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O-16.5mm (On30, O16.5) ブログトップ
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HO MantuaのCテンダーをOナローに [O-16.5mm (On30, O16.5)]

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HOのC型テンダー完成品を改造してOナロー機にした2014年の作品です.
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利用したHOの完成品は安く手に入ったMantua製のセンターキャブロコです.2013年のJAMで購入したGoatの愛称で呼ばれている機関車です. 
センターキャブを外してキャブをつくりかえてOナロータンク機にしようという目論見だったのですが,テンダーから片側の集電をとる構成なので簡単にテンダーを切り離すことはできません.眺めているうちにスロープバックのテンダーはそのまま使ってキャブだけ新製してもそれなりの形になるのではないかということで改造に着手しました。
センターキャブは簡単に外れます.外した部分のボイラーまわりにはディテールがなく,ボイラーも裾が絞られていないのでよく見るとおかしいのですが,ここは目をつむることにします.
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載せ替えるキャブは改造で余っていたバックマンの0-4-0ポーターのものがちょうど良いサイズです.
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屋根を削り,金属屋根のように両側を絞り込んだ形で仕上げた上,ボイラーの受け入れ部分を丸やすりで削りこみ,高さと位置を決めました.
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側板の下部はリベット打ちのプラ板で鋼板張りを表現しました.
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キャブをセンターから通常のボイラーのバックエンド側につけるため,テンダーは本来の接続よりも後退させる必要があります.コネクターを支えるピンを外して8㎜ほどテンダーを後退させるとちょうど良い間隔になりました.
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サンドドームとスチームドームは真鍮製のパーツを利用しました.
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サンドパイプも真鍮線でつくってあります。煙突はバックマンOn30ロコのオプションパーツに煙突の先端が外れるものがあり、それを載せてみると見事にぴったりと合いました.
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キャブは赤色に塗装しました.キャブ以外は黒を吹き,軽くウェザリングをして完成です.
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バックマンの最近の製品と比較するとロッド類をはじめとした出来に古さを感じますが,走行は問題ありません.数量の貨車や客車を引かせてのんびりと走らせています.
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さて,もう一台0-4-0のセンターキャブがあります. 
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動輪が3軸ではなく2軸であるほかはほとんど同じ構成のMantuaの製品で,キットの形態で購入したものです.
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こちらは1989年に購入しているので,モーターは旧式のオープンフレームです.
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これも同様にキャブを外してOナローにしようかと考えましたが,問題はモーターです.前述のC型機はモーターが新しくなっていますが,こちらの古いモーターのままでは走行が安定しません.モーターを交換した場合の取り付け方法を考えながらそのままになっています.


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アルモデルのOナローゲージキット [O-16.5mm (On30, O16.5)]

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アルモデルのOナローゲージ(1/48 16.5mm)キットはほとんど入手しています.週末に開催される第18回軽便鉄道模型祭に参加する小作品集合体のクリッターズクラブ,ことしのテーマはアルモデル製品集合! “アル中祭”です.この機会に組み立て済みの動力車をならべてみました.そのまま組んだものと改造を加えた作品があります.ほとんどは既にブログやアーカイブページにあげていますので,組立順ではなく発売順に並べて個別記事を参照していただけるようにしました.
 
【軽便内燃機関車】 2005年(発売年)
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アルモデルのOナローゲージの第1号キットです.動力はパワートラックで組みやすさが考慮されていました.キャブの大きさを決めるのに相談にのった記憶があります.上の写真は最初に組んだものですが,全面窓のHゴムの筋が入っていないので試作板を組んだものです.凝った製品が多い中,フリーデザインでOナローを楽しむ風潮をつくってくれた製品です.
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ちょっとした味付けを楽しむのに適した題材です.これはエンジンや室内ディテールを入れ,フレームのディテールを変えた作品です.
 
【自動機客車(夷隅タイプ)】 2007年
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小さくまとまったかわいい気動車です.屋根はホワイトメタル製で,簡単に組み上げるよう工夫されています.そのまま組んでいます.まずはともあれ1台で旅客鉄道を創業するならこの1両でしょう.
 
【南筑軌道石油発動車】 2008年
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九州で活躍した焼玉機関の機関車です.特殊な動力車ですが,パワートラック動力でうまくまとめられています.そのまま組みました.
 
【北陸4トンDL】 2009年
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日本粘土で活躍した機関車です.プラ板で自作するための図面ができていたのですが,先を越されてしまいました.508ミリゲージの小型機をうまくまとめています.点検扉にL字型のヒンジを加えています.
 
【北陸重機タイプモーターカー】 2009年
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このモーターカーは簡素にまとめられているので,ディテールアップされた作例を多く見かけます.どういう風に仕上げようかと考えた挙句,中間にプラ板製の車両をいれて三連の遊覧カーに仕立ててみました.
 
【レールトラック】 2010年
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オリジナルはトラックです.キャブの造形がシンプルなので手を加えたくなります.荷台は使わず,キャブを5ミリ高くし,真鍮のキャブにプラ板を貼ってノッポのレールカーにしてみました.
 
