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2023年の模型工作 [model railway]

今年は受賞車両作品の雑誌記事と,レイアウトのギャラリー展示の二つでO-16.5mmの過去の作品を振り返る年となりました.
 
【雑誌掲載】
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過去の工作になりますが,2022年は鉄道模型趣味誌(TMS)75周年のアニバーサリーチャレンジ奨励賞をいただき,その内容を同誌の2023年6月,7月,8月号(976-978号)の3回にわけて掲載させていただきました.プラ板を使ったO-16.5mm車両の連作を紹介する内容です.
 また,Voie Libre113〈2023年4-6月〉号には2008年に製作したサンライズマウンテン鉄道
https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2021-04-14)が1ページで紹介されました.
 
【ギャラリー展示】
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2023年2月4日から19日まで,巣鴨の情景模型専門店さかつうギャラリーのスペースをお借りして過去に製作したO-16.5mm(On30)のレイアウトを展示しました
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展示にあわせて紹介ブックレットを作成しました.
 
【レーザーカット作品】
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O-9mmのレーザーカット車輛3点を製作し,キットを吉祥寺鉄道模型アートマルシェに出品しました.通販ではナローガレージさんで扱っていただいています.
レールカー“Village Buggy”:https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2023-03-25
小さな木製フレームのトロッコ,“ちびトロ” :https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2023-09-11
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12月に入って“物置のある小屋”を製作し,キットを12月の吉祥寺鉄道模型アートマルシェに出品しました.詳細は追ってブログに上げる予定です.
 
【キットの組み立て】
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O-9mmのキットを組みました.Jelly Models,トーマモデルワークス,松山町商工会,ペアーハンズ,城東電軌,ウサギミックの製品です.
3Dプリントのエアロコ,鉱車など:https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2023-08-02
松山人車軌道の人車:https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2023-08-07
細身の箱型ガスロコ:https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2023-08-11
Jelly ModelsのBox Tractorと貨車:https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2023-09-13
 
【レイアウト,情景】
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B4判パネル2枚で構成した“夏葉線” Natsuha Line https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2023-09-19
2023年8月に開催された国際鉄道模型コンベンション(JAM)のNGJブースに展示しました.
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併用軌道の組線路で囲われた情景セットhttps://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2023-11-28
12月に開催された吉祥寺鉄道模型アートマルシェに出展しました.
 
【カーモデル】
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1/25のアメ車プラモの製作を促進させたいところでしたが,今年の完成は1台だけでした.
’32年型フォードクーペ ('32 Ford Coupe,1/25 AMT kit):https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2023-11-07-1
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軽商用車に注目しているアシェットの1/43懐かしの商用車コレクションですが,めずらしいコニー360が4月に発売されました.
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年に3回,横浜で開催されるワンダーランドマーケットには今年も友人たちとでかけました.
面白いものや古いガラクタ品を見つけるのが楽しみです.
 
お付き合いいただき,ありがとうございました.
新しい年もよろしくお願いいたします.


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2022年の模型工作 [model railway]

1年の模型工作を振り返ります.
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工房に通いながらレンタルで利用してきたレーザー加工機ですが,試行錯誤の多い車両工作を進めるにあたっては自宅にもあったほうが便利です.そこで新春早々にショールームでのデモを予約し,即購入を決断しました.出力も欲しかったのでCO2レーザーですが購入時点では一番コンパクトなモデルです. 
工房のほうも並行して利用していますが,自宅と工房ではデータの変換方法が異なる点が少々面倒です.工房では図面をepsファイルに変換しイラストレーターで編集して出力するのに対し,自宅では図面をsvgファイルに変換し,専用ソフトで編集して出力します.購入後にインタビューを受けました.こちらです:
(リンク先更新2023.1)
 
今年はO-9mm(On18)を始めた年となりました.まず在庫のあるポケットライン動力の利用を考えました.ポケットラインの動力はHO-9mmに転用するにも車輪径の割にホイルベースが長く,利用が限られるのですが,O-9mmまでになると零細工場や遊園地などの特殊用途を想定して自由に設計することができました.
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その1号がバテロコです. 人車や無蓋車なども併せてつくりました.
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年末には似た設計になりますが内燃機(愛称”COMBU”)をつくりました.ポケットライン動力の消化が目的だったのですが,走行が大幅に改善された新型動力を使う羽目になり旧型動力は相変わらず多くが眠っています.
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ペアーハンズが優れたプロトタイプ物をだしているので,ニチユの2tバテロコと細倉に保存されているGLを作りました.
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O-9mm貨車のスタートはグラントラインの Gilpin 2ft用のボギー鉱車に9㎜のアーチバー台車をはかせることでしたが,走行が安定しないので最初から休車状態です.
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レイアウトは旧作のA2判運転盤をO-9mm(On18)用にアレンジし,トンネルと山を配置, Cape Pine Mineral Springs (松ヶ崎鉱泉)と名付けました.
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車の工作としてはタミヤやFROGの1/48Jeepとその仲間を組み立てました
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今年のストラクチャーの新作は二帖の門番小屋でした. 
 
