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JAM2018 Narrow Gauge Junctionの展示を振り返る [model railway]

先日行われた第19回国際鉄道模型コンベンション(JAM2018)のレポートに関してはすでに軽便鉄模アンテナ雑記帳のイベントレポートに集約されていますので,いまさらではありますが,毎回出展しているNarrow Gauge Junctionのブース展示について簡単にまとめました.比較的大きいHOn3(1/87-10.5㎜)のセクションを除いて小品の持ち寄りなので,事前に展示に関する打ち合わせはしておらず設営時に配置を決めています.

趣向の幅が広いのがナローゲージモデリングの特徴ですが,なんとなくゾーニングができていたようです.そこで個別の作品の説明ではなく4つのゾーンにわけてその傾向を見ていくことにします.

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▲出展の全体を左側から眺めたところで,机の配置はコの字型です.左側のエリアには精緻な仕上げを基本に,さまざまな仕掛けが埋め込まれた作品が集まり“テクニカルゾーン”と名付けてみました.

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▲中央です.左側には小レイアウトと車両作品が並んだ”正統派ゾーン“になります.

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▲右側です.手前はモジュールレイアウトですが,右奥にはマイクロレイアウトが並び”アートゾーン“と名付けてみました.

 

【アートゾーン】

極小レイアウトの部類ですが,車両やストラクチャーはディフォルメされているものが多く作者の個性ある作品ばかりです.新作もありますが,毎回出展されるものも多く,また多くの家族連れの注目を浴びるのがこの部類の作品です.ナローゲージならではの,こんな発想があるのかとみる人を楽しませてくれます.

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▲小品は展示右ウィングに集まりました.

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▲中央にも定番の作品が並びましたが,しかけのあるトロッコラインはいつも観客が絶えません.

 

【テクニカルゾーン】

それに対し,作品をリアリティ指向で作りこんだうえ,ディジタル制御や新機構をこらした技巧派の作品は左ウィングに並びました.全体の写真を撮り忘れたのでその中から2点紹介します.

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▲On3(1/48-19㎜)という特殊ゲージのギアードロコを丹念に組み上げ,さらにサウンド付きのDCCを組み込んで往復運転されています.

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▲内燃機に組み込まれる予定で自作した電動往復機関のデモ展示です.

このゾーンにはかなり鉄道模型に精通した方々が集まっていました.

 

【正統派ゾーン】

キットを丹念に仕上げた車輛作品,日本の情景をコンパクトにまとめた小レイアウト,これこそ真っ当なナローゲージの楽しみ方でしょう(笑)

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▲コンベンションの全体テーマが“北海道”だったので北海道のナローゲージ車輛を展示しています,関係者にも連絡していたのでそれなりの数が集まりました.試走用の線路も北海道の形に近づけています.優れた作品が集まりましたが,小さな車両の展示はどうしても地味になりがちです.

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▲猫屋線の車輛を加工して電車に仕上げています.

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▲日本の情景を凝縮したような小レイアウトです.変わらないテーマですが,いつ見てもほっとする情景が演出されています.

 

【モジュールゾーン】

ナローゲージの楽しみの一つがレイアウトです.一角をしめるのがHOn3の橋梁シーンのモジュール,そして,もう一つがO-16.5mm のパネルモジュールです.一般的なHO-9mmのモジュールがないのでやや偏った展示になっているかもしれません.また,モジュールと言っても担当を分担してつくるグループ作品ではなく,個人の作品です.グループ型の作品はグループごとに軽便鉄道模型祭に出展されています.

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▲HOn3のコロラドナローは省スペースというわけにはいきません.渓谷を走る編成のシーンは見ていて飽きないですが,DCCで走行されており,新しい模型車輛に混じって日本の輸出品であった古い車輛をレストアして走らせるなど,かなりディープな世界が展開されています.

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▲このO-16.5㎜のパネル集合レイアウトについてはこのブログで語ってきた(2018-08-03)ので説明は省略しますが,スーツケースで運べることをアピールするためには展示にもう一工夫必要です.

 

ナローゲージ趣味の懐の広さを感じてもらえれば展示としての効果があったと思います.春には池袋で模型芸術祭が開催されるので同様の展示を行う予定です.またディープな世界の魅力にはまった人は軽便鉄道模型祭に足を運んでいただきたいです.

 

なお,個人的にはこのコンベンションで小さな買い物をしました.そのことを次の話題にいたします.

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PlaPowerを使った2輌の内燃機 [O-16.5mm (On30, O16.5)]

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▲5年以上ほったらかしにしていた自作の動力,プラパワー(2018-08-07)を使ったフリーランスの内燃機が2輌完成しました.せっかくの自作動力なので,車体もパーツを使わないで自作にこだわってみました.
 