【フェルトバーンタイプBタンク】 2011年
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フェルトバーンタイプと称するショーティーな蒸機はアウトサイドフレームにしてパワートラック動力という画期的な構造でした.フェルトバーンタイプという名称はエガーバーンの伝統的な蒸機のプロポーションからきたみたいです.いろいろと手を加えて変形種4台がそろいました.
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こちらは下回りはそのままですが,プラ板でボディーを作成し,キャブを小さくまとめ,東洋活性白土1号機風にしました.
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前述のタンクの形が気に入ったのでもう1台作っているのですが,こちらは分売パーツを利用したインサイドフレーム機です.モーターはアルモデルの扁平型をつかっていますので,安定した低速走行が可能です.
4台の製作に関しては改めてご紹介する予定です.
 
【自由形Bタンク】 16番 2015年
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ナローではなく16番のキットの下回りを利用してまとめました.サドルタンクは流用品,キャブはプラ板製です.
 
【軽便Bタンク】 2015年
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16番のキット発売のあと.これを利用したOナロー版が発売されました.キャブはキットのままですが,ボイラー周りを自作しました.
 
【木曽酒井モーターカー】 2019年
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ボディーは丸ごとメタルキャストというプラモデル感覚のキットです.動力は一軸駆動ですが,どっしりしていて安定して走ります.組立は簡単ですが,オリジナル仕様にするには塗装の色分けに苦労しそうです.
ヘッドライトをLED点灯とし,少し変わった塗装で仕上げました.
 
形態的におもしろいキットがそろっています.だからか加藤や酒井などの真面目なキットの組み立ては後回しになりがちでまだ完成していません!製品の動力はパワートラック依存から脱却し,自家製動力の採用が増えているので,走行性能も安定しています.
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そういえばホイールベースの短い自家製動力を採用したフェルトバーンDLはそのまま組むか,それともO-9mmに化けるのかまだ仕様がきまっていません.
Oナロー新製品の投入はゆっくりとしています.HO製品のようなペースの早い製品展開にはついていけません.自分としてはちょうど良いのです.


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モレック風レールカーを増備! Molek Style Forest Buggy(♯エア軽便祭2021) [O-16.5mm (On30, O16.5)]

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前回(https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2021-08-21)で製作過程を紹介した密林のレールカーをもう一台増備しました。また、前回製作した車両を再塗装しました。塗装が古びて剥げかけた感じを出そうと手塗りしたのですが、いまひとつメリハリがなく満足していなかったので塗り直すことにしました。今回の塗装はあり合わせのスプレー缶を使った塗装ですが、まずまずの仕上がりになりました。特に新しく製作過程を説明することもないので、完成写真でご紹介します。
 
まずは増備した2号車のほうです。
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斜めの色分けにしてみました。窓ガラスは前面にしか付いていません。ウェザリングパウダーの食いつきをよくするために軽く艶消し透明スプレーを全体にかけています。その際には紙片で覆って窓ガラスにかからないようにするのですが、少し漏れるようすると薄汚れた感じが出ます。
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後部座席にはワイヤーなどが積まれています。
 
次は1号車の再塗装です。
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手塗りしたパステルや水性塗料の上にそのままほぼ同色のラッカー系調色塗料を吹き付けました。荒れた再塗装感が出るかと思ったのですがほとんど影響はありませんでした。
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古びた感じはなくなり、すっきりした仕上がりになりました。
 
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屋根は接着してもいいのですが、フィギュアの入れ替えを考えてはめ込んだままの状態にしています。
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貨車1両を牽いているシーンです。
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古小屋仕様の方丈庵の前に並びました。
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藪をかき分けて走るようなレイアウトかジオラマをつくってみたい気分です。


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密林のレールカー、Molek風Forest Buggy [O-16.5mm (On30, O16.5)]

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インドネシア・スマトラの金鉱山はオランダ統治時代に開業し、搬出用の鉄道が敷設されていました。大戦後に引き継いだ企業もその後廃業しましたが、地元民によって金採掘は継続されているようです。600mmゲージの鉄道は残されていて、地元民の足としてモレックと呼ばれる手づくりレールカーが活躍しています。車両はエンジンをつけたトロッコ台車に軽量な木製の車体を載せたものです。検索するといろいろと動画が出てきますが、車体持ち上げによる方向転換や、鉢合わせしたときに線路脇に退避する様子を見ることができます。車両の基本的な形は共通ですが、細部は1台ごとに異なります。そして何よりも多色の派手で雑な塗装が自然の中で際立っています。路線は相当に藪が深く、崩壊しそうな橋を渡る必要がありそうで、歳を考えると現地を訪問する機会はほとんどないと思いますが模型では手軽に実現できそうです。線路が残っていれば手作り車両で再生!こんな雰囲気のレールカーを作ってみることにしました。名付けてForest Buggy!
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車体、下回りのすべてを紙のレーザーカットを使うことで設計しました。本当ならトロッコ台車を使いたいところですが、10.5ミリ径の車輪を備えた手軽な動力を使うことにしました。
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使うのは1ミリ厚のニューマット紙です。車体は裏打ちをしていて、内側のスリットは座席のはめ込み用です。窓ガラスを入れるのは前面のみで、あとは解放にしてフィギュアや荷物を積み込む予定です。
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フレームも同じ素材で組み上げています。
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動力はアルモデルの2種類のアルパワー24.5B が使えるようにしました。ふつうパワートラック類はボギー台車用に設計されているのでセンター止めの構造が基本ですが、ボルスターがないと下からのねじ止めができません。その点、アルモデルの製品は前後にカプラー台にもなる金具がついているので取り付けに重宝します。
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直接ウォーム伝達のB型動力をはめた状態です。今回の作品では最終的にこれを使いました。
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カプラーと下回りをねじ止めするためにナットを枠に落とし込んで接着しています。
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平ギア減速のA型動力をはめた状態です。
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座席はあとから曲げてスロットに押し込んではめています。
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組みあがりました。
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サーフェスプライマーを吹いたあとは手塗で多色に仕上げることにしました。水性塗料を薄めに筆塗りしたあと同系色のパステルを擦り込み、フラットクリアーを吹いたら再度パステルでタッチアップするという流れです。
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何度も塗りなおしたような雑な塗装をもくろんでいましたが、実物の質感とはちょっと違う雰囲気になってしまいました。次作ではもう少しメリハリのついた塗装を試みるつもりです。
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モーターが埋もれたB型動力を使い、人物と荷物で満席にしてみました。センターにエンジンがあり、運転手は先頭にはいなくて、中央で操作しているようですが、模型ではだれが運転手かはわかりません!
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パネルレイアウト奥岳線で試運転です。
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箱トロを一台牽かせてみました。
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現地にある手工業的な精錬所の雰囲気がいいですね。それらしいものを作ってみたいと思っています。


