にバラスト材を固着して表現しました.
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給水塔と石炭置き場をレイアウトに設置しました.
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工場のまわりを引き続き補修中です.


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