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ペアーハンズの縦釜 ”Coffee Pot” ほか [O-16.5mm (On30, O16.5)]

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ペアーハンズの小型縦型ボイラーロコ”Coffee Pot”を組み立てました. 
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DeWintonの縦釜がプロトタイプなのでWrightlinesのモデル(奥)と比べてみました,
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Wrightlinesのモデルは1/43.5ですから縮尺による大きさの違いでしょうが,思いだしたのはBrecon Mountain Railwayに保存してあった2台の縦釜(2017-11-18)です.DeWintonのものと並べて展示されていた一台は小振りでワンオフの手作り機でした.これにならって特にプロトタイプにこだわらずに改造しようかとも考えましたが,結局特徴的な端梁下部の排障器を省略しただけでそのまま組むことになりました.
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ホワイトメタルとエッチング板が複雑に組み合わさっているので,順番を考えながらはんだ付けと接着剤を使い分ける必要があります.
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動力はパワートラックにロッドを取り付けたものです.ボイラーは中央に載るのですが,不安定なので線を埋めてフレームに固定しました.同様にパワートラックを使うWrightlinesキットはボイラーが中空なので内側からパワートラックをねじ止めすることができるのですが,こちらはそれができません.
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パワートラックは両面テープで固定するよう書かれていますが外れやすいので,プラ板を接着してフレームに裏からねじ止めするようにしました(グレーの部分).裏側に使うウェイトやディテールもキットには用意されていますが,ねじ止め位置の関係もあって,これらは省略しました.
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上回りはキットのとおり組み立てました.
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シリンダーロッドは途中で切れているので機能的には不十分なディテールですが,味わいのある縦釜ができました.
 
今年(2018)の軽便鉄道模型祭のクリッターズクラブのペアハン祭りに向けて仕上げた動力車のことを3回にわけて記載しました.ほかにも動力車のキットをストックしているのですが,祭りには間に合いません.ペアーハンズのキットはほかに貨車を組みました.
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こちらは森林鉄道用の小型有蓋車です.洋白エッチング板が使われています.ドアはスライドできるようにしました.台車はキット付属のものとは別にトロッコベースキットを使用しました.
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手前にあるのが小型有蓋車に付属していた台車,奥の1台はトロッコベースキットを使った車輛です.
 
動力車を含め,悩ましいのがカプラーです.連結運転を手軽に楽しむためにケーディーの5番カプラーを基準に中心がHOと同じく10㎜の高さになるようになるべくしています.場合によってはピン・リンク式に付け替える方式です.しかし紹介してきたペアーハンズの車輛は高さが多様なままなので,ありあわせのカプラーを取り付けており,連結できる車輛は限定されます.


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手を振る機関車Bump Around ペアハン+ホットウィール [O-16.5mm (On30, O16.5)]

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おじさんが走行中手を振ってくれる機関車です.
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ペアーハンズの“小型ガソリン機関車,夏スタイル”というキットです.BachmannのDavenport DLをさらに短くしたずんぐりスタイルの機関車キットが出ていますが,それをオープン仕様にした変種というわけです.キットの魅力は運転手の人形がセットに含まれていて手を振らせるようになっていることです.
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前述の岩手富士のモーターカー同様,動力はGandy Dancerです.以前にレバーの動きを使って煙突の先を上下させるスピーダーを2台つくったことがあります.このキットはレバーを使って運転手の右腕が動くようにしているところが特色です.また片方のレバーもアイデア次第で使えるというわけで機械室のカバーを揺らすようなことが出来るようになっています.しかし付属のラジエターは大きいし,モーター部分をエンジンとみなすにしても真ん中に寄りすぎていて一工夫必要です.
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そこで活用を思いついたのがホットウィールのBump Aroundというモデルです.前(2017-12-10)に紹介しましたが,天井集電でぶつかり合って走行する遊園地の乗り物です.このボンネットは是非内燃機に流用したいと考えていましたが,小径車輪に広い土台を備えたこの機関車ならうまくまとまりそうです.
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5ミリかさ上げするとちょうど収まりました.
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プラ板を内張し,その上にもう一枚重ねて整形しました.ヘッドライトはドリルでえぐってみました.
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動力の周囲はテープを貼って絶縁していますが,車体からはずれないようにするために左下側(白い部分)に押さえのプラ片をねじ止めしています.カプラーは少し大き目の009用をつけました.
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運転手の右腕はレバーにはんだ付けした0.4ミリ線で支えられているので上下します.
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反対側のレバーにも線をつけてボンネットごと上下する仕掛けを試みました.しかしダイキャストが重くてレバーの動きが抑えられてしまい手の振りにも影響するので諦めました.
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Bump Aroundのボンネット部分からはエンジン音も高らかに走り回る姿が想像できますが,本来は遊園地の電動遊具ですから,ここにエンジンは入っていないのですよね(笑).