レーザーカットの車両とストラクチャーは吉祥寺鉄道模型アートマルシェに出品しました.わたしの組み立てよりも優れた仕立ての作品をSNS上で拝見しています.またナローガレージさんの通販でも扱ってもらうことになりました.
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自分でつくったわけではありません.友人と訪ねた”スモールワールド”で自身の全身スキャンから3Dフィギュアを作成してもらいました.送られてきたのは1/35モデルでしたが追加で1/48をオーダーし,レイアウトに配置しました.モデリングの未来をいろいろと考えさせてくれます.
 
お付き合いいただき,ありがとうございました.
新しい年もよろしくお願いいたします.


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仕掛けがある鉄道模型設備(Operating Accessory) その3  [model railway]

[Barrel Loader Building,  Lionel  O scale]

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Lionelは3線式Oゲージで知られるメーカーで、何度か経営危機になっていますが経営者が替わって存続しています。古いカタログによると、様々な仕掛けをこらしたストラクチャーやアクセサリがあり、この手の元祖といえそうです。トイトレインの範疇で扱われることが多いので、模型雑誌に取り上げられる機会は少ないのですが、新しいストラクチャー類はスケールモデルとして十分な品質があるのでいくつか入手しています。そのうちの一つがこの樽落とし場です。

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はめ込み構造なので、普段は分解して箱にいれてあります。スプレー缶で塗装しています。

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左側にレバーがありますが、それを動かすことによって人形が小屋を出入りします。

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そして一つずつ樽を落とすしかけです、形のまとまりがいいので時々箱から取り出して組み立てていますが、スケールモデルとしての利用価値は十分あります。Oスケールだと大きさとしてもレバーを操作するのに適しているサイズのように感じます。

 

このキットの製造地はヨーロッパやアジアではなくアメリカのようです。1987年、Mt. Clemens, Michiganとなっていて、カープラモデルのMPCキットの箱に所在地として記載されていたことを思い出しました。ちょうどMPCもLionelもコングロマリット時代の食品会社General Mills(ハーゲンダッツなどのブランドを所有)に買い取られていた時期で、MPCのオーナーだった方がLionelを立て直したとされているので、その時期の製品と思われます。


 

アクションはありませんが同時期の製品である貨物駅もよくできていて、しかも分解して片づけられるのが便利です。その後の製品であるデンマークHeljanのOEMによる変電所のキットなどもよくできていて、車両と違ってストラクチャー類はスケールモデルとして十分に使えるものがそろっています。

 

[Disaster Crossing, Bachman HO]

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Bachmannは多くのストラクチャー類を出していますが、仕掛けのあるものはそれほどありません。

これはその名もDisaster Crossing、故障して線路上に立ち往生した車をレッカー車が救助するというものです。

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仕掛けはレールの給電が別配線で絶縁されていて、車を線路から離れる方向に追いやるとスイッチが入るというものです。

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赤い車を線路上に動かし、列車が止まったらレッカー車をバックさせて引き上げれば列車走行が復帰するというものです。アイデアはおもしろいですが、あまり使う機会はなさそうです。

 

[Operating Log Dump Car, AHM HO]

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こちらはAHM(Associated Hobby Manufactures)の香港製品です。現在は存在しませんが、世界各国のメーカーから製品を調達して販売していたブランドです。このLog Dump Carは木材の貨車への積み込みだけではなく、積み下ろしもできるリバーシブルな仕組みになっている点がユニークです。

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荷台がリフトする貨車と小屋内の照明用の電球が付属します。

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荷下ろし場はレバー操作で持ち上がるとともに傾いて丸太を貨車に積み込まれます。

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逆に小屋に仕組まれたレバーによって貨車の荷台の一部が転倒して丸太を戻すこともできるわけです。AHMからはTYCO製品に似た仕掛け設備がいくつか出ていましたが、他社に引き継がれた製品はなさそうです。

 

[Revolving Beacon, Pemco HO]

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Pemcoの灯台で照明がゆっくり回転します、Pemcoはあまり知られていないブランドですが、カナダで展開されたAuroraブランドの機関車製品が同じ内容らしく、プラモデルメーカーである同社が支援していたようです。


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回転のしかけは簡単で、電磁石にかぶせられたレンズがついた筒が、ゴム脚の傾きでゆっくりと回転します。

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赤と緑の照明がゆっくりと動いていくのを眺めるのも楽しいものです。

 

3回に分けてとりあげた仕掛けのある鉄道設備のご紹介は以上になります。いずれもアメリカ市場向けの製品でしたが、ヨーロッパでは鉱石のシュートやベルトコンベアがあり、説明書が残っていますのでいずれ紹介したいとおもいます。日本では玩具の範疇ですがプラレールの仕掛けが面白いので、それをスケールモデルに応用する手があるかと思います。

