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Nスケールの2軸電車 (N scale dinkies) [N-scale]

箱にしまわれたまま僅かに所有するNスケール車輛ですが,先日練馬で開催されたスワップミート同窓会の出展物を選んでいる最中に出てきて並べてみたものがあります.出品物ではありません.2軸単車のトロリーカーです. 
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ざっと小さな2軸単車をならべてみました.路面ではなく専用線向けに集めてみたものです.
左端は今でも手に入る鉄コレの秋田中央交通の荷電デワ3000です. 
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これは特に愛着のある車輛です.それはプロトタイプ物としては数少ない自作の1/80作品(手前の2台)があるからで,TMS500号記念コンペで佳作になりました(TMS513,1989年4月号).後の2台が鉄コレもので青色一色の仕様もあります.
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動力も発売されているのではめてみました.荷電としての役割だけではなく,客車を牽引したようなので活用のイメージがひろがります.
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これはワールド工芸の横浜市電です.これを手に入れたということは当時まだこの手のキットが珍しかったわけです.今はトーマモデルワークスから同系のプラキットが出ています.路面用ですが旭川の単車が角田炭鉱の人員輸送に使われたということなので専用線での利用もアリというわけです.
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さて,これはペアーハンズから発売された東武伊香保軌道の電車(13号タイプ)です.ホワイトメタルで構成されていますが,木造電車の雰囲気がよく出ています.これを走らせる小さな登山鉄道のレイアウトをつくる計画で2セット購入したのでした.
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車体は組みやすいのですが,動力(左手前)はプラ製ボギー台車の片軸だけを駆動し,エッチングのブリル21Eを貼り付けるというもので,ちょっと走行に不安が残ります.今回,これを取り出した時はこのままだったのですが,ふと鉄コレの単台車動力(左後方,秋田中央交通デワに使うものと同じ)があることに気づき,それに入れ替えることにしました.側面裏にモールドされた床固定用の出っ張りをそぎ落とすことですっぽりと入りました.まだ落とし込んだだけできちんと固定していませんが,スムーズに走るようになりました.
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最後のこの電車はアーノルトの旧バイエルン王立鉄道のET184です.これを手に入れたのは随分前(1974年頃?)で当時2軸電車の模型はこれしかなく,是非ともほしいものでした.
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オーストリアのザルツブルクの駅に停車しているこの電車,貫通扉がない2面の妻窓である点を除くとこのモデルとほぼ同型です.1982年の撮影ですが特別運行のために置かれていたようでした.単車とはいえ路面電車と比べるとかなり大きな車体です.
 
ここに並べた車輛は二軸単車というだけで統一感のあるものではありません.レイアウトではテーマ設定を絞らないといけないのがトロリーモデリングの難しいところですが,Nスケールなら自由な気持ちでやればよいという気分になってきました.
伊香保線,秋保電鉄,角田炭鉱などのイメージが浮かびますが,中でもとりわけ伊香保電車を主役としたレイアウトを是非実現させたいところです.


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分割式フラットパネルレイアウト(池袋鉄道模型芸術祭2019) [O-16.5mm layout]

“分割式パネルレイアウトの公開展示を振り返って(2018-08-03)”の続きになります.分割式パネルレイアウトは3つに分類しています:
1)フラットパネル構成
 地面付のパネルで,ストラクチャーや地形物はその都度載せる.普段は運転盤の役割.
2)箱組
 レイアウトとして完成させて箱組にして簡単に運べるようにしたもの.
3)シーナリー分解収納
 レイアウトとしてまとめていますが,ストラクチャー類は取り外して収納することにより容易に運べるようにしたもの.
 2019年3月の池袋鉄道模型芸術祭(NGJ出展)ではこの1)の分類に相当するものを展示しました.
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つまり置いて並べるレイアウトです.
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今回の基本プランはこちらです.両側のパネルは曲線半径250ミリで,シーナリー付のものもありますが,それとは別に運転盤として使っているもので,何回も表面の仕上げは変えています.上下の分岐は150R半円B3パネルと組み合わせるためにつくったものを共用しています.そして今回新しく用意したのはオレンジ色の中央部分(349x417ミリ)です.これは線路がないので厚さ2センチの青い建材用スチレンフォームを使いました.この組み合わせ全体で横幅は119センチになります.
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スチレンフォームパネルの表面には軽くプライマースプレーをかけたうえで木工用ボンドを水で引き伸ばしながら塗布,その上に薄く溶いたトミックス・シーナリープラスターを筆で塗りつけて地面としました.
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中央の地面の塗色はこの段階でまだ薄めですが,染料系のWoodland Scenics Earth Undercoat (KATO扱い)とアクリル塗料のTamiya Buffを主に使って色調を調整していきます.
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緑化に関してはturfを撒き,部分的にその上から静電気植草器をつかった繊維系の植草を施しました.自由にストラクチャーやシーナリーユニットを置きたいので表面はなるべく凸凹が少ないようにしています.
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シーナリーユニットやストラクチャー,ジャンク類,車,フィギュアを置いたところです.
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右側にはトンネルと樹木ゾーンを置いています.樹木ゾーンはべニア板の破片に3本の木がのったものです.
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左側と中央のパネルをまたぐように丘のユニットが載っています.ジャンク置き場はRusty Railの製品です.
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収納ですが,重ねてスーツケースにいれて電車,バスで運べます.
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地形ユニットです.
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フィギュアには0.8ミリの真鍮線を埋め込んでいます.べニアパネルには孔をあけて簡単に差し込めますが,中央のスチレンフォームパネルは簡単に孔が広がってしまうのでほかの設置方法に考えた方が良いようです.
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イベント展示では分岐の先は手持ちの延長部を付けましたが,自宅のテーブル上ではスペースの制限があるので,奥左手の分岐用に新しい側線パネルを検討しているところです.


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