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ペアーハンズのキット組立 軽量機関車と巡察車 [O-16.5mm (On30, O16.5)]

毎年秋に開催される軽便鉄道模型祭にはクリッターズクラブのブースに作品を出させてもらっています.
今年2018年は「ペアハン祭!」と題してペアーハンズ(Pair Hands)さんの作品を集めるということです.
NやHOナローのものも少しありますが,持っているのはほとんどがO-16.5㎜のキットです.これを機会に途中で放置してあったものを組みあげてみました.これが完成している作品のすべてです.
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手前の3台は以前に組み立てていた加藤協三ホイットコムの内燃機,奥左は小さな駅舎のペーパーキットです.
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これらのうち,ここに並ぶ4輌の動力車と貨車がこの機会に組み上げたものです.順次取り上げていきたいと思います.
 
【軽量機関車55号 Simple XS】 
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シンプレックスの雰囲気を楽しむ機関車ということになっていますが,座席が横置きの軽量オープン機という以外には共通点はありません.枠にはKATOの陽刻があり,ジャンクを寄せ集めて現場でまとめたという雰囲気です.そこでsをつけてエキストラスモール(XS)のSimple XSと名付けてみました.
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ホワイトメタルのパーツから成るキットで動力は天賞堂パワートラックWB24.5を使います.レバー類は別売りのセットになっていましたが,それも合わせて使いました.
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瞬間接着剤で組める簡単なキットです.派手にパーツに色を変えて組み上げたので,はめ込み式玩具のような様相になりました.センターの赤いタンクを載せた黄色いトランスミッションの部分はパワートラックに直接接着する構造です. 
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パワートラックは両面テープで固定するように書かれていますが,端面側に発泡スチロール片を入れて固定してみました.
 
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ブレーキハンドルの支柱を立てるスペースがぎりぎりで,運転席が手狭ですが何とか運転してもらえそうです.
 
【岩手富士巡察車56号:Iwate Fuji Inspection Car powered by Gandy Dancer】
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森林鉄道で活躍した巡察用の岩手富士T62JHモーターカーです.
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動力にこのBachmannのGandy Dancerを使っているのが良いアイデアです.ただし1軸駆動で走行性能は今一つです.また,間をプラで絶縁した極性分割の構造なので,真鍮のフレームにはめるためにはセロテープで周囲を絶縁する必要があります.
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動力を中心に収めたオープン仕立で座席もついています.側板と屋根は接着して側面の下回りをフレームにねじ止めする構造のようですが,ホワイトメタルの屋根を真鍮の側板にどのように接着したらよいのか悩むところです.そこで適当なドアをプラ板でつくり,密閉型にして側面を囲み,ドア部分の上部で屋根をねじ止めする方法にしました.
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ヘッドライトは少し大き目のアルモデルのパーツを使いました.セロテープで周囲を絶縁したGandy Dancerの動力は押し込んだだけの固定になっています.
 
Gandy Dancerのレバーの動きを活かした作品は次に紹介します.


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夏休みの絵日記から,汽車の旅とOゲージ [travel]

古い段ボール箱を整理していたら1958年の夏休み絵日記帳が出てきました.
へたくそな絵と作文で,恥をさらすようなものですが,ちょっとおもしろい記述があったので披露します.
 