【2種類の下回り】
動力は軸距20㎜と24.5㎜がそれぞれ2台つくってありますので,下回りをまとめて製作することにしました.フリーランスで上回りをいくつかデザインしているので,どれにでも使える下回りとしました.
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▲4台分の主要なパーツをプラ素材で切りそろえました. 
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▲軸距20㎜の方はコイルばね懸架のもので,ホイットコムやミルウォーキーの機関車に見られるタイプです.コイルは単芯の被覆線を巻いたもの,軸箱はねじの頭です.
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▲軸距24.5㎜の方は板バネ懸架にしました.これは後述するように端部以外は随分前につくった図面に基づいています.
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▲自作動力が放置されていた原因のひとつ,それは取り付けをどうするか迷ったままだったからです.結局プラ棒でフレームを重ね上げし,張り出した板で止める方式にしました.
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▲下地塗装を終えて4台分の下回りがそろいました.カプラーの部分はバッファーとなる張り出しをつけているので,カプラーをとめるねじ孔は床板の端ぎりぎりのところにあけています.
 
【黄色の機関車】
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▲軸距20㎜,コイルバネの機関車の図面です.後部開放の形にしてみました.
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▲0.3㎜の車体表面にリベットを打ち,切込みをいれているところです.
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▲仮組した状態です.機械室のせり出しは5㎜の四角と三角の角材を貼り合わせたものを土台にしました.このあと前妻面にLEDを仕込みます.
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▲LEDは直接モーター側からつきだした保護ダイオードの線と接触するようにしています.
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▲ガルグレーで下地塗装を終えたところ.運転台の部分はかなり適当なアレンジです.計器盤らしき部分は直接室内につけてあります.
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▲塗装はカラースプレーで手軽に済ますことが多いのですが,今回はガイアカラーをエアブラシしました.
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▲窓をいれて完成しました.いまのところラジエータを少し汚していますが,他はほとんどそのままです.車籍管理の都合で71号となりました.
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▲ウェイトは機械室に少しいれましたが,メタル製の機関士をいれてもう少し重さを稼ぐ予定です.
 
【青い機関車】
もう一つの軸距24.5㎜の方ですが,以前につくった機関車の図面でつくることにしました.
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▲同様の工法で車体を組み立てた状態です.
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▲上下濃淡の青で塗装しました.車籍番号は70です.
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▲この車両の形ですが,わたしにとってOナローの記念すべき雑誌デビュー作なのです. 
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▲それはGazette May/June 1997に掲載されました.手前の濁河軌道1号機が記事にした作品で軸距は26㎜でパワートラックを動力にしています.
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▲新旧2作を並べてところ,細かな点を除いて基本はほとんど同じです.20年以上たちましたが,設計も技法もほとんど進歩していません!
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▲下回りだけがまだ2台分あり,動力も組み立て済のものがあるので,まだまだつくっていくつもりです.


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鉛筆補助軸 [stationery]

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【鉛筆の思い出】
小学生の頃は鉛筆を揃えるのが楽しみでした.当時は三菱とトンボのほかにヨットとコーリンがありました.緑の軸は一本10円する高級品で,学童用には一本5円の製品が一般的で,さまざまな塗色で売られていました.書いた感じはかわりませんでしたが,ローター式の削り器で削ると5円のものは木の表面がざらざらしていたので,違いは木なのかという認識でした.削り器ですが,右手で手回しのハンドル,左手で鉛筆を支えると本体を抑えるためにクランプで固定する必要があります.この不便をなくすため,鉛筆を支えるクラッチがつくようになりましたが,これを使うと鉛筆軸に傷がつくのが嫌でずっとクラッチなしのものを愛用していました.その後電動式が普及していきます.
1年間米国で暮らしましたが,現地の鉛筆はEberhard Faber(ドイツのFaberとは別会社,詳しくはこちら)製で黄色の軸に消しゴムがついたものが広く売られていました.HBに相当する硬度はno.2と表記されていて,消しゴム付はそれなりに便利でしたが,高級感のあるものではありませんでした.
その後日本では三菱uni,トンボHOMO(のちにMONO)などの高級鉛筆が展開されるともに,アメリカでなじみのあった消しゴム付きの黄色い軸のものが中国製鉛筆として安く入ってきています.
またいつも高級品として存在していたのがドイツのStaedtlerとFaber-Castellの製品で,京都では丸善の文具売り場にならんでいました.
その後,シャープペンシルを常用するようになって,特に鉛筆を買ったりすることはなくなりましたが,数年前ステッドラーが初期の鉛筆を再現した組立キットpencilmakerをLumographの1ダースセットと組み合わせて販売しているのを見つけて購入しました.
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▲キットといっても簡単な構成です.溝が彫られた四角い軸片で芯をはさみ木工用ボンドで接着して,紐で縛り付けて赤い封印のようなものをつけて完成するもので,鉛筆の原型だそうです.そのままの状態で保管しています.
 
