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B4判パネル2枚の"夏葉線" 背景をつけて箱組にする [O-9mm]

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B4判パネル2枚で構成したO-9mmのレイアウト“夏葉線”(https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2023-09-19
はフラットなパネルにシーナリーを並べて置くだけのかたちで制作しました.しかし今後収納のことを考えると樹木類の取り外しが面倒になるので,パネル2枚を対面で箱組にして収納する方式にまとめることにしました.この方式は既にO-16.5mmのA2パネル2枚からなるレイアウトで実践済みです(持ち運べるレイアウトhttps://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2016-09-11).
この際,背景板がつくことになるので写真を使ってみることにしました.
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少し高めの樹木が収まるように周囲の板は高さ20㎝にしました.長手方向の板には背景となる写真を貼りました.近くの井の頭公園の池越えで見渡す木々の写真を撮っておいたので,組み合わせて使うことにしました.写真修正のソフトの使い方に慣れていないので,よく見ると不自然なところが残っていますが,A4の少し硬めの紙に印刷して組み合わせました.木々の形状は,スーパーツリーと呼ばれる回転草の素材からつくる細長い模型の樹木とのマッチングもよさそうです.
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樹木素材は大量にまとめ買いしてあったもので,ストックから取り出すのは久しぶりです.素材の色は明るい(右)ので茶系,灰色のスプレーで暗い色(左)に着色しておきます.
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以前はマットメディアムを吹き付けてスポンジフレークの葉を付けましたが,周囲がかなり濡れるので最近はお手軽なマットスプレーで葉をつけています.スプレーをかけてはフレークを振りかけることを数回繰り返しました.
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背景に合わせて少し暗めのフレークを使いました.
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木は3本ほど既に植えてありましたが,新しくつくった中から5,6本選んで追加植樹しました.樹木の幹は折れやすいので幹の太さに応じて0.5㎜から1㎜径の真鍮線を1㎝ほど入れ込んでから地面に差し込みます.葉の色が明るいものは以前に植えたものです.背景の樹木とも溶け合ってよい感じです.
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左側のパネルに建物やジャンクを置いてみました.
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右側のパネルにも情景をセットしました.
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2枚のパネルの接続はレールジョイナーだけでは弱いのでねじを入れています.ただし差し込むだけで,ナットで止めてはいません.
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電源端子です.
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短辺の側板を付けた状態です.写真を貼ってもいいのかもしれませんが,窮屈になるので普段は外すことにしています.
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これで箱組ができます.
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箱組にするからには樹木だけでなく,ストラクチャーなどの配置を考えて固定する予定です.
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箱に組みあがりました.
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257㎜x364㎜x200㎜の箱です.高さ20㎝のB4判です.
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ストラクチャーやジャンクを並べて左側の情景です.背景の写真が雰囲気を盛り上げてくれます.
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これからストラクチャーや情景パーツの固定を考えていく予定です.
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こちらは右側の情景です.
コンパクトな箱組にできたので収納時だけでなくイベントへの持ち出しが楽になるはずです.


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併用軌道の組線路で囲われた情景セット [O-9mm]

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小道具を並べるだけで情景が楽しめる小レイアウトをいくつか制作してきましたが,今回はトミックスの路面電車用線路を利用した情景セットを考えてみました.
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OやHOスケールでNゲージの道床付き組線路を使う場合は枕木の間隔が狭すぎるのが難点です.そこでスケールフリーで使えそうなのが路面電車用組線路です.トミックスの路面電車用線路にはカーブの種類がいくつか用意されているのでそれらを組み合わせて変化のあるループにしました.線路を抽象的に扱うことでそのままでもいいのですが,土に埋もれた併用軌道のような感じにできないか考えてみました.
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路面を土っぽい少し粗目の表面にするためにストーン調スプレーの白を下地に吹き付けました.ただしレール面は路面からわずかに出ているだけなので厚くしすぎないよう,軽めに吹きます.そのあとタンを吹いて,好みの土っぽい色にしました.レールの部分は塗装後に磨きだしました.
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ループの内側に情景台をはめ込みます.路面の厚みは6ミリほどなので,3ミリ厚の発泡スチレンボードを2枚貼り合わせて整形しました.
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台の表面にはノッホ(Noch)がだしている砂利敷を表現したシート(scenic mat, stone gray)を貼りました.
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砂利シート(scenic mat)を貼り終えたところです.保管が長かったので一部日光に当たっていたところが変色していますが,土色に変化するのでちょうど良いです.
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砂利シート(シーナリーマット)は土台の発泡スチレンシートよりすこし大きめに切り出して貼っています.
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そうすることで,隙間なくきれいにはめ込むことができます.
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これで完成です,あとは何を並べるかです.
 