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スピーダートロッコ・スターターセット【#エア軽便祭2020モデラー】 Speeder Train Starter Set Created with a Laser Cutting Printer [O-16.5mm (On30, O16.5)]

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模型製作でのカッティング作業には早くからドローイングソフト(CanvasX)の紙プリントをテンプレートとして活用してきましたが、近年に登場したカッティングマシーン、レーザーカッター、3Dプリンタには挑戦していませんでした。作品のデータは山ほどドローイングソフトでデジタル化されているので、これを活用しないのはもったいないと思いつつ触る機会がありませんでした。昨年の転居後の街歩きで近くに行政が支援するデジタルファブリケーションのレンタル工房があるのを知り、さっそく説明会に出席しました。まずはここでレーザーカットを体験しようと決意したのですが、なかなか作る作品の構想が煮詰まらないまま半年が過ぎてしまいました。ここは思い切って貸し切りの予約をいれて、それに合わせて作品の設計をすることにしました。そして出来上がったのが今回の作品です。
 
スピーダートロッコ・スターターセットと題した作品はO-16.5㎜(On30)で小さなモーターカーの編成に、小半径のエンドレス線路、それにストラクチャーまでセットにした、これでトロッコが始められる入門セットという形になっています。レーザーカット入門にあわせたわけです
 
【組線路 150mm Radius Track Set】
レーザーカットでやってみたかったことの一つが線路の製作です。ご存知にように9ミリゲージではNスケール用の小半径の組線路が充実しており、机上でのちょっとした走行に便利なのですが16.5ミリゲージでは小半径の組線路は見当たりません。曲線組線路では最小で半径250㎜のものをRocoやFleischmannが提供していましたが、それすら最近は見かけません。そこでMDFを使って半径150㎜の固定線路をつくってみることにしました。
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これはレーザーカッターの出力調整に失敗して抜けなかったものですが、1セットのパターンで裏側になります。図面はずっと利用しているCanvasXで作成し、これをepsファイルに変換し、工房のAdobe Illustrator(イラレ)に読み込ませます。工房のイラレにはレーザーカッターのドライバーが組み込まれているのですが、イラレを使った経験がなかったので、ファイルの変換作業に手間取りました。彫刻(面積のある掘り込み)、マーキング(線の刻み)、切断を色分けで指定するのですが、元の図面で線が重なり合ったりすることもあるので、何度も図面を修正しました。MDFは2.5㎜厚を使っています。ちょうどPECOのOナロー用と同じ高さになります。レールはPECOの100番を使いました。以前に作ったレールベンダーが見当たらないのでカーブレールは手で曲げて整えました。
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スパイクをどうするかですが、釘形状のものは使えないので、裏側から帯材をU字型に差し込んでレールを抑え込みで止める方式にしました。裏側から止めるので帯材が隠れるように枕木を掘り込む必要があります。つまりレーザー加工としては枕木の裏面が表になるわけです。スパイクの役割を果たす帯材は0.2ミリx1.5ミリの真鍮板で枕木二つ分をあけて3本目ごとに止めましたが、十分機能しています。ただし、帯材の固定は手間のかかる作業でした。半径150ミリ曲線路は角度90度の4本で円を構成していますが、接続部分は5ミリほど直線で延長しています。また直線も用意しました。一か所は裏側からフィーダー線をはんだ付けできるように彫り込んでいますが、とりあえずジョイナーから給電しています。焦げ目による色の変化も味わいがあるので未塗装で使うことにします。
 