【鉛筆補助軸】
小学生高学年のころ,鉛筆をどこまで短く使うかをクラスで競い合っていたことがありました.ほとんど実用にならない1㎝ほどまで削り込んだものをマッチ箱に綿を敷いてコレクションをしている学友までいました.それは極端とはいえ,短くなると使いにくいので,それを支える軸として使われていたのが,鉛筆補助軸です.ブリキ製の筒で鉛筆を支えるものですが,現在も同じ型が売られているロングラン製品です.この補助軸の中にさらに短い鉛筆をためて入れ替えて使うという技までありました.
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▲最近買い直した当時と同じ形の製品です.下の筒だけのものが当時の記憶にあるもので,会社名は記されていませんが,現在も学童用文具を扱っているクツワの製品とおもわれます.そして,今日,消しゴム付き(中)やクリップ付き(上)のものも手に入ります.丸い軸は転がるので,クリップ付きのものが便利です. 
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▲補助軸はいくつか種類があって,一番上はいぶしたような色のもの,2番目は木のコーティングがついています.3番目からは比較的新しい製品と思われます.下の赤い軸はITO-YAのものです.
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▲この2本は軸が無垢なので長さの調整はできません.上がLyra,下がITO-YAです.ドイツの鉛筆は少し細めなのでLyra製品には日本製鉛筆は入れにくいです.
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▲そしてステッドラーも製品(900 25)を出しています.どうやら日本で企画された日本製品のようです.回転式のカバーがついた消しゴムがつきます.使いやすいので最近も良く利用しています.
 
【キャップの拡張?パーフェクトな鉛筆とは】
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▲軸の延長ではありませんが,芯を保護するうえではキャップが役立ちます.そこで消しゴムと削り器がセットされれば一本持ち歩くだけで維持できます.このコンセプトを実現したのがファーバーカステルの”パーフェクトペンシル”です.名前は大袈裟ですが,消しゴム付き鉛筆と削り器を内蔵したキャップのセットにほかなりません.
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▲これがUFOと名付けられたファーバーカステルのパーフェクトペンシルです.同社は高級品を展開しているので,これでも同社の中級品ですが,結構な値段です.集めたカードポイントの引換品として手に入れました.普及品もでています.
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▲UFO?の形をしたキャップを抜くと削り器がでてきます.通常より少し短めの消しゴム付き鉛筆がついています.携帯には便利ですが,長さの調整はできません.
これで軸長の調整ができればそれこそパーフェクトなのにと思っていたらありました!
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▲文具売り場で偶然見つけましたがメーカーはわかりません.透明軸の片側が鉛筆軸の固定,右側に削り器がついています.消しゴム付鉛筆を入れて,短くなっても軸長が維持できる,まさにパーフェクトな一品です.面白いデザインですが,すべてが透明な成形品では使いこなしたいようなオーラは感じられません.また露出した削り器では芯のカスがつかないか心配です.


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プラバンで作る動力“PlaPower(プラパワー)" [O-16.5mm (On30, O16.5)]

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【2段減速の動力】
Oナローの動力には天賞堂のパワートラックなどのモーターを軸間に置いた動力ユニットが広く使われています。これほどロングランな製品もないのではないかと思います。しかし、モーター上載せでいいから、もう少し減速比がとれる2段減速のものが欲しくなります。これには定番と言われる製品は少なく、値段も結構します。
パワートラックはプラのフレームに集電端子をとめただけの単純な構造ですが、通常の使用で軸受が摩耗するようなこともありません。ここはぜひプラで動力を自作してみたいと思うようになりました。
 
【ギアと車輪】
鉄道模型用のギア類はいくつか確保してあるのですが、軸径やモジュールが様々でどれを採用するか決心がなかなかつきませんでした。
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▲結局安くて融通がきく汎用品ということで,POWER’Sのブランドのモジュール0.5のプラギアを使うことにしました。
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このギアは2㎜の軸を使用します。ただしモーターはアルモデルの1㎜軸のものを使ったので1㎜-2㎜の変換用のパイプかブッシュが必要になります。車輪はカツミ規格のものです。カツミのピボット車輪は2㎜軸に車輪が押し込まれているので、引き抜き工具を用意して車輪を一旦抜いてギアを入れてから車輪をはめなおします。なお、9.5㎜車輪のものはアルモデルから発売されています。Hornbyなども2㎜のピボット車輪を別売していますし、2㎜軸は探しやすいはずです。車輪の引き抜きにはNorth West Short LineのPuller, Press Tool Setを使いました。
 
