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製作ノート,組み立て説明書,当時のキットの印象 [1/25 car model アメ車プラモ]

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 1960年代に作ったプラモデルはほとんど残っていないわけですが,幸いなことに製作ノートと組み立て説明書が残してありました.ノートはA5サイズで1ページ3台ずつ,購入記録と簡単な製作メモが記載されています.筆まめでは決してないので文章はほとんどありませんが,記録にはこだわったのが幸いし,記憶を取り戻すことができるのです.
 記録は1960年に家族で米国で1年暮らしたときに買ってもらったJo-hanのプロモーションモデルから始まっていますが,本格的に開始したのは友人との競作を開始した1965年です.大学に進学した1969年には購入がまばらになり,記録が途絶えています.長い期間を楽しんだような記憶でも熱中したのは4年ほどだったということがわかります.
 ここで当時の主なキットメーカーの印象を述べておきます.模型製作の楽しみを増やしてくれたのはやはりカスタマイジングキットであり,AMT,MPCそしてJo-hanの製品でした.MPCはAMTからデザイナーが独立したもので,MPC初期の製品はAMTブランドになっているものもありました.京都に住んでいましたが,Jo-hanの製品も豊富に模型屋にならんでいました.箱絵が優れていたのはAMTで,Jo-hanは地味ながらモールドが丁寧でした.MPCはその後AMTの所有会社と同じ系列となり,現在はリンドバーグなどのブランドも含めてRound2により継続しています.Round2は古い金型を修復し,当時の箱絵を復活させて再生産しているのはうれしい限りです.残念ながらJo-hanだけは引き継ぎ会社がなく,再生産はありません.
 プラモデルの世界ではRevellとMonogramの製品が品質の高さで知られています.しかし当時の車のプラモでいえばAMTなどと比べて一段見劣りがしました.当時恰好のライバルだったRevellとMonogramは現在同一会社になっています.新製品のブランドをRevellに統一し,Monogramブランドは一部の再生産品に使っていますが,元のブランドと異なっていることもあり,混乱します.Revell(米国製は1/25)とMonogram(1/24)はかなり製品の性格が異なるからです.Revellは組み立てを楽しむという往年のプラモデルのコンセプトで製品化されており,部品点数が多く,ドアやステアリングなどの可動部分が多いのが特徴です.その代わり組み立てには難航し,修正が必要です.完成時の満足度は高いものの,カスタムパーツのあるキットは少なく,そのパーツもあまり魅力的ではありませんでした.これに対しMonogramのキットは組みやすく設計されていましたが,他社と比較して大味な印象を持ちました.Monogramの特徴としてはパーツが何色かの着色済みになっていることで,塗装しなくても良い点は塗装環境が十分ではない当時としては大変ありがたいものでした.カスタマイジングキットはごく限られていました.
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