【事務所小屋 Lineside Office】
ストラクチャーはレーザーカットでの製作に一番向いた題材です。米国製キットのようにバスウッドの利用も考えてみましたが、手に入りにくく値段もするので、まずは紙を利用することにしました。紙は両面が白いボール紙で、壁面は厚さ1ミリのニューマット紙、窓枠類は厚さ0.6ミリの板目表紙と呼ばれるものを使いました。板目表紙は100円ショップで、見つけました。手持ちの窓枠図面を利用して、和式の事務所小屋をつくることにしました。
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下見板風ですが、筋入れだけで表現しています。手作業で面倒なのは和式の桟が多い窓類の切込みですが、レーザーカットが得意とするところです。組立後はグレーのサーフェイサーを吹き、そのあとは手っ取り早く、壁はウッドブラウン、屋根はミディアムグレーを軽めにスプレーし、ウェザリングをしました。線路際にありそうな何にでも使える建物です。
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【スピーダーの編成 Speeder Train】
 
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動力車は米国で保線用に用いられるモーターカー、Fairmont Speederをモチーフに切妻型のオープン車輛を作ってみました。動力はアルパワーHO-24.5Bがすっぽりと入る構成になっています。
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車体は同様に1ミリ厚のニューマット紙を主に使っています。
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中央にエンジンがあり、両脇に座席を備えた形です。輪芯の形状はちょっと大げさですが、動きが楽しめるように強調してみました。レバー類も作ってみました。
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側板が外れる無蓋トロッコはアルモデルの平型トロッコ木製タイプを足回りに使いました。
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作業員車兼遊覧客車は背中合わせ座席のオープン型と対面の2形式を過去の図面をアレンジしてつくりました。下回りは平型トロッコ鋼製タイプを使うことにしました。
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これが編成です。使用した1ミリ厚のニューマット紙は、表面が多少毛羽立っています。つるつるした素材を選ぶほうが良いのかもしれませんが、木製の感じとしては悪くないです。
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組線路での走行は順調です。
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次は塗装です。グレーのサーフェイサーをスプレーしたあと、スピーダーはタミヤアクリルのフラットイエロー、無蓋車は水性ホビーカラー黄緑系の機体内部色、人車は水性ホビーカラーのあずき色をエアブラシしました。
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スピーダーが完成しました。
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屋根の中央には孔があけてあり、細身のドライバーで動力が外せるようにしています。
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無蓋車です。
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2形式の人車です。次回はもう少し装飾のある車輛をつくってみたいです。
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基板への固定から開放されて、150ミリカーブの組線路運転が実現しました。
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こうして小さな卓上に組線路を置き、ストラクチャーを置いてスピーダートロッコの編成を楽しむスターターセットができあがりました。人形を載せると雰囲気がでます。レーザーカットの手はじめとしては満足できるものとなりました。


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トラクター動力の機関車 Fordson powered locomotive [O-16.5mm (On30, O16.5)]

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フォードソンのトラクター動力を用いた機関車です。
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McKenzie Iron & Steelから出ているメタルキットで、主要パーツは黒染めされ、フレームとエンジンブロックが組まれた状態の仕掛品を譲り受けていました。軸距31㎜のパワートラックが動力でOn3(19ミリゲージ)の純正とは違う車輪がはまっていました。車輪を押し込んで16.5㎜ゲージにしてみましたが、満足に走りません。片方のギアが割れているようで、純正の車輪に入れ替えました。このキットブランドは産業機械のメタルキットを数多く出していて、フォードソンのトラクターに関してはエンジンのほか、それを利用したキットがいくつか用意されています。エンジン回りの部品は共通なのでそれぞれのヴァリエーションによって加工が必要です。機関車の場合はパワートラックを動力にする都合上、底面を削る必要があり、仕掛品は加工済みでした。
 
FordsonはヘンリーフォードがT型を発売したのち、独立したトラクターメーカーとして立ち上げた会社ですが、後にフォード社と一体になるのでこのブランドのトラクターは初期の製品だけです。汎用性の高い動力として産業用に利用されたようで、Brookvilleなどの内燃機メーカーが動力に採用していました。日本にも導入されており、名取さんの著書”森製作所の機関車たち(NEKO、2000年)”に詳しく書かれています。
 