【8月12日:京都から富山までの牽引機関車】
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この絵ですがDD112と書かれているものの,形も色もDD11とは違うし,汽車の旅だったことを除いては本文と関係のないまったくのやっつけなので絵はどうでもいいのです(笑).興味深いのは日記文で,京都から母の実家がある富山に向かう行程が記されていました.漢字を補うと:
 
“きょうは富山のおばあちゃまのとこへいきました.
京都から米原までEF電気機関車がひっぱっていきました.
米原から田村までE蒸気機関車がひっぱっていきました.
そこからED交流電気機関車がひっぱりました.
敦賀からディーゼル電気機関車がひっぱりました.
そのつぎに蒸気機関車がひっぱって富山までいきました.“
 
感想なしの駄文ですが,記録としては5回牽引機関車が代わっていることが簡潔に書かれています.これで急行”立山“だったのでしょうか?普通ならそれを書くでしょう(笑)
E蒸気機関車とはE10のことですが,これを読み直したとき,運用区間が間違っているのではと思いました.しかしWIKIで調べて正しいことがわかりました.
 
E10が俱利伽羅峠越え(石動・津幡間)の補機として使われたのは僅かな期間(1955年9月まで)で新しいトンネルになって運用を外れたのち,交流電化区間と直流区間とのつなぎに転用(1957~?)されたとあります.つまりこの日記は異なる電化区間を結ぶために蒸機が使われていたという信じがたい運用をしていた時期のものだったわけです.ただし,駅で列車から降りてE10が連結される様子を父と見たのですが山中の駅だったような記憶が薄っすらとあります.日記を記す何年か前の幼児だったころ,俱利伽羅峠越えでの補機接続を体験しているはずで,その時の印象ではないかと思います.
 
子供の頃,蒸気機関車は好きではありませんでした.突然鳴る汽笛が怖くて,蒸機を見かけるたびに耳をふさいでいたことを思い出します.そしてこのE10型の鮮烈な印象です.蒸機はこの1機種で堪能したので,C型機,D型機には興味がわかず,いまだに型式の区別がわかりません.
 
【8月10日:Oゲージ運転】
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もう一つはこれ,3線式Oゲージで遊んだことが記されていて,漢字を補うと
 
“夕方トランスの電気機関車をやりました.鉄橋やら切り換えやトンネルをつくって動かしました.鉄橋は積み木でつくりました.トンネルは本と箱でつくりました.”
 
鉄橋は線路を浮かしたわけではなく側のトラスを積み木で作ったと思います. 6帖間でのエンドレス運転でした.
雑な絵ですが,3線になっていてトランスなど妙なところにこだわっています(笑). 
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トランスと機関車(EB10)は今も手元に残してあります.(傷んでいたEB10 は横須賀のピット模型店店主だった中村さんが修復).
 
当時Oゲージをやっていた同級生がいましたが,彼の自慢話はトランスから煙がでて線の巻きなおしの修理に出したことでした.保護回路もなかった時代の話で,みんな結構手荒く扱っていましたね.


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バックマン製品とのつきあい [model railway]

バックマン(Bachmann)のOn30 シリーズは新製品がなかなかでてこないのと,中国からの輸入ルートが途絶えて値段が高くなったことで最近あまり話題になりませんが,もちろん健在です.いまその勢いはイギリス型製品に転移しているようで009のボールドウィンなどが評判です.
 
ところでわたしにとってのバックマン製品とのおつきあいは意外なところからスタートしています.小学生のとき米国滞在中に手にしたのがBirds of the World(世界の鳥)という原寸大の鳥のプラモデルシリーズでBachmann Brothersの製品でした.組み立て説明書が2枚残っています.
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プラモデルといっても立体塗り絵のような構成です.プラスチックのモールド色は肌色で,半割れの胴体に羽や脚,眼球,止まり木などの少ない部品をはめ込みで組み立てます.キットにはシンナーのボトルと一本の筆,そして固形塗料が8種類ほど円環状に並んだパレット.それらが梱包材もなく,そのまま箱に入っていました.シンナーは接着にも使えるという乱暴なもので,パレットの上で固形塗料を長く溶かしこんでいるとパレットまで溶けてくる有様でした.説明書のイラストにある通り色番号にしたがって塗っていくというものです.番号は色の薄い順に振られていて,この順番なら一本の筆で大丈夫というわけです.日本に戻ってからは近所のユニバーサル模型でも扱っていました.このシリーズは結構な数を仕上げた覚えがあります.その理由はホビーではなく科学教材費から支出してもらえたからです(笑).
 