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仕掛けがある鉄道模型設備(Operating Accessory) その2 Life-Like製品 [model railway]

今回とりあげるのはLife-LikeのHO製品です。Life-Likeは普及型の鉄道模型のブランドで、前述のTYCOやModel Powerと競合する製品を出していました。現在はWalthersのブランドのひとつとして存続しています。手元にあるのは中国で生産されたもので、塗装仕上げなどと手作業が入ったはめ込み式のセットになっています。
 
[Logging Mill]
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これはかなり大きい木材集荷場になります、シュートの高台、スロープ、建物本体が分割していて専用の無蓋車が一台付属しています。
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シュートの高台に載せた木材は、左のレバーを引くことによりスロープを滑り、建物の中から転がり落ちて貨車の荷台に載せられます。さらに右側のレバーを引くと荷台が転倒し、川に落とされるというものです。川は塗装による表現で、可動する堰がついています。なにがしたいのかよくわからないからくりでもあります(笑)。ただ崖の縁とかシーナリーの中にうまく溶け込ますことができれば見栄えのするストラクチャーになるでしょう。
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反対側から見たところです。フォークリフトなどがあります。
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裏側からみたところになります。レバーの動作で鉄棒が回転するしくみです。
 
[Gravel Unloader]
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積荷の鉱石を降ろす仕掛けです。小屋と鉱石の受け皿のセットで専用の無蓋車と砂利がつきます。
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しかけは簡単です。レバーを動かすと専用の貨車の荷台が傾き、傾きに合わせて片側が開くという仕組みです。
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装置としては簡単ですが、この貨車はなかなか形がよく、使い道があります。値段は貨車一両と変わりがないので、5セットほど入手し、錆色に塗装して電気機関車にひかせました。
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また、この形態の貨車はOナローとしてもそのまま使えそうなので、転用を考えていました。ただし、ホーンフック(X2F)カプラーがマウントされた台車は回転が悪いので、いずれ交換する必要がありました。結局この構想は実現することなく今日に至り、現在は未塗装の2台を保持しています。
 
[Crossing Gate]
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列車通過時に遮断器が下りる踏切です。
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電動の仕掛けではなく、車両の重量で遮断器が下りる単純な構造です。
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信号は点滅しませんが、車両が通ると敷板を押し下げ、それを受けて遮断器が下ります。目の前を車両が通る直前にしか遮断器はおりませんし、片側にしかないのも危険極まりないです(笑)
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裏側です。中央の線路下の敷板が車両重量で沈み、手前にある棒が遮断器を動かす仕組みです。
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遮断器の手前に動かすための棒があるのがわかります。遮断器が両側にあればそれなりに使えそうな設備です。
 
Life-Likeのケンタッキー・フライド・チキンなどのストラクチャーキットは今でも流通しているようです。


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仕掛けがある鉄道模型設備(Operating Accessory) その1 TYCO製品 [model railway]

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模型車両の走行だけではなく、動く仕掛けのあるストラクチャーや設備を眺めるのもなかなか楽しいものです。いまならDCCで様々なアクションをプログラミングとモーター制御で作り出すことができますが、ギミックとも呼ばれるちょっとした工夫による機構をみると思わずにんまりしてしまいます。ライオネルは古くからOスケールのストラクチャー等にアクションを入れていたようで、それらからヒントをもらったと思しきものがHOスケールで製品化されてきました。HOでみられる製品はプラスチック製の完成に近い状態で、はめ込みで簡単に分解・組立ができるものです。1989年ごろに滞在した米国で見つけ次第集めていました。実際に組み込んで活用することはありませんでしたが、はめ込みの部分は外して箱にしまうことができたおかげで、今日までそのまま残っています。
 
はじめに紹介するのはTYCOの1980年代のHO製品です。TYCOは鉄道模型の老舗Mantuaのブランドでしたが、幅広い分野に進出し、LEGOの互換品やHOレーシングカーなどで知られることになります。鉄道模型も普及品を展開していましたが、食品会社の傘下になり、その後マテルに買い取られて現在ブランド名は使われていません。
米国市場向けの手軽なストラクチャーのプラキットは数多くあります。そのほとんどは海外で製造されてきましたが、系統は大きく二つに分けられます。一つはPola, Faller, Heljanなどのヨーロッパ製品で、米国市場向けに設計されています。これらの製品はTYCO, AHM, Model Power, Con-Cor等のブランド間で型が往来しています。そしてもう一つがおもに香港でつくられていた独自製品です。TYCOのプラキットは欧州製品が多々ありましたが、仕掛けストラクチャーはすべて香港製です。香港製のものは独自設計でパーツに部分塗装などの手作業が加えられているのが特徴です。また他社ブランド間で融通されることもなく、その素性はよくわからないままです。TYCOブランドが出回っていない現在、ヨーロッパ製であったストラクチャーキットは他ブランドでもみかけますが、今回紹介する仕掛けのあるストラクチャーや設備は残念ながら最近は目にすることがなくなりました。
 