このキットは1枚のペン画をもとに設計したので、それ以上の詳しいことは知らない、とラベルに書かれています。つまりワンオフの鉄工所製機関車と考えていいようです。箱に中には説明書が入っていなかったのですが、ウェブサイトで解像度の低い展開図を見つけたので参考にして完成させました。
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これはキャブ前後の妻板ですが、メタルの床に固定するために真鍮線を接着しました。
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真鍮線を差し込んで固定します。
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エンジンだけのキットも未開封のまま手元にあり、そちらには実物のスケッチをもとに詳しい解説が入っていたので参考にしました。スパークプラグの配線まで指示されています。ファンが見当たらなかったのでベルトとともにプラで作りました。
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エンジンを載せて仮組してみました。エンジン部の前後の位置決めをする手がかりはトランスミッション出力軸と動輪軸がチェーンカバー(まだ未装着)の切り込みに合わせて斜めにつながることだけです。
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エンジンが載る関係で、パワートラックは中央の突起を削り落とす必要があり、ねじで固定するわけにはいきません。そこで帯板を渡して両側でねじ止めすることにしました。On3にも対応するフレームですが、かなりぎりぎりで、On30でちょうどいいくらいです。車体幅は30㎜です。
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エンジンブロック、ラジエター、前妻板を瞬間接着剤で一体化し、妻板に付けた真鍮線を床板に差し込んで固定します。座席としてはベンチシートが付属していましたが。トラクター用の一人座席を使うことにしました。トラクターエンジンの動力を車軸に伝えるチェーンカバーは床板から浮いてしまうのでプラアングル(白い部分)を床板に接着して隙間を埋めました。
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エンドビームはピンリンク用のカプラーポケットが付いたものとナックルカプラー用の切り欠きになったものの2種類が用意されていて、組み上げ済のフレームには前部にピンリンク対応、後部に切り欠き付きのものがついていました。したがって写真にならべた2種類のエンドビームは余ったパーツです。
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ナックルカプラー用といってもOn3基準のようで位置が高く大きいです。プラ板で蓋をしていつもと同じHO基準でカプラーを付けました。
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屋根の補強板としてプラ材を渡し、エンジンを含む上部を一体化しました。
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屋根板として金属の波板がついていましたが、加工しやすいプラの波板に替えました。これでほぼ完成です。この黒染め状態もなかなか趣があります。
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フレームはVallejoのハルレッド、ボディはタミヤの明灰白色の水性塗料をエアブラシしました。
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Fordsonの陽刻が読めるラジエターです。
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ヘッドライトとタイフォンを取り付けました。
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波板の屋根は黒色塗装後に銀色のドライブラシ、茶系パウダー仕上げです。
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フレーム、ボディは艶消しトップコートを吹いたのち、ウェザリングパウダーを適所にすり込み、再びトップコートで仕上げました。黒染めの表面に直接塗料を吹いたので塗膜は弱く、ボルトの頭が銀色になっているのは作業中に自然になった結果です。
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前妻板には窓ガラスを入れていますが、残り3面開放なので役にたつのかどうかといったところです。
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開放的な車体は好きですが、走行中はフィギュアが欲しいところです。
トラクターを動力にする機関車ですが、フォードソンにこだわらなければトラクターの1/43ダイキャストモデルを流用することが考えられます。精巧な割には安価な製品が数多くあるので構想中です。


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ヴァルカン風Cタンク Vulcan 0-6-0 [O-16.5mm (On30, O16.5)]