組立説明書の記載によるとバックマン製品はPlasticville U.S.A., Storytown U.S.Aが展開されていたようです.Plasticvilleは今日に続くストラクチャー製品で,未塗装の組み立てキットの中には水性塗料と筆がセットのものがありましたので,この鳥シリーズとの関連性が感じられます.
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その後バックマンのことを知るのはトミーが販売していたNゲージの製品です.カタロクにはHO製品も載っていますが写真の多くはNの流用であることがカプラーから見てとれました.実際にはほとんど扱われていなかったのでしょう.まだNゲージの日本製品が少ない頃,ドイツ製品の半額以下だったバックマンの製品は魅力的でした.箱型電気機関車の車体にカブースを利用したことは以前にも書きました(松ヶ崎開発鉄道の動力車輛2017-05-31
 
その後HOやナローの動力としてバックマン製品は随分つかいました.安かろう悪かろうの品質だったので余分に仕入れて選択していました.しかしSpectrumシリーズの登場で,品質は一気に向上しました.なかでも真鍮製の高級品が中心だったシェイなどのギアードロコの登場はMDCなどのプラ製品と違ってブラス製品と同等のディテールで人気となりました.
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On30 でもギアードロコが登場し,サウンド付きのDCCという至れり尽くせりの構成のものをいくつかそろえました.煙突から燃料(石炭か薪か)までオプションがついています.ただ,このようなOn30を走らせるためにはスペースが必要で,イベントでは重宝しますが,自宅では眠らせる状態になっています.
 
この一連の製品を開発したのは長らく模型業界で活躍されたLee Riley氏らしいです.
http://mrr.trains.com/news-reviews/new-products/2016/03/in-memoriam-lee-riley-of-bachmann-trains)バックマンに移る以前からOn30の構想を温めてきたそうで,この製品も草分けのひとつになります.
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このModel PowerのHOプリムス・スイッチャーは今でも手に入ります.元々はAHMの製品で彼が設計したのですが,HOと称してOスケールで設計されているのです.(出典:On30 Annual 2006)下回りは隙間が十分ありますので,そのままOn3になりそうな代物で、当時からナローゲージャーが注目していたらしいです.
 
バックマンのOn30はポーターをはじめとする一部の車輛を除いて大きいのでこれ以上揃えるつもりはないのですが,改造用のHOの車輛は重宝しています.
 
その一つは最近廃業したBoulder Valley Modelsのフリーランスのクライマックス型のレジンキットです.ナローゲージさんで入手した直後,動力に用いるHO 2-truck Climaxが品切れで手に入らなくなりましたが,最近再生産されたので確保しました.
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動力を買って早々,細かいディテールをもぎとってしまうのはもったいない気もしています.
これは Porter 0-6-0サイドタンクです.
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Spectrumブランドのサドルタンクと同じ規格です.0-6-0機は大量に確保し,Oナロー機の下回りに利用してきました(http://www.geocities.jp/karatcreek/Ctank16and17.html)が,次は丸瀬布雨宮21号を計画しています.
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図面も用意していますが,とりかかりは少し先になりそうです.


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初めての専門誌で見た鉄道プラモデル [model railway]