[Crane Loader Set]
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トレーラートラックで運ばれてきた土管を貨車に積み込む作業を実現しています。手動でつまみをまわすとクランク機構によりクレーンのブームが出荷エリアに移動します。フックはレの字型の針金で出荷エリアに到達すると角度が変化して土管をすくいあげます。(写真の貨車は付属のものとレタリングが異なりますが形はおなじです。)
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回転により土管を釣り上げたブームは線路側に移動します。
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針金のフックは線路側でも傾くようになっているので土管は荷台に滑り落ちます。
奥に見える黒いダイアルを一方向に回転させることで連続的な作業ができます。
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裏側には単純なクランク機構があります。セットが軽い割には回転が重いので、土台を固定しない限り操作はしにくいです。
 
[Log Loader]
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ブルドーザーの前進で丸太を貨車に落とし込む動作をします。簡単な動作ですが、なかなか趣があります。
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赤いボタンは空気を押し込むポンプで、空気圧を使ってブルドーザーを前進させる単純な構造です。
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裏側です。黒枠で囲んだ箇所が蛇腹になっていてボタンを押すと伸びてレバーを動かします。スロットにはブルドーザーが差し込んであります。ばねが入れてあるのですぐに復旧します。ブルドーザーで押し込むというのはシンプルですが、丸太以外にも応用できます。Oスケールのブルドーザーを利用して土砂を落とし込むような仕掛けを自作してみたいと思っています。
 
[Pipe Loader]
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同じく空気圧で作動するのがこの土管積み込み設備です。
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貨車を移動させる必要がありますが、一つずつ落としていくことができます。
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真鍮の管に先端にキャップ(赤い枠)をはめてボタンを押すとキャップがあがり、突起を押し上げて土管が滑り落ちる仕組みです。
 
[Pipe Dump Set]
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土管下ろしには貨車の荷台が転倒する単純なセットもありました。残念ながらその貨車が見つからないので貨車の転倒防止のためのスリットがついた枠と土管受けだけをお見せします。
 
[Unloading Mail Car Set]
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郵便貨車から貨物を下ろすセットです。郵便のほか、一般貨物仕様のセットも存在したようです。これまでのセットとは異なり、電磁石を使った仕掛けになるので、パワーパックの交流端子とつなぎます。
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郵便色の貨車と荷下ろし場がセットになっています。
郵便荷物は四角い小さなブロックで、屋根のハッチからいれます。いくつか貯めておくことができます。
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スイッチを押すと電磁石が働き、貨車内の人形が動いて荷物を一つずつ外の枠に落としていくという仕組みです。
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建物に収まったスリットに金属板(青枠)が二本見えています。貨車には電極が2本(赤枠)突き出ていて、これがスリットの金属板と接することによって貨車内の電磁石が作動するわけです。電動式は配線の手間がかかるので、扱いやすいとは言い難いです。
 
[Giant Crane]
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ヤードの2線をまたぐ橋上のクレーンです。すべて手動で操作します。5通りのアクションとあるのは、クレーン本体の横方向の動き、前後の動き、360°回転、ブームの上下、フックの上下、です。
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ブームの上下とフックの上下はそれぞれ丸いつまみを回して動かします。残念ながらフックを紛失していまい、動作を確認していません。
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付属の鋼材セットには上下に磁石がついていてフックで釣り上げ、上げ下ろしの位置である貨車の荷台下面とヤードの荷物置き場は鉄板になっています。電磁石は使っていないので上げ下ろしにはコツがいりそうです。
 
[Ore Unloading Trestle Set]
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中身が手元にないので説明書だけの紹介になります。専用のホッパー車の底は開閉するようになっていて、線路の内側に設けられたガイドにそって底が開き、鉱石を落とすというセットです。線路4本と勾配を支える架台がセットになっています。専用のホッパー車は典型的なアメリカ型で、レイアウトに取り入れたいと考えていましたが、線路、架台、貨車をそれぞれ別に保管していたため残念ながら行方不明です。
 
手持ちのTYCO製品は以上です。これらを活用した荷運びゲームができる貨物鉄道を設営してみたいものです。マニア向けではなく一般向けに鉄道模型におけるアクションの幅を広げようと展開したTYCOでしたが、普及路線を目指した米国の各社ともども今は市場から姿を消してしまい、存続しているのはBachmannぐらいでしょうか。


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レイアウトプラン集 [model railway]