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またしてもレジンボディキットの蒸機を組みました。1908 Vulcan 12tです。
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新額堂さんで見つけたボディーコンバージョンキットでV.&T. Shops製です。V.&T. Shopsは古いガゼット誌に広告が載っていますが、現在は廃業しておりWebにもほとんど情報はなく、製作例も見当たりません。珍しい物ですが、偶然にもTadさんがすでに下回りも合わせてお持ちでしたので色々と伺うことができました。(同氏のブログはこちらからhttps://modeling.at.webry.info/201901/article_1.html
下回りはAHM/Model PowerのHO A-3形 0-4-0が指定されていて、これを改造するための下回りのパーツがホワイトメタルで揃っています。先に取り上げたBVMのレジンとは違い、臭いが残っている古いタイプのレジンモールドです。
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この機関車の原型はKnott’s Berry Farmで保存されている2ftゲージの機関車Old Betsyと思われますがガゼット誌の前身Fine Lines‘73 11月号に載っている図面(写真)と比較すると、サドルタンクがかなり大きいのがわかります。これは下回りに使う動力を考慮して大きくしたとも考えられます。したがって原型にこだわるより全体の印象でまとめることにしました。
動力/下回りですが、指定のものは絶版になっていて手に入りません。既に入門用のBタンク製品を何種類か持っていたのでなんとかなると思っていたのですが、見通しが甘かったようでどれも寸法的に会いません。また入門用のモデルは車輪の造形やロッド類の出来が今一つなので、かなり手を入れる必要があるのですが、説明書は指定の動力にあわせて文章で改造方法を記載してあるのでどのようにすればよいか見通しがたちません。製作はしばらくお預けと思っていたところで解決につながったのがCタンクの利用です。
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Bachmann HOの産業用0-6-0機はサドルタンクと後から発売になった下回りが同等の仕様のサイドタンクがありますが、どちらもOn30への利用に最適で、いままで自作ボディで改造に活用してきました。
さらに丸瀬布の雨宮も作る予定で予備を在庫しているのですが、このキットにもピッタリということに気づいたのは最近でした。キットにはOn30とOn3に対応したシリンダーヘッドがそれぞれ入っているのですが、このバックマンのシリンダーはそのまま使えます。また煙室を支えるサポートはそのままピッタリとはまり、ボイラー下面もダイキャストモールドがそのまま使えます。
そんなことでキットの貴重なメタルパーツであるシリンダーヘッドやボイラー下面は使うことなく部品箱送りとなってしまいました。
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Cタンクでは第3動軸が半分キャブにかかるので、キャブを指定通りの高さで取り付ける場合はキャブ側面に切り欠きが必要で、ポーター機などに実例が見られます。しかしキャブ高さを指定より数ミリかさ上げすればバックマンの土台にそのまま載ることが解ったので加工せずに進めることにしました。写真左上がバックマンのキャブ床で右上がキット付属のキャブ床ですが、加工するよりも作り直しほうが早いのでプラ板を使いました。
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レジンのキャブは歪んでいますがなんとか箱組にしました。補強のために四隅には1㎜プラ角材を接着してあります。
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キャブ屋根は中央が平らで、両脇絞り込みなのですが、付属のパーツは平らです。これを曲げろというのは無茶な話です。Tadさんからはレジンパーツの曲げ方のヒントをいただきましたが、割れてしまう心配もあるし、曲げ位置の確定も難しいので、プラ板でつくりなおすことにしました。
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屋根板はEvergreenの筋目板を使い、曲げる部分に流し込みタイプの接着剤を塗りこみ、軟化させて曲げが保持出来たらフレーム(左)に接着しました。フレームはキャブ内に入れ込むようにしてあり、キャブと接着せず、取り外しできるようにしました。
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組み上げて全体のバランスを見ます。0-4-0とは違うとはいえ、まとまりはいいようです。
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サドルタンクはキャブ前面と2本のねじで緩く固定しています。前端のボイラー・煙室は裏面からねじ止めしており、サドルタンクの前部はそれにのっかるかたちになります。
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ハンドレールと窓枠をつけました。火室/バックヘッドがついていますが、細かなディテールはなく、Grandt LineのPorter Cab Detail Kitを使うといいと説明書には書かれています。
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サドルタンク脇のランニングボードは最初から表現のつもりかヨレヨレの状態で一体モールドされており、右翼は前半分が割れていてありません。プラ板で作り直してはめることも考えましたが、朽ち果てて半分外れたランニングボードとしてそのまま活かすことにしました。
砂まき管とドーム蓋は適当にアレンジしました。タンク蓋はパーツが用意されているようなのですが、見当たらないので適当に作りました。
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バックマンの機関車のエンドビームのステップは簡単に外れるのでそのまま使いました。床が高いので本当はもう一段ないと乗り降りが大変ですが!キットにはロストワックスのカプラーポケットがついていましたが、バックマンのナックルカプラーをそのまま使うことにしたので、これも部品箱送りです。
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煙突はホワイトメタルで、2ミリのねじを立てて落とし込むようにしました。油灯はメタルパーツが入っていましたが、バックマンの亀の子ポーターの豆球付きのものが余っていましたので流用しました。米国型で是非ほしいのが、煙室扉の真ん中につく丸いナンバープレートです。パーツにはないので作りました。前面のエンドビームはレジンパーツが本来あるようなのですが、見当たりません。バックマンの下回りについているエンドビームは少し幅が足りませんが、そのまま加工なしに残すことにしました。
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工作が一通り終わったので、レジンパーツはミッチャクロンの缶スプレーを吹き、そのあとすべてにグレーサーフェイサーを吹きました。
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屋根はマホガニー、他は黒の缶スプレーを吹き、ヘッドライトの配線を済ませて、窓ガラスをつけて一応完成したところです。
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タッチアップをして、番号デカールを貼ってから艶消しスプレー、そのあと軽くウェザリングして完成です。蒸機34号機となりました。
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古典灯をつけているのでベルも欲しいところですが、センターライン上のスペースがないので諦めています。あえてつけるとしたら給水栓の上でしょうか?
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屋根ははめ込んでいるだけです。火室/バックヘッドまわりはちょっと寂しいのでディテールを加えたいところです。
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ランニングボードが半分外れた右側です。このサイズでもPorter社は0-6-0がありますが、Vulcan社は実在していないようです。
 
さて、当鉄道にはVulcanを名乗る機関車がもう1台あります
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それが写真手前の作品です。機芸出版社の“C. S. Small夕陽に映える鉄道”に写真が出ているスペインモレーダ鉱山の1917年製サドルタンクです。IHCのドックサイドを加工すればそれらしくなることを思いつき、10年ほど前に仕上げました。製作メモはこちらにあります。
 
こうして2輌がVulcanを名乗っていますが、米国Vulcan Iron Works製らしくしただけで正確なスケールモデルではありません。Vulcanといえば日本の1号機関車をつくった英国の会社が一番知られています。鍛冶の神様を意味するため鉄工所の名前としてはポピュラーで、あちこちに同名の工場があったようです。だから今も沿革が不明な某国Vulcan工場製ということにしておきましょう。 それにしてもレジンモールドの蒸機はこれで終わりにしたいです(笑)


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クライマックス型の小さな蒸機 Climax-Mini [O-16.5mm (On30, O16.5)]

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【ボディキット】
Boulder Valley Models(以下BVM)のボディキットApex 14t Geared Steam Locoを組みました。BVMはOn30のレジンキットを出していたメーカーで日本ではナローガレージさんが扱っていました。基本はフリーデザインで、HOの動力に被せる車体と貨車のショーティーを数多く出していました。フリーデザインの小型車両という独自の分野で人気がありましたが、残念ながら廃業してしまいました。
 
このキットはBachmannのHO Climax 50ton に被せるOナローボディキットです。BachmannからはOn30でも28ton 機がでていますが、当鉄道では大きすぎてもう少し小さいのがないかと思っていたところにこのキットが登場しました。シェイと違って脇差シリンダーのクラスBというタイプには小型のものは実在せず、これはあくまでもフリーデザインです。このキットは“小鉄道向けにMalarkey兄弟が1906年に模造してApexの名で売り出した”というストーリーがついています。Climax機の特徴をうまくディフォルメしてまとめています。
 