【設計】
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▲フレームはプラ板とプラ角棒を使って組んでいます。試作のあと再設計したものをPlaPower IIと名付けていますが、ホイルベース20㎜と24.5㎜のものを作りました。モーターとウォーム軸は平ギア8:24で減速し、ウォームは車軸の12歯ギアと合わせていますので1:36の減速比になります。
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▲プラバンに4両分の図面を切りこんだところです.
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▲フレームは、1㎜板で外枠を組み、2㎜角棒を0.5㎜板で挟むようにして補強しています.車軸は板の溝だけではなく角棒を入れて横方向を支えます。
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▲車軸を落とし込んだところ
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▲モーターとウォーム軸を支える1mm板は1.4㎜ねじでフレームに固定しています。当初の試作品では図面のミスでなんと0.5㎜もモーター軸がずれていたのですが、ねじ止めの孔を拡大して微調整できることや、ギアの粗さが幸いして走行上支障はありませんでした。精度の低い工作でもなんとかなるものです。
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▲ウォーム軸は端に1㎜板でつくったリングをはめて抜けないようにしていますが、簡単なもので何とかなるものです。
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▲集電は0.3㎜リン青銅線を用い、真鍮線とT字形にはんだ付けし、フレームにあけた孔を通じて真鍮線をモーター端子の孔に入れるだけで固定しています。 
 
【5年経過して】
 このままでは軽すぎますが、走行は予想したほどノイズもでずに快調です。この設計でホイルベース20㎜と24.5㎜のものをそれぞれ2台ずつ製作しましたが,そのまま5年以上になりました.ようやく,これを使った内燃機の製作に取り掛かっており,間もなく完成の予定ですので追ってレポートします.


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分割式パネルレイアウトの公開展示を振り返って [O-16.5mm layout]

イベントや例会に手持ちで運べるような分割式のレイアウトを作り始めて7年ほどになります.イベントに出展すると,昨年と違うところはどこですか,と聞かれることがあるのですが,自分でもわからなくなってきました.そこでパネルレイアウトの進展をイベント出品(主に夏のJAMコンベンション)の経過とともに振り返ってみました.
 
【JAM2011:コンパクトトラックモジュール始動】
写真パネルを組み合わせでレイアウトを自由に組み替えられるというコンセプトで設計したのが以下のパネルです.
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半円の半径は150㎜なので,トロッコ専用となります.これで下記のような組み合わせができます.
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平らに地面を仕上げたパネルは箱に重ねて収納し,適宜ストラクチャーや山を置いて風景をつくるというものでNGJの会合などに持っていきました.
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▲そして2011年8月のJAMコンベンションはこのような組み合わせで出品し,トロッコの編成を走らせました.
 
【JAM2012:250㎜のカーブパネルを追加して】
半径150㎜の曲線での運行は小型内燃機(いわゆるクリッター)に特化され,Cタンクや軽便クラスの運行にはちょっと厳しいです.そこで小型軽便仕様として半径250㎜の半円パネルを2枚用意しました.A2パネルにちょうど半円が収まります.前回つくった分岐やカーブのパネルを利用するために隙間を埋めるパネルを用意しました.
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▲半径250㎜のパネルを使うとこのような形になります.中央の緑の部分が埋め合わせのパネルです.
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▲これは250~350㎜のカーブに設置するためのトンネルのユニットです.載せるだけで風景を分割する効果があります.
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▲そして2012年8月のJAMに出展しました.トンネルユニットやストラクチャー類を適宜並べています.Cタンクの編成などを運行しました.
 
【JAM2013:シーナリーを固定し,箱組で運搬】
A2パネルでつくる250Rの半円は何かと都合がよいサイズですが,置くだけのシーナリーではやはり物足りない気がしてきました.そこでシーナリーを作りこんで箱組で運べるものを次に計画しました.
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▲これがそのプランで,分岐部分を含めてすべて新しくつくりました.A2パネル4枚分で,そのうち3枚がそのまま,残り1枚を4分割して側線にしています.
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▲このようにA2パネルを両側にしてすべてのパネルを間に滑り込ませて厚さ25㎝の箱組に収納できるようにしました.
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▲2013年のJAM展示です.ストラクチャーは固定(ねじ止めで,はずせます)ですが,軽量化しており,屋根が外れた以外運搬中の問題はありませんでした.
 