 Oナローは直線や半円の線路を引いたパネルの組み合わせで走らせていて、エンドレス1本がテーブル上の配置では限度です。このようにレイアウト設計の楽しみは少ないので,HOナローやNで少し複雑なレイアウトもやってみたいと常日頃思っています。そんなときに参考になるのがレイアウトプラン集です。実際につくるかどうかは別にしてもプラン集は眺めているだけで楽しいものです。
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これが手元に残っているプラン集です。プラン集には2種類あって、一つはメーカーが用意する組線路の組み合わせ例を紹介するもので、左側の本です。それに対して自由にフレキシブルレールとポイントを組み合わせたプランを集めたものが右側にあります。
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KATOのレイアウトプラン集です。発行年はわかりませんが、1972年頃の入手だと思います。ユニトラック導入の遥か以前, ATLASブランドと共通のオーストリア製線路を使っていた頃の組線路プラン集です。
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当時のパワーパックがイラストになっていますが、スイッチ類はATLASのものです。パワーパック2台を使うキャブコントロールが紹介されています。半径249㎜(9.75インチ)が最小です。この組線路はKATOからは現在発売されていないので古いプランは役立たずに思えますが,なんとATLASではN snap trackとして健在です。しかも型番が同じなのです。
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ATLASの組線路snap-trackを使ったHOのプラン集です。1979年発行の改訂版になります。
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曲線の半径は18インチ(457㎜)が基本で一部に15インチ(381㎜)が使われています。4ft x 6ft(120cm x180cm)から始まりますが、米国の定尺である4ftx8ft(120cm x 240cm)のプランに重きが置かれています。組線路は道床付きが普及していますが,ATLASはいまでもcode100のこのシリーズを安定供給してくれているのがありがたいです。
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A4判のトミックスのプラン集で1992年の発行です。
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シーナリー付の実施例とともに提示されています。トミックスはミニカーブレールや路面軌道など,組線路の種類を増やしているので,最新版はさらにバラエティに富んだ内容になっていると思われます。
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フライシュマンのHO、道床付き線路を用いたプラン集です。
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とにかく線路を引き回しているので、情景の余裕はないのですが、列車走行を楽しむのはいいのかもしれません。
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Arnold Nがrapido と呼ばれていたころのリング綴じのレイアウトプラン集で,150ページ近くあります。
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自社ブランドのストラクチャーの配置まで克明に記されたレイアウト集で,Nゲージがようやく普及し始めた1971年発行というのが驚きです。
以上の組線路レイアウトプラン集は固定ではなく仮設でも楽しめるので参考になります。
 
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これはイギリスPECOの小レイアウトプラン集です。第3版は1971年の発行です。
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レイアウトプランは4ftx6ft(120㎝x180㎝)からスタートしています。英国は高床式プラットホームなので配置に苦労していることがわかります。当初日本のローカル電鉄をテーマにしていたときはプラットホームの設置がうまくいかずに苦労していましたが,産業用ナロー中心になってからホーム設置の呪縛から解放されたことを思い出させてくれます。ナローゲージレイアウトも2点記載されています。Fiddle yardと呼ばれる車輛入替用のヤードに言及しているのも英国らしいです。
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最後に紹介するのはKalmbach発行のレイアウトデザイナーとして知られたLinn Westcottのプラン集で初版は1956年です。
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3ftx6ft(90㎝x120㎝)の小型プランから大きな部屋1面に広がる山岳レイアウトまで幅広く自在な設計のプランが収められています。この寸法はHOとしてみた場合(1マス=1ft)でN,TT,S,Oにも対応するとあります。線路配置の上に横からみたシーナリーやストラクチャーがうまく描かれていて眺めているだけでも楽しいです。トロリーラインのプランもいくつか収められています。
 
ほかにドイツMIBAのイラストプラン集があったはずなのですが見つけられませんでした。
 
これから先も線路を縦横に張り巡らされた固定レイアウトを作る機会はあまりなさそうですが9ミリゲージの組線路では楽しんでみたいと思います。


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2020年、模型工作とコレクションのまとめ [model railway]

 2020年はコロナウィルスによる外出自粛の影響もあり、前半は手持ちのキットの消化が大幅に進みました。後半はレーザーカットの試行が主な成果となりました。ほとんどは紹介済みですが、まとめてみました。
 
【レーザーカットの作品】紹介記事:https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2020-09-19
工房でレーザーカットの作品制作を始めました。
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ペーパーのレーザーカットでスピーダー(O-16.5mm)を製作しました。新たに青い車輛が一台増えています。
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既出の詰所(右)に加え、新たに駅舎(中央)と小屋(左)が加わりました。ストラクチャーの図面は山ほどあるので新作を検討中です。
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150Rの組線路を、MDF板を使って製作。ポイントをどうするか検討中です。
 
【機関車の組み立て】
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懸案だった珍しい蒸機のレジンキット(O-16.5mm)を2機仕上げました。
ヴァルカン風Cタンクhttps://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2020-07-01
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しまい込んであった内燃機のメタルキット(O-16.5mm)も2機仕上げました。
Fordsonトラクター動力の機関車https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2020-07-31
 
