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鉛筆補助軸 [stationery]

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【鉛筆の思い出】
小学生の頃は鉛筆を揃えるのが楽しみでした.当時は三菱とトンボのほかにヨットとコーリンがありました.緑の軸は一本10円する高級品で,学童用には一本5円の製品が一般的で,さまざまな塗色で売られていました.書いた感じはかわりませんでしたが,ローター式の削り器で削ると5円のものは木の表面がざらざらしていたので,違いは木なのかという認識でした.削り器ですが,右手で手回しのハンドル,左手で鉛筆を支えると本体を抑えるためにクランプで固定する必要があります.この不便をなくすため,鉛筆を支えるクラッチがつくようになりましたが,これを使うと鉛筆軸に傷がつくのが嫌でずっとクラッチなしのものを愛用していました.その後電動式が普及していきます.
1年間米国で暮らしましたが,現地の鉛筆はEberhard Faber(ドイツのFaberとは別会社,詳しくはこちら)製で黄色の軸に消しゴムがついたものが広く売られていました.HBに相当する硬度はno.2と表記されていて,消しゴム付はそれなりに便利でしたが,高級感のあるものではありませんでした.
その後日本では三菱uni,トンボHOMO(のちにMONO)などの高級鉛筆が展開されるともに,アメリカでなじみのあった消しゴム付きの黄色い軸のものが中国製鉛筆として安く入ってきています.
またいつも高級品として存在していたのがドイツのStaedtlerとFaber-Castellの製品で,京都では丸善の文具売り場にならんでいました.
その後,シャープペンシルを常用するようになって,特に鉛筆を買ったりすることはなくなりましたが,数年前ステッドラーが初期の鉛筆を再現した組立キットpencilmakerをLumographの1ダースセットと組み合わせて販売しているのを見つけて購入しました.
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▲キットといっても簡単な構成です.溝が彫られた四角い軸片で芯をはさみ木工用ボンドで接着して,紐で縛り付けて赤い封印のようなものをつけて完成するもので,鉛筆の原型だそうです.そのままの状態で保管しています.
 
【鉛筆補助軸】
小学生高学年のころ,鉛筆をどこまで短く使うかをクラスで競い合っていたことがありました.ほとんど実用にならない1㎝ほどまで削り込んだものをマッチ箱に綿を敷いてコレクションをしている学友までいました.それは極端とはいえ,短くなると使いにくいので,それを支える軸として使われていたのが,鉛筆補助軸です.ブリキ製の筒で鉛筆を支えるものですが,現在も同じ型が売られているロングラン製品です.この補助軸の中にさらに短い鉛筆をためて入れ替えて使うという技までありました.
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▲最近買い直した当時と同じ形の製品です.下の筒だけのものが当時の記憶にあるもので,会社名は記されていませんが,現在も学童用文具を扱っているクツワの製品とおもわれます.そして,今日,消しゴム付き(中)やクリップ付き(上)のものも手に入ります.丸い軸は転がるので,クリップ付きのものが便利です. 
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▲補助軸はいくつか種類があって,一番上はいぶしたような色のもの,2番目は木のコーティングがついています.3番目からは比較的新しい製品と思われます.下の赤い軸はITO-YAのものです.
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▲この2本は軸が無垢なので長さの調整はできません.上がLyra,下がITO-YAです.ドイツの鉛筆は少し細めなのでLyra製品には日本製鉛筆は入れにくいです.
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▲そしてステッドラーも製品(900 25)を出しています.どうやら日本で企画された日本製品のようです.回転式のカバーがついた消しゴムがつきます.使いやすいので最近も良く利用しています.
 
【キャップの拡張?パーフェクトな鉛筆とは】
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▲軸の延長ではありませんが,芯を保護するうえではキャップが役立ちます.そこで消しゴムと削り器がセットされれば一本持ち歩くだけで維持できます.このコンセプトを実現したのがファーバーカステルの”パーフェクトペンシル”です.名前は大袈裟ですが,消しゴム付き鉛筆と削り器を内蔵したキャップのセットにほかなりません.
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▲これがUFOと名付けられたファーバーカステルのパーフェクトペンシルです.同社は高級品を展開しているので,これでも同社の中級品ですが,結構な値段です.集めたカードポイントの引換品として手に入れました.普及品もでています.
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▲UFO?の形をしたキャップを抜くと削り器がでてきます.通常より少し短めの消しゴム付き鉛筆がついています.携帯には便利ですが,長さの調整はできません.
これで軸長の調整ができればそれこそパーフェクトなのにと思っていたらありました!
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▲文具売り場で偶然見つけましたがメーカーはわかりません.透明軸の片側が鉛筆軸の固定,右側に削り器がついています.消しゴム付鉛筆を入れて,短くなっても軸長が維持できる,まさにパーフェクトな一品です.面白いデザインですが,すべてが透明な成形品では使いこなしたいようなオーラは感じられません.また露出した削り器では芯のカスがつかないか心配です.


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手帳について [stationery]

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 書くことは得意ではないので,日記を綴っても長続きはしませんでした.しかし,日々の出来事を記録しておこうと,予定だけでなく起こったことも含めて項目を手帳に記載するという習慣は身につけてきました.中学,高校でも生徒手帳があったと思いますが,ずっと残っているのは大学に入った年の4月始まりの手帳,1969年からです.それから48年になります.