【動力】
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このキットを入手した少しあとに動力を探したのですが、あいにくと当時は3トラック仕様が出た時期で2トラック仕様は手に入りませんでした。ようやく再生産されたのが数年前で早速手に入れたのはDCC sound readyという仕様です。
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これにはスピーカーがテンダー床についているのですが、サウンド基板だけは別売りでDCC基板のソケットに差し込むようになっています。このことに気づいたのは今回の組み立て時で、専用ソケットの別売り基板は品切れになっていました。ボディキットが出た当時の動力にはスピーカーはなかったようで、テンダーかキャブ屋根のどちらかにスピーカーが取り付けられる設計になっています。サウンドのことはあらためて考えることにしてそのまま組み立てることにしました。
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次は当鉄道の急なカーブをこなせるかが課題です。前の台車とシリンダーをつなぐジョイントがかなり短く、台車の回転を制限してしまいます。そこでこの台車の動力ジョイントを外し、後ろ台車の駆動のみにしたところ、なんとか常設している225mmの半径をクリアしてくれましたので、この状態で使うことにしました。
 
【組立】
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ボディキットはレジンモールドが主体です、レジンは良質で切断時の臭いもありません。部品はかなり細かく分かれていてリベット打ちの帯板まであります。レジンの性質として反っているパーツが多いのでお湯で形を直しましたが、やはりくせは取れません。反りが残るキャブなど、ちゃんと組めるのか心配になります。
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また割れやすいので注意しながらパーツを整えましたが、ベルのブラケットはバリ取りの段階で4つに割れてしまい使えません(左)。幸いブラスパーツ(右)をストックしていますので置き換えます。
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床板は前後に分かれていてその上にテンダー、キャブ、ボイラーを載せて状態を見ます。
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キャブとテンダーはねじ止めで、ボイラーとキャブは一体にします。シリンダーに挟まれた位置にあるボイラー支えは上から前部の台車をねじ止めする構造になっているため、ボイラーとその支えを固定することができません。支えにうまく載るように調整し、全体のバランスを確認しています。
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主要パーツがほぼ整いました。
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キャブ、ボイラーまわりです。キャブ屋根は0.3ミリプラバンです。
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キャブ・ボイラーの裏側です。モーターのフライホイールは切り欠きの中に入った位置になります。ボイラー脇のランニングボードは反っていて直せませんが使いこなした機関車としてはありでしょう。
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一通り組んだ段階でドーム台の隙間などをパテで埋め、下地処理としてミッチャクロンをスプレーしたあとMr.サーフェイサー1000グレーを吹きました。
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端梁ですが、後端部のステップ支え(左)は作業中に折れてしまったので、プラ棒で補強しました。また前端部(右)は上に反っているためにプラバンをあてがって抑えるようにしました。
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車体は艶消し黒、屋根はマホガニー、燃料の薪はウッドブラウンの缶入り塗料を吹き付けました。煙室まわりはシルバーのエナメルを手塗しました。
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ライトはレジンの古典的な油灯が付属していますが、点灯には加工が必要です。結局機関車に付属していたライトを使うことにして配線しました。
 
【完成】
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組み上げたあと、茶系のウェザリングパウダーを軽くすり込み、番号デカールを貼ったあと、艶消しクリアを吹き、再度ウェザリングパウダーをすり込んで、完成としました。Oナローの蒸機としては自作、改造、キット製作を含め、33作目ということでこの番号になります。
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モールドの反りで多少の歪みや隙間がありますが、かなり使いこなされた機関車ということで、汚し気味にしてまとまりのあるものに仕上がりました。
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BVMのレールカーなどは結構くせのあるものが多いのですが、これはギアードロコ好きなら誰でもが受け入れられる優れたデザインだと思います。
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軽い車体が振動してか走行音はうるさめです。
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前台車の駆動連結軸をはずすことでなんとか225㎜半径のカーブを通過してくれます。
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まだDCCでは走らせていません。DC走行ですが、電圧に対してかなりのスロー走行です。
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BachmannのOn30機(左)とならべてみました。かなり小さいとはいえ、当鉄道としては大きな部類になります。ClimaxはまだほかにBackwoods Miniaturesのキットが控えています。


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Plate Frame Simplex [O-16.5mm (On30, O16.5)]

