プラパワー動力の内燃機(4)緑色の機関車”Randosel” [O-16.5mm (On30, O16.5)]
PlaPower動力の内燃機5作の最後にご紹介するのが手前左の緑の機関車です.
形として次はセンターキャブを考えみましたが,後ろの機械室は小さなものになってしまいました.
ランドセルを背負ったような形なので愛称にしました.
箱型に比べて設計・組立は多少複雑になります.
以前につくってあった下回りにはめ込んで仕上がりをチェック.
下回りはこちら(https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2018-08-13)の青い機関車と同じで軸距は24.5㎜です.
機械室横の網にはハセガワのメッシュ板をつかいました.運転室の手すりは前作を含めてホッチキスの針を使っています.
塗色は水性ホビーカラーのデイトナグリーンです.
プラ車輛の悩みどころは重さが足りないことです.キャブ側面に鉛板を重ねて貼ってみました.機械室の裏側にも小さなブロックを入れています. LEDライトの取り付け位置が前後で異なるので,ダイオード類の配線をモーター側に半田付けし,LEDの端子が車体の取り付け時に配線と接触するようにしていますが,注意してはめないと接触がうまくいきません.
完成です.塗装に少しむらがあったのでウェザリングでごまかしました.
正面からの姿です
こうしてPlapower動力の試作をつくってから約7年目にして機関車が揃いました.すべて自作という方針だったので市販パーツは利用しないとの原則でまとめました.走行音が少しやかましいですが,低速での走行は安定しています.
プラパワー動力の内燃機(3)銀色の箱型機関車 [O-16.5mm (On30, O16.5)]
右側の巡察車に続いて次は真ん中の箱型機関車の製作についてです.
既に用意してある軸距20㎜の下回りに被せるボディとして箱型の内燃機を設計してみました.
いつものとおり,図面を貼り付けてのプラ板ケガキ作業です.
ウェザリングパウダーをすり込んで見やすくしています.
まず窓をカッターナイフで切抜き,Rの部分はやすりで仕上げました.
屋根は回り込んでいるので,側面にかかる部分をはじめに接着しておいて,上部をはめてからサンドペーパで境目を整えます.
車体が組みあがりました.妻板は片側にラジエターがあります.
ラジエター網はハセガワのメッシュパーツです.前作の巡察車同様ライトは3㎜径LEDをそのまま使います.ライト枠はちょっと大雑把な5㎜プラパイプですが,ちょうど収まります.
用意してある下回りにはめ込んで仕上がりをチェック.
下回りはこちら(https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2018-08-13)の黄色い機関車と同じです.
窓枠は塗色を変えるために内側の板から切り抜いておきました.
Mr. Colorのフィニッシングサーフェサー1500をスプレーしてから水性ホビーカラーのシルバーをエアブラシしました.下回りはワインレッド,窓枠はオレンジイエローです.
銀色の車体にリベットが映え,窓枠の黄色も良いアクセントになりました.
走りはというと相変わらず音がうるさいです.
プラパワー動力の内燃機(2)赤い巡察車 [O-16.5mm (On30, O16.5)]
自作動力プラパワー(https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2018-08-07)を使った機関車の製作記の続報です.既に2輌の機関車を製作しています(PlaPowerを使った2輌の内燃機https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2018-08-13)が,新たに3輌が増備されました.
写真の5輌のうち後の2輌が旧作,手前の3両が新作になります.
まずはこのへんてこりんな巡察車から
下回りはプラパワーの初期の試作品で,軸距は24㎜,Hornbyのスポーク車輪は直径12.7㎜です.何に使うかも考えずに作ってあったもので,少し変わったものに利用することにしました.
現場の車庫でまとめた両運転台の箱型車輛で人員輸送や貨物車牽引も担う巡察車という想定です.特に意識したプロトタイプはないのですが,北海道簡易軌道の自走客車やスイス電機の塗色がイメージにあります.
車体は外側が0.3㎜厚でリベット打ち,窓枠を兼ねて0.5㎜を裏打ちしています.
車体を組みあげたところです.
設計ミスがあって,動力側の外枠は作り直しました.
今回初めて試したのが最近新しくなった水性ホビーカラーのエアブラシです.ワインレッドとシルバーを使いました.今までエアブラシはラッカー系を使っていたのですが,排気ダクトを使うとはいえ居室内で吹き付けせざるを得なくなり,水性を試してみることになりました.乾燥には少し時間がかかりましたが,特に問題なく塗装することができました.スプレー中というより,むしろ器具洗浄時に臭気が立ち込めることを考えると水洗いできる点が大きなメリットといえます.帯板もマスキングでエアブラシしましたが一部はみ出てしまい,タッチアップしてウェザリングを施しました.
LEDは3mm径のものを使って双方向に配線し,モーター配線と接触するようにしました.
はめ込み式の屋根を外して上から見たところです.
完成した真横の姿です.
この動力は建付けが悪いせいか特に音がうるさいのですが,大きなスポーク車輪の回転を眺めて楽しんでいます.