Campus Diary 1969~】


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 学部と修士課程とは大学が変わりましたが,6年間は大学生協で売られていたCampus Diaryを使いました.記載が抜けているところもありますが,学事や部活動のほか,読書歴,模型歴,家族の様子などを記載しています.手帳のスタイルは見開き左側が1週間の予定表,右側が自由記載で,読書や購入したものなどは右側の自由欄に記載してあります.たとえば19735月最後の週には読書として“時間の習俗”,“数学100の発見”,手に入れたレコードがHerbie HancockCrossings,バイオリンの弓の張替え,PECOの線路を買ったことなどが記載されています.3年生の頃には麻雀牌の記号もありました(笑).

【能率手帳1975~】


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 1975年に就職しましたが,この習慣は継続しました.1977年から1983年は能率手帳の標準版を使っていました.ただし企業からの物も使っているのでサイズは統一されていません.

【薄型を使う1984~】


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 ところが1984年から薄型の手帳に代わっています.年によってそのスタイルが違いますが,見開き2週のもの,見開き1か月の升目カレンダーのようなものを使っています.この時期,仕事でも別のスケジュールノートを使い始め,趣味は別の記録帳という風に複数の記録帳が使われ始め,手帳はなるべくスリムにということになったのだと思います.1985年の8月には上田交通,松本電鉄を回ったことと,模型では岳南モハの雨どいをはんだ付け,Blackpool Tramのプラモデル組立,Vollmercity house組立,そして横須賀の模型同好会の運転会に路面組立レイアウトを持ち込んだことなどが記録されていました.

【システム手帳,マック出力,と混迷1987~】


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 1987年から89年にかけては手帳ポリシーが混乱した時期です(笑).この時期には電子手帳が登場していますが,紙の出力が取れない時代でしたので,興味はありませんでした.しかしApple Macintoshを使い始めて,書き物の電子化を進めた時期でもありました.そしてこのころシステム手帳のブームが起こりました.この中で様々な試行錯誤がありました.まずバイブルサイズのシステム手帳ブームですが,リフィル専門の雑誌がでてきて,コピーして使える型紙などが登場したことがあり,利用してみました.そしてMacのコミュニティからはプリント出力して使うリフィルが登場,さらにHyper Cardが登場すると,このスケジュール帳の画面を出力して使うということまで試すことになりました.まだ,PCのデータを持ち歩ける時代ではなかったのでこんなことまでしていたのです.また,この時期1年間,米国に滞在していましたので,その間は米国製のシステム手帳を使いました.

【手帳スタイル模索続く1990~】


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 バイブルサイズのシステム手帳はポケットに入れて持ち歩くには大きすぎ,日々の記録はばらして整理する必要もないので,ブームが去ったあと,再び閉じた手帳にもどりました.ただし,そのスタイルは勤務先が支給したものや買ったものを使うなど,毎年変えてみることにしていました.また手帳の市場も大きくかわり,能率手帳だけでも選ぶのに迷うほど様々な仕様が登場した時期でもありました.そして1999年にはポケットにも入るミニシステム手帳を使っています.この年は職場が大学にかわった時で,年単位から年度単位に切り替えるために増備できるスタイルにしてみたかったのだと思います

A6サイズを試し,色分け記載へ2000~】


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 ミニシステム手帳を使ったのは1年だけで,年始まりの綴じた手帳にもどりました.大学の行事は4月始まりの年度単位ですので,場合によっては2年分持ち歩くようにしました.そして初めてA6サイズを使ってみました.A6サイズは他のA判書類をはさんで使う場合の整合性という点でずっと注目していました.ポケットに入れにくいのでそれまでは女性向きの商品が多かったのですが,市場の多様化で種類が増えてきました.ただ,個人的にはサイズが定まらずスリム型を使った年もあります.

そして2003年から手帳の使い方を少し工夫しました.それは大学の職場で講義や研究などの個人的な作業と役職にともなう公務等が混乱しないように見やすくする必要がでてきたからです.そこで多色ボールペンをつかい,赤は公務やマネージメント,青は研究室,教育・研究業務,緑はプライベートと色分けを行い,見直しの際すぐに必要な項目が探し出せるようになりました.

A6判を継続,10大イベント記載2007~】


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 2007年からサイズはA6判に戻して現在まで継続中です.主に使っているのは無印良品の見開き1週間のフォーマットですが,特に右側ページが方眼になっており,巻末には余計な項目がないので使いやすいです.過去のものはカバーをはずしています.

また,この年から新しい試みを始めました.それは年末にゼミの学生達と一年を振り返り,自分にとっての重要な出来事をキーワードとして10項目あげてもらうことです.そしてそれを手帳の最後に記載するようにしました.こうして手帳の最後のページをあけるとその1年にどんなことがあったか一瞬にして分かるようになっています.

現在,手帳スタイルはそのまま継続していますが,ひとつだけ,色分け記載が変わりました.昨年3月で定年となり,研究室を閉じましたので,公務がなくなりました.そこで家族にかかわることと,趣味・教養を分離し,家族・雑事,趣味・教養,教育・研究の3色分けとなっています.一部マスクしましたが,写真下は手帳に記載した昨年の10大ニュースです.

【手帳の電子化について】

 過去の活動やイベントを振り返るとき,箱一つに収まる蓄積された手帳には重宝します.そこで学生達にも勧めてきましたが,今日ではスマホでスケジュール管理する人が多いでしょう.ここに終わったことも項目として記録すれば,クラウドサービスでいつどこからでもアクセスできる利点があります.紙の手帳は失くすとそれっきりなので電子化は魅力的ですが,サービスにはプロバイダー移行や仕様変更が必ずあるので,アプリへの記載はまだためらっている状況です.手帳をスキャンし,OCRにかけて保存すれば検索にも便利なはずですが,そこまで時間を割く余裕もないので,当面はこの手帳の習慣を続けていくつもりです,


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