新たな土地?に小屋が三つ建ちました [O-scale structures]
手をいれている可搬レイアウトの右側部分ですが,機関庫の向こう側の土地が開拓され,小屋が建ちました.
4年ほど前からこの部分は隆起した緑地にしていました.この盛り上がりが収納に影響することもあって手前部分は平地にして,取り外しできるストラクチャーを置くことにしたわけです.
発泡スチロールを敷いて隆起させた手前の緑地をそぎ落としました.
剥がした部分にプラスターを塗って整地します.剥がした草はまた使えるので無駄にはしません.
整地された部分は建物が建つまでは駐車場です(笑)
この部分に新たに建てる三つのストラクチャーの土台です.1センチ方眼なのでサイズがわかると思います.
まず,こちらは作業小屋.扉は開けた状態にします.壁面はEvergreenの筋入り(V-groove)プラシート,窓はケント紙,屋根はドラフティングテープを使いました.左手前の床はボール紙で建物に固定,右側手前の土台は周囲をプラ棒でかさ上げしたものでレイアウトに固定します.
塗装前の状態です.
塗装を終えた状態.壁面はガルグレーを吹き付けてから手塗しています.屋根はウェザリングパウダーで変化をつけています.何の作業小屋でしょう.
こちらは物置,壁面は波板とし,EvergreenのMetal Sidingを使いました.
塗装を終えた状態です.ガルグレーを下地吹き付けし,木製扉はライトグリーンを手塗,ウェザリングをほどこしました.
残る一つはOuthouse,屋外便所です.プラ板を使わずバルサシートを使いました.
1ミリ厚のバルサシートは割れやすいのですが,このような貼り付けには問題ありません.
バルサは墨汁を垂らしたアルコール溶液でウェザリングしました.
こうして三つのストラクチャーが出来上がりました.
空地に設置しました.2ミリのねじを落とし込んで固定するだけで,取り外しできます.
作業小屋の扉が開いていますので,机,いす,棚を置いてみました.
中央のパネルから見た情景です.
機関庫脇から見た情景です.
レイアウトをつくるとき,全体の情景が決まらないと完成しないものですが,一度緑地にして仕上げておいて後から開墾するというのも面白い楽しみ方だと思います.
窯小屋(Kiln Hut) [O-scale structures]
窯小屋(Kiln Hut)
左の赤い屋根の建物ですが,絵付けなどを行う陶器工場だということです.だとするとやはり窯(炉)が必要だろうということで急遽右側に置いたのが窯小屋です.
中に小さな炉が収まっているというつもりです.製作の手順をまとめました.
3ミリ厚の発泡スチレンシートです.石作りということで,それらしい刻みをフリーハンドで入れます.
床板を入れて箱組にして,表面が石らしくなるように,刻みを入れます.さらに凸凹がほしいので流し込みタイプのプラ接着剤を部分的に少量筆塗して溶かしました.
サーフェーサーを吹きます.
タミヤの水性アクリル溶剤に墨汁をたらしたBlack Washを筆塗して溝を強調します.
パステルを使って石の色に変化をつけます.様々な使い方がありますが,ここでは直接擦りつけては水性アクリル溶剤でなじませました.
建物右下部には通風口を適当にあしらって付けました.屋根は1ミリ厚発泡スチレンシートの表面にそれらしく筋目を入れ,塗装したもので,工作用紙の上に貼っています.煙突はプラキットの余剰パーツを利用しました.扉はバルサシートでつくりました.
小品なので手早く完成させることができました.
”最近は陶器用の小さな炉が出回っているようなので,なんとか収まるでしょう.でもひょっとしたら酒のつまみの燻製をつくるだけになるかもしれません!”
早速工場の脇に設置しました.燃料の薪も用意しました.
小さなワークカー Rail Woody [O-16.5mm (On30, O16.5)]
小さな作業車をつくりました.どこかで見たようなかたちかもしれません.
そうです,アルモデルのレールトラックが土台です.前萎みのキャブの形が好ましいですが,シンプルなつくりなので少しいじってみたくなります.
5,6年ほど仮組の状態で放置してありましたが,機械室とキャブを5ミリほどかさ上げして仕上げることにしました.
さて,これは以前につくったものでHO-9㎜の同じくアルモデル・レールトラックを加工したものです.
実物には木造車体に鉄板を貼ったニセスチール車というのがありますが,これはブラスボディーにプラ板を貼り付けた“ニセプラ車”というわけです(笑).Oナローの方もこのプラ貼り工法で進めました.
機械室とキャブは5ミリかさ上げでプラ板を貼り,カーブした屋根をつくります.荷室はプラ枠組みで新たに作りました.
ラジエータの部分はくり抜いて網板をいれてからアルモデルのスペアパーツをカバーに利用,ヘッドライトのブラケットには配線用端子板をつかいました.ヘッドライトはエコーモデルの挽物です.
仮組の状態です.
分解して塗装に入ります.荷室の羽目板は別の色にしたかったので,ここには写っていませんが別の板片を後からはめ込んでいます.
キャブは赤,荷室フレームはウッドブラウン,羽目板はタン,屋根はスエード調ダークグレーの調色缶で吹きました.光沢の強い赤を使ったので艶消しクリアーを全体にかけています.床下は簡単にトビカ黒染めスプレーで済ませ,カウキャッチャーはガルグレーです.
軽くウェザリングをして完成です.木枠模様のワゴン車の呼び名に因んでレールウッディーと称し28番が与えられました.
キャブはブラスにプラ板を貼って木板張りを表現するという,なんとも不思議な工法です(笑).