【ストラクチャーキットの組み立て】
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殆ど組んでいなかったストラクチャー(Oスケール)を多く仕上げることができました。
左上はGrandt LineのキットSheepscot stationと付属のトイレ(outhouse)付で、未塗装のまま放置してあったものを仕上げました。何にでも使えそうなシンプルなプラキットです。
バスウッドのレーザーキットは:
森の居住小屋Greeley’s Place https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2020-05-31
踏切小屋 ttps://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2020-05-24
Saw Filers Cabin(短く改築)https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2020-05-10
レジンキットは:
 
【ミニカーモデル・コレクション】
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ミニカーは増やさないように心がけているのですが、ロシアの通販で珍しいソビエトの小型車(ディアゴスティーニ)を見つけてまとめて購入しました。
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懐かしの商用車コレクション(アシェット)の頒布が始まったので、これも見逃せません。軽を中心に集める予定です。
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最後はイベントに出かけて入手した癒しのモデル群。放出品の値段が安いのもつい手が出て困りものです!
 
実り多い一年でした。ブログをご覧いただきありがとうございした。皆様、良いお年をお迎えください。


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車幅を狭めたり、広げたり [model railway]

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自由形の日本型トロリーラインをやっていたころ、市販のキットを加工して、想定した車輛規格にあった車両にするということを試みました。車輛の車体幅を狭くしたい場合、俗に唐竹割というのがあります。よく知られた作品としては赤井哲朗氏がキハ02を縦割りにしてナローのディーゼルカーに仕立てた作品(機芸出版社ナローゲージブック1所収)があります。最近の作例では雀坊さんの“ねずきゅう”http://jumbow.main.jp/nezukyu/ がプラ車体を幅狭加工しています。これらの加工は結構技術がいります。しかし、真鍮製のキットの場合、手作業でできる技があるのです。
 
自由形のトロリーライン、松ヶ崎電鉄は郊外型の路面電車的な規格で進めてきました。路面電車のモデルとして手軽に手に入り、自由形として活用できるのがカワイモデルの2軸路面電車です。
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左側はカワイモデルの未塗装完成品を塗装したものですが、一時期、キットの形態で販売されていたので購入しました。しかし、この車体は幅が広すぎて33㎜ほどあります。標準的な路面電車として幅2250-2400㎜、1/80換算で28-30㎜を許容範囲としていたので、どうするか考えた末、端面に丸みをつけて幅を狭めることを思い立ちました。右側がキットを使って妻板を丸くカーブさせて幅を狭めたものです。
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妻面が丸く、ヘッドライトを窓下につけたスタイルは米国でも見られる形で、ボギー車として完成させる予定でしたが、このままの状態で放置されることとなりました。
 
では逆に車体の幅を広くすることができるのか?それも魔法があったのです!
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すでに箱組にしていたものにひかり模型の三重交通モニ221がありました。しかし、軽便鉄道の開業予定は当時なく、トロリーラインの郊外線車輛に転用することができないか、考えついたのが端面を絞った幅広化です。
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両端が絞られているスタイルは欧州でよくみられる形で、扉は中央に向かってスライドするという想定で窓一つ分のところで曲げました。こうして26㎜幅の車体が30㎜幅になりました。先の例と同じように窓下にヘッドライトをとりつけました。
屋根板は木製にして、厚みのあるものをつくっていますが、このまま放置となっています。
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幅を広くしたモニと狭くした路面電車をならべていますが、幅30mmで揃っています。
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側面の比較です。2輌を並べると高さや窓の大きさがかなり違いますが、こればかりは調整できません。
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カワイの路面電車キットはもう一つ未着手のものがあるので、それぞれ2輌ずつ仕上げる予定でしたが、ここで止まったままとなっています。その後、プラ板工作に慣れてしまったことが放置理由の一つですが、これらの製品の窓枠がプレス加工なので、メリハリに欠ける点も仕上げる意欲をなくした理由のひとつです。それでも完成をあきらめたわけではありません。組立の再開に備えて再び箱に収められたのでした。車体幅を変える芸当。プラ板工作では無理で、真鍮ならではのお手軽技法です。


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広すぎる日本の住宅が情景付きレイアウトの進展を遅らせた? (日本でHOのストラクチャーなどのレイアウト用品が充実しなかったわけ) [model railway]