【JAM2014:パネルを追加,組み立て式トンネルを設置】
このモジュールを継続して使うことにし,延長用のパネルを追加しました.ただし,荷物が増えないように,延長部分はフラットなパネルのままにしました.
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▲これが2014年のJAM展示です.風景に変化をつけるために延長部分(左から二つ目)の奥に組立式のトンネルをかぶせてみました.
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▲箱組のパネルは厚さを25㎝から22.5㎝に縮めました.
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▲これらはすべてこのような手持ちの荷物にまとめています.スーツケースの中に箱組のパネルが収まっています.
 
【JAM2015:さらにパネルを追加して待避線付きに】
そしてさらにパネルを追加してレイアウトの幅は227㎝になりました.
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▲基本的には今までのものにパネルを追加したものですが,待避線を入れたので一部入替をしています.
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▲増設部分は地面を仕上げただけです.これらの部分は箱組にするスペースがないので袋にくるんで運搬します.
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▲これが2015年のJAM展示になります.かなり余裕のある大きさになっています.箱組にできないパネル上の樹木やストラクチャーは現地で整えるため,設置には少し時間がかかります.
 
【JAM2016:新たな150Rの箱組レイアウト】2016-09-11
今までのものとは別に,クリッターや豆タンク専用の150㎜カーブのシーナリー付きのレイアウトをまとめました.A2パネル2枚を横長に2枚つなげたもので,2枚を箱組にして収納,運搬します.詳しくはこちら:
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▲これを2016年のJAMに展示しました.作りだめた小屋をならべてまとめたもので,側線は従来のパネルとつながています.作風がマンネリなので,あまり代わり映えしないかもしれません.
 
【軽便模型祭2016パネルの組み合わせを変えてS字シャトル運転】2016-10-10
 JAMの一か月後に開催される軽便模型祭ではクリッターズクラブに車輛作品で参加させてもらっています.しかし,この年のお題は自動往復運転でした.タイマーICを使った自動往復ユニットは以前に購入したものがあったのですが,一度も使ったことがありません.そこでこの機会に使ってみることにしました.クリッターズクラブの出展スペースは限られているので,コンパクトにまとめる必要があります.こうして作ってあった150㎜半径のパネル(2011JAM出展)が活かされることになりました.
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▲これがシャトル(自動往復)運転のプランです.緑とピンクの部分が新しく作った部分です.組み合わせを変えれば単純エンドレスになることが解ると思います.
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▲これが2016年の軽便模型祭クリッターズクラブへの出品です.工事用軌道の雰囲気のなかで編成が自動往復します.
 
【JAM2017:S字のシャトル運転を拡張してなべトロの自動転倒を実演】
 シャトル運転をもう少し楽しみたいと思い,在来のモジュールを組み合わせて路線延長を行い,さらに終端で繰り返しなべトロの自動転倒ができるような配置にしてみました.
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▲これが2017年のJAM展示で,S字カーブのEnd to endですが,途中に側線を設けています.左端になべトロの転倒装置があり,右側にホッパーがあります.バラストをホッパーから落として運ぶ実演もできましたが,その部分は手作業なので自動化が課題です.
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▲タイマーICによる自動往復でアルモデルのなべトロが転倒装置を出入りする様子は眺めていても楽しいものです.
 
【軽便模型祭2017は150㎜半径の変則配置で】
この年,軽便模型祭のクリッターズクラブに出品したのは150㎜半径のモジュールの変則配置です.
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▲クリッターを走らせるのが目的ですのでレイアウトで新しい部分は側線分岐の部分の三角地帯を埋める地面だけでした.
 
【模型芸術祭2018:250㎜半径モジュールをリノベーション】2018-03-26
シーナリー付の箱組ではやはり荷物が大きくなります,しかし置くだけでのシーナリーでは物足りないままです.そこでパネルは重ね収納・運搬とするものの,ストラクチャーの土台だけはしっかりパネルに固定し,本体は展示先で固定する方式としました.
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▲こちらが2018年3月の池袋鉄道模型祭の展示です.2013年の展示と同じパネル構成ですが,可搬性を維持しながら,充実したまとまりのあるものになったと満足しています.
 
さて,いよいよ2018年のJAMが開催されます
芸術祭以後,このレイアウトはわずかな進捗がありました.2018-04-23
というわけで芸術祭とほぼ同じものを出展する予定です.
なおイベントではSナローの展示もしてきましたが,こちらは今のところ進捗が停まっています.

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