【初めて専門誌を手にして】
小学校高学年になって,Oゲージのセットを引っ張り出すこともなくなりました.アメリカ滞在中に近所のお宅の地下室でみたHOのレイアウトに憧れ,近所のユニバーサル模型のショーケースにならんでいた16番の機関車にため息をついたものの,自分で作れるというレベルでもないし,完成品は高価なものなので鉄道模型からは遠ざかりプラモデルに熱中していました.そんな中,父と立ち寄ったデパートの模型売り場に鉄道模型趣味誌が置かれていました.雑誌一冊ならいいだろうと買ってもらいました.
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それがこの鉄道模型趣味(TMS)162(1961年12月)号です.しかしこの雑誌の内容は当時の自分にはレベルが高すぎました.跨線橋,木造国電,ロッド式スイス型電機,神戸市電と並ぶ製作記事にはほとんどついていけず,“マニアのたわごとを読んで”やミキストなどのエッセーも全く意味がわからずという状態でした.雑誌“子供の科学”の工作ページが自分にはちょうど良かったのです.その後TMS誌を手にしたのは10年ほどしてからでした.しかしその中で唯一関心をもって眺め続けた記事がありました.
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中村立雄氏による“5種の英国型貨車”です.内容はAirfix(エアフィックス)社のOOスケール貨車のプラキットの組立です.カツミの12㎜車輪に取り換えるだけで走行は問題ないらしいです.鉄道模型がプラモデルとしてあるイギリスの現状を随分うらやましく思いました.本文を読むと,キットマスター製がいくらかおもちゃ臭いのに対し,エアフィックス製品は良くできているとあります.そして注目したのがサドルタンクにひかれる編成の小さな写真です.説明によるとキットマスターのサドルタンクらしいです. 写真が小さく粗いので想像するしかありませんが,おもちゃ臭いと書かれていてもどうしても気になります.ディスプレイモデルとして是非手に入れたいと思いました.
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同じ号にレールバスのプラキットの広告がでていました.後にこれもAirfix(エアフィックス)のものであることがわかったのですが,近くの店ではみかけませんでした.
 
【Airfixのプラキット】
大学生になってAirfixのカタログを手にすることができました.するとKitmasterのものと思しきサドルタンクが貨車とともに載っていました.
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どうやらAirfixが引き継いだようです.Airfixの製品は広範囲に出回るようになりましたが,手に入れることができたのはブレークバンとタンク車で,サドルタンクは見つけることができませんでした.
さて,ブレークバンのほうですが,これこそ私のフリーランス指向の第1作になるとおもいます.ブレークバンからイメージが湧いてきて箱型木造電機に改造することにしたのです.その頃はつぼみ堂の小さな機関車と16番の組線路を持っていました.台車はカワイモデルのブリル単台車をプラの床板に固定して一軸駆動で走るようにしました.窓とドアをプラバンで作って密閉型に改造してパンタグラフを載せたのです.そのあとNゲージを始めることになって,この貴重な改造1号も忘れたまま捨てられてしまったようです.
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写真もありませんが,古いノートにその車輛の小さなイラストが残っていました.作り直してもいいような気がしています.
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一方タンク車の方はいまだに組み立てないまま残っています.右の組み立て済みの無蓋車は数年前Dapolのブランド(後述)で手に入れて組み立てたものです.
 
【サドルタンクのプラキット】
さて,サドルタンクのほうですが,後にこのようなキットを見つけます.
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ある模型店でOM(オリエンタルモデル)の古いプラキットを放出していたので手に入れたサドルタンクです.中をあけてみてこれはキットマスターのサドルタンクのコピー品だと確信しました.このキットはゼンマイ駆動にするための下回りがオプションとして用意されていて,有蓋車も一台付属していました.
そしてようやく今年(2018)のJAMコンベンションのメディカルアートさんのブースで, Kitmasterのサドルタンクキットに出会えたのです.
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現在はDapol 社が復刻キットとして販売しており,KitmasterからAirfix,そしてDapolへと型が継承されたことになります.なおオリジナルのKitmasterの製品についてはこちらに詳しく書かれています.
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OM(左)とKitmaster(右)を比較しています.もともとKitmasterのものは今日の水準では出来がいいとはいえません.しかしサドルタンク下の軸受バネなどがしっかり表現されているのに対し,OMの方は最初から雑な彫りです.ブレーキシューにも同様の差が見られました.
 
【プラキットと動力車を比較】
このサドルタンクはPUGと呼ばれる典型的な英国型ですが,プラキットではなく,OOの入門機としても広く知られるものです.
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左側がOOの動力機,右がプラキットを積み上げたものです.モールドは異なりますが,ほぼ同じ寸法で設計されています.動力機のほうは当初Dapol製でしたが,後にHornbyブランドになっています.
つまりPUGのプラキットはAirfixからDapolへ,動力車はDapolから現在Airfixブランドを持つHornbyに移ったことになります.
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この動力PUGの下回りは何度もOナローの下回りに利用してきました.右がプラ板で上回りをつくったOナロー機のひとつです.この製作記事はこちらになります.
 
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はじめての趣味誌でふと目に留まったプラモデルとのつながりを綴ってみました.


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