 日本型Nスケールのレイアウト用品の充実ぶりには目を見張るものがあります。買ってきてそのまま使えるストラクチャーや手軽なキットも充実しています。一方のHO/16番では日本型はまだ限られており、ストラクチャーキットも手軽なプラモデルのようなものは殆どありません。HOの情景付きレイアウトを作る場合、ストラクチャーは手間を要する上級者向けキットを利用するか自作を覚悟する必要があります。ところで欧米を見渡すとHOとNを比較した場合、HOの方がレイアウト用ストラクチャーなどは古くから充実していて手軽にシーナリーをまとめることができます。
 その理由として日本は住宅が狭いので、Nゲージの普及によってようやくシーナリー付レイアウト製作が定着したのだとよく言われ、私もそうだと思ってきました。しかし、最近古い冊子を広げながら小中学生のころを思い出し、全く逆の要因かもしれないと思うようになりました。つまり、日本のかつての和風住宅は広すぎて!HOサイズのシーナリー付レイアウトの発展が遅れたということです。
 小学生の頃、3線式OゲージEB10を組線路のエンドレスで走らせたのは6畳間でした。しかし縁側と8畳間につながっていて昼間は開放されているので、広々とした空間で寝そべって走行を眺めることができました。畳は田んぼや畑、その縁はあぜ道に見えてくるので十分に情景が想像できました。中学に入って洋式の家に越してからはHOに移行しましたが、スケールが小さくなったとはいえ線路を敷くスペースは限られてしまいました。近所にHOをやっている友人がいて、そちらのお宅に数人で集まることがたまにありました。8畳と続きの6畳の和室があり、昼間は家族がいないということもあってそこに組線路をつなげて走らせたことが思い出されます。いわゆる“お座敷運転”です。まだ物が少なかった時代、畳の部屋での生活は布団をあげ、和机や座布団を隅に追いやると広々とした空間が確保できました。
 一方の欧州では、本線車輛は日本の国鉄型より長く、しかも低床式ホームのため、床下がカバーに覆われている車輛が多いです。これをHOで走らせるためには広いスペースが必要ですが、洋式の部屋はドアで仕切られていて、絨毯の上にソファやテーブルが置かれた部屋ではそれらを簡単に片づけるわけにもいかず、床面での運転は制限されてしまいます。入門セットにはクリスマスツリーの下、家族で走らせているような写真もありますが、手狭な印象を受けます。そこでちゃんと走らせるならテーブル上ということになります。
机上の限られたスペースでは車輛を短くし、車体の裾を分割してカプラーを台車マウントにし、急カーブを走行できるようにする工夫が避けて通れません。それに土足の生活では床に寝そべるのも衛生面で畳敷きの和室とはわけが違います。机上で楽しむ以上、シーナリーのあるレイアウトが発展し、ストラクチャーキットなども早くから充実してきたことがわかります。
 それに反して日本の伝統的な家屋構造はどうでしょうか?畳部屋を横断して使える開放的な空間、畳に寝そべって楽しめる衛生環境もあり、HO/16番で車輛をディフォルメしなくても長い編成が緩いカーブで楽しめる環境が整っていました。それに畳は枯山水のように情景を想像させるような抽象化された空間を提供してくれます。繰り返しパターン模様の絨毯が敷かれた部屋ではそうはいきません。こんな恵まれた環境の日本家屋では16番での机上の固定レイアウトのためにあえて走行車輛のサイズに制限やディフォルメを加える必要性もなく、組線路やセクションを利用してストラクチャー類は想像で補うお座敷運転が中心となったということだと思われます。このことが車輛面でも今日まで急カーブに対応していない設計であることにつながっています。
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これは手元にある昭和30年代の雑誌記事を集めた特集号ですが、このなかでも“お座敷運転”が取り上げられています。
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 これらの記事によると、8畳、6畳3畳の続き、6畳と廊下のスペースが通常の住宅で使えるスペースであるようなことが書かれています。このような環境から6畳間占有を前提にした組み立て式レイアウトならサークル仲間の自宅で持ち回りできるとも書かれています。都市部でのアパート暮らしでは無理だったかもしれませんが、郊外でふつうに望める住宅環境だったということでしょう。二間ぶち抜き、フルフラットな接続空間が確保できるのが和式の利点だったわけです。
 しかし日本の生活様式も洋式の目的別のドアで仕切られた部屋での暮らしに徐々に変化していき、やがて鉄道模型は机上に追いやられることになりました。そして狭いスペースでも楽しめるNゲージが本格化しました。そのタイミングでシーナリーレイアウトの製作が普及し、製品も充実しました。
 私の経験を通しても和室で3線式Oゲージの組線路を楽しんだ思い出があるものの、中学で転居して洋室の個室を与えられたとき、もはやHOの線路を回す余裕はありませんでした。ドイツ製のHOのストラクチャープラキットは好きだったのでいくつか組みましたが、鉄道模型とは別に眺めて楽しんでいました。大学生になって固定レイアウトに着手したのはNゲージで、ストラクチャーはやはりドイツ製品と自作で賄いました。グリーンマックスの詰所のプラキットがでてきたのはそのあとの話です。そのレイアウトのことはこちらにあります:
https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2017-05-15 (最初のレイアウト:松ヶ崎開発鉄道)
 今住んでいる家も洋風なもので床面に寝そべって走行を楽しむ場所はなく、90x120㎝のテーブルで展開できる範囲でストラクチャーを組んで、並べて楽しんでいる状況です。いまさら言うまでもありませんが、ナローゲージならOスケールでもシーナリー付レイアウトが手軽に楽しめますよ!