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Wrightlinesから出ていたSimplexのメタルキットを組みました。Simplexは英国Motor Rail社が供給した軽量小型内燃機で、軍が発注した装甲型がよく知られています。出力や大きさの違いはありますが、エンジンを中央に設置し、ラジエターと運転席が何れも横向きに両側に配置されている独特の構造は終始一貫しています。ただし、フレームの形状から2種類に分けられていて、初期のものはchannel frame、1931年以降はplate frameになっています。このキットはplate frameの20HP仕様です。
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英国にはたくさん残っていて、これはWelsh Highland Heritage Railway
 (https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2017-10-21 )に数多くあったSimplex機の中でも一番モデルに近い仕様です。
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こちらの黄色い機関車は初期のchannel frame機で、ずいぶん前に組み立てました(TMS697、2002年6月号で紹介しています)。同じWrightlinesのキットですが、今回組み立てたモデルとは構造が異なり、エッチング板が主体になっています。動力は多少の加工で24.5㎜パワートラックが収まるようになっています。しっかりした設計で組みやすいキットでした。
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さて、今回のキットは設計者が異なるようで、すべてがホワイトメタルで構成されています(他には線材が入っています)。2002年の鉄模連ショーで購入しました。
動力は24.5㎜の天賞堂パワートラックもしくは自社製の同等品を使うようになっていますが、天賞堂製のほうが収まりいいようです。パワートラックは使い飽きていたので、より低速で安定した他の動力を検討したままストック品となっていました。中央のエンジンは隠れてしまうので、安定走行のためにアルパワーの使用も考えてみましたが、ウォーム軸が高いのでその部分を処理できるか悩んでいたところ、パワートラックがコアレスモーター仕様にリニューアルしたので走行性能の安定を期待して使うことにしました。先日軸距24.5㎜がようやく発売となり、早速入手して製作を開始しました。
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左が新製品のコアレス仕様、右が旧製品です。車輪の厚さが違いますが、本体も少し大きくなっています。日本型ボギー台車にはめる本来の使い方なら問題ありませんが、ナロー機キットは本体を囲むような設計が多いので、換装する場合は加工が必要となることが多いでしょう。このキットの場合は両側の張り出しを削りました。軸の先端も落とします。
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中央のエンジンの土台部分から組み始めます。
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エンドビーム(上)とカプラーポケット(下、表裏)です。上の二つのスリットはカプラーが入れやすいように裏面まで貫通させておきました。
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フレームはバラバラです、歪みのあるメタルパーツで正確なフレームを組むのは結構大変で、瞬間接着剤を少しつけて仮組しては外して調整ということを繰り返して何とか組み上げましたが、多少の歪は残っています。
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パワートラックを両端で固定するパーツが入っていましたが、新型は両端が旧型より突き出ていて使えないので、真鍮で新な押さえ板をつくりました。
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これでほぼ組立が終わりました。キャブ側面は片面が開放、エンジン側は下側がないので3面の位置合わせは屋根だけが頼りで組みにくく、歪みがでました。
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キャブとエンジンカバーは接着せずに載せてみました。落下せずに走行します。
車体は洗浄後、ミッチャクロンのスプレーでプライマー処理をして、下地色としてグレーのサーフェサーを吹きました。
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塗装はタミヤ水性アクリルのエアブラシとしました。フレームはフラットブルー、車体上部はスカイブルーです。ラジエターとエンジンを黒で筆塗して、窓ガラスをいれてから軽くウェザリングしました。
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キャブとエンジンカバーは当面固定しない予定です。
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カプラーはペアーハンズのダミーナックルカプラーをいれてありますので、ケーディー互換で即運用可能となりました。Diemaと同じ対応です。
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Channel Frame機と並べてみました。面白いことに運転席の向きが違います。写真にはありませんがどちらのキットにも運転手がついています。ただし減量!しないとキャブには収まらないと説明書に書かれていました。O-16.5のキットメーカーだったWrightlinesは廃業してしまいました。ただ問い合わせ先がネット上に残っているようで、そのうち再発売されることを期待したいです。
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新しい運転盤で走らせてみました。たまたまなのかもしれませんが、新型動力は低速走行で安定しないので、慣らしながら調整中です。
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Gilpin Ore Car [O-16.5mm (On30, O16.5)]

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ギルピン鉄道の鉱石運搬車です。コロラドにあった2ftゲージの鉱山鉄道で、スイッチバックで標高の高い金鉱山に入り込んでいて、観光鉄道にもなっていました。小型のシェイが活躍していたこともあり、模型の題材にはうってつけの鉄道といえます。この鉄道で活躍した鉱石運搬車が2種類Grandt Lineから発売されています。
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これはそのうちのLarge Ore Carですが2ftものなので小さいです。以前に永福町にあったお店で2点手に入れました。
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購入後早速一両を組んでいました。台車は別途指定のものがありますが16.5mmで使うのでストックのあるMDC-HOのFox台車をはかせてみました。しかし、塗装仕上げをすることもなく、この状態で箱に乱雑にしまわれてきた結果、先日取り出したときにはブレーキハンドルは紛失し、接着剤のあとが変色していました。十分に良くできた製品なのになぜ放置されてきたのか?それはやはりカプラーの問題です。当鉄道ではナックルカプラーを備えていないと走らせることはほとんどありません。このキットには別売りにもなっているピンリンク式カプラーが付属していたので、これを接着していました。ピンリンク式は取り付け高さが統一されていないので連結して試走させるのに適当な機関車がないと、そのまま隅に追いやられることになってしまいます。
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今回、ブレーキハンドルを補修し、もう1台を組んで、ケイディー互換のカプラーを取り付けました。カプラーポケットだけはケイディー製です。
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もう一台は同じMDC製ですがアーチバー台車をはかせました。
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塗装は缶スプレーの艶消し黒の上に少しマホガニー、さらに艶消しクリアーを軽くかけてからグレーのウェザリングパウダーをすり込みました。
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この車両ですが、梁は貫通しておらず斜めの板で支える構造になっています。模型では梁の水平を確かめるのが難しく、わずかに歪みがあるようで組み立て当初は気になっていましたが、使い込んだ実車の写真を見ても歪んでいるようなので納得しています。
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箱型機に牽かせてみました。Grandt Line製品は事業が引き継がれていますのでこのキットは今でも入手できます。


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