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鉄道模型用電源 パワーパック [model railway]

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パワーパックと呼ばれる鉄道模型用電源に凝るつもりはなかったのですが,それでも色々と使ってきました.手放したものもありますが,残っているものを並べてみることにしました.
 
【AC変圧器】
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まずは交流3線式Oゲージに入門セットに入っていたトランスです.2次側コイルのタップ配線から電圧が選べるようになっています.パネル左側に空いている孔はパイロットランプがついていたところです.ランプは重要でした.というのも保護回路がないのでランプが暗くなったらどこかでショートしているか,過負荷であることに気づくわけです.当時は同級生がトランスを焼いたなどと自慢することがあったぐらいで,今なら子供向けにこのようなものは販売しないでしょうね.
 
【抵抗式DCコントローラー】
HOを触るようになって直流のパックが必要でしたが,値段も安くないので自作しました.トランス,セレン整流器,レオスタット(コイル式可変抵抗器),それに反転スイッチがあれば作れたわけです.缶に入れたものは随分愛用しましたが残念ながら残っていません.
ほかにはHOレーシングカー用のコントローラーも使いました.値段が安く,親指で押す形状のものはスロットルのバネをはずして指を離しても位置が変わらないで使えるようにしました.
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Nゲージを始めてからは積水金属が出していたコントローラーを一時期使っていました.写真はカタログのもので現物は残っていません.コンパクトでいいのですが,操作レバーは使いやすいものではありませんでした.
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今手元にある抵抗式コントローラーはバックマンのセットものに入っていたものです.この手のものは逆転スイッチがなく,中央が0値で,スイッチを使わずに左右で前後進ができるので意外と便利です.コンパクトな点もいいので残してあります.
 
【電子式DCコントローラー】
いわゆるトランジスタコントローラーなる定電圧型のものが流行り始めたころ.製品は手作りな感じのものが多く,値段も高価だったので購入は見合わせていました.回路図が出回っていたので自作すればよかったのかもしれません.少し落ち着いてきたころに手にしたのは模型店ですすめられた電源分離型のハンディコントローラーでした.すでに手元にはなくメーカー名がうろ覚えで検索したのですが探し出せませんでした.
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その後電子制御型が一般化しました.電源部分との一体型が欲しかったので手に入れたのがこの積水金属のパワーパック・スタンダードです.パネル面はシールを貼ったように安っぽかったのでプラバンを黒に塗装してはめ込みました.ロングセラーでした.
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このパワーパックは長らく使っていなかったのですが,KATOのサウンドボックスを手に入れたとき,簡単に接続ができるので再び利用しています.
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Model Railroaderの裏面広告でよく見かけたのがMRCのパワーパックです.Tech IIシリーズはパルス制御を売りにしており,パワーパック1台で車輛のすべての走りが改善できると宣伝を打っていました.しかも通販で取り寄せても日本の製品よりも安かったのです.そこで左側のRailpower 1400を購入しました.確かに走行は改善されたので右側にあるコントローラー2台を一つにまとめたRailpower 2800を入手しました.これらは今も良く使っています. 
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MRCのパワーパックで十分だったのですが,その後Bachmann Spectrumシリーズのセット物を買うたびにパワーパックがついてきて,3台たまりました.こちらも使い勝手の良いコントローラーです.
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Bachmannのセットではこのような電源を分離したタイプがついているものもあります.
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よりコンパクトにしたいと,こちらはZゲージを展開したAKIAの10Vコントローラーです.電源は分離されており,KATOと互換の接続端子を持っています.やたらにLEDが点灯する賑やかなコントローラーです.
 
【電池式コントローラー】
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左は知人に教えてもらったワンダーキットのモーターコントローラ(一部改造)をCasio G-shockのケースに収めたもので単3電池4本の6Vで駆動しています.使いやすくずっと愛用しています.さらにコンパクトなBaby-Gのケース(右)に収める準備をしているのですが,まだ作っていません.
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その後単3を4本使うコントローラーが鉄コレ式制御器として発売されました.形がおもしろいので手に入れました.
 
【手回し発電コントローラー】
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モーターを発電機として使う手回しコントローラーは仲間の間ではブームになりました.これらは携帯電話用の手回し充電器ですが,回路を外してモーターと手回し機構だけにしたものです.素朴な機材ですが,手回しで車輛を走らせる感覚は結構楽しいものです.
 
【DCCコントローラー】
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DCCコントローラーとして最初に入手したのはLENZ compactです.なかなか凝ったデザインです.
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こちらはBachmannのE-Z command.セット物でした.DCCはたまにしか使わないのですが,すぐに使い方を思い出させてくれる面で大変便利なコントローラーです.
 
以上が今手元にあるパワーパックの数々です.新たにそろえるとしたら次はワイヤレスコントローラーでしょうか?


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