いままで奥岳(置くだけ)線で使ってきたシーナリー小物を取り出してみます.
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これはべニア板の切れ端の上に草のシートを載せ,樹木がはめられるようにしたものです.
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置いてみるとこんな感じです.
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こちらは発泡スチロールの土台にグラスマットを貼ったものでちょっとした丘になります.
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発泡スチロールの塊にシーナリープラスターを塗って造形した小山のユニットです.
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これらを適当に並べて情景を演出します.これらはNやHOなどスケールを問わず利用できます.
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路面はこんな感じです.O-9mmのレールカーをのせています.
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O-9mmの情景として樹木やジャンクをならべています.
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こちらはHO-9mmの情景でまとめた例です.
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こんなものも出てきたので並べてみました.
スケールを問わず手軽に9ミリ軌間の小型車輛の走行状態を確かめたり,ゆっくりと眺めたりしたいときや,集まりに持っていきたいときには大変便利な構成です.


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B4判パネル2枚で構成した“夏葉線” Natsuha Line [O-9mm]

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B4判の木製パネルを2枚つないだ,シーナリーは置くだけのパネルレイアウトです.
O-9mm用の収納がしやすい運転盤的なレイアウトとしては2作目となりますが,小さなスペースながらストラクチャーが自由に置ける形にしてみました.
(一作目はこちらです:https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2022-08-24
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B4判は257㎜×364㎜,その短辺をつないでいるので大きさは257mm x 728mmです.長辺の長さに因んで(松ヶ崎鉱泉)夏葉〈728〉線と名付けました.
ちなみにA判と違ってJIS規格のB判は国際規格よりも僅かに大きいです.
線路のカーブ半径は105mmです.二か所に側線を設け,さらにPECOのトロッコ用回転台を付けました.
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パネルに線路を直接取り付けた簡易なものですが,すこし変化をつけたかったので右側のパネルは裏返しにして必要なところに板を貼りました.また配線のために底には開口部を設けました.レイアウトの製作手順は今までどおりで新しいことはありませんが,順追って述べます.
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線路はPECOの00-9用です.一度枕木を抜いておおよそのカーブをつけてから敷設します.ところどころ枕木の中央をピン留めしています.カーブでは枕木が寄るのですこし間引きしましたが.極端に枕木を減らすことはしていませんのでHO-9mmとしても使えます.2本のポイントはSETRACK規格の絶縁フログの左右を使いました.パネルの接続はレールジョイナーだけでは弱いのでNo.3サイズのホッチキス針をパネル両側の上面と側面に押し込んで固定するようになっていますが暫定の措置です.
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線路には缶スプレーのウッドブラウンを吹いて側面が土を被った錆色になるようにします.
パネルの厚さ分,深さ2㎝になる窪地に木橋を渡します.橋はプラ棒でつくりました.
斜面はスチレンフォームを入れて整形します.
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木工用ボンドを薄めたものを表面に塗ってからTOMIXのシーナリープラスターで全面を覆います.
プラスターは水の量を加減しながら僅かに粘りがあるぐらいにして大きめの筆で塗布しました.
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乾いたらプラスター面を染料系の塗料を薄めて塗ります.使ったのは定番にしているWoodland Scenics (KATO取り扱い)のEarth Undercoat(アース・アンダーコート)です.薄めて薄い色で塗布しました.
さらに,タミヤ水性アクリル塗料のバフやフラットアース,灰色系を薄めて塗布し少し色の変化をつけました.
バラストはWoodland ScenicsのBuff Mediumを使っています.バラストを撒いた後全体を霧吹きで湿らせてからモーリンのスーパーフィックス2.5倍液をスポイトで垂らしながら固着させました.
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線路まわりの彩度を落とすため,薄めたタミヤのバフを枕木まわりに塗布しました.
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地表面がほぼ整いました.
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草地の植草には静電植草器をつかいました.静電気を与えた茶こしのようなふるいに繊維系の素材を入れて振りかける方式です.使っているのはFallerの製品です. 植草面にはモーリンのスーパーフィックス2.5倍液を塗布して,その上に振りかけました.
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この後,少し高さのある繊維系の草をいくつか配置し,基礎のシーナリーが完成しました.
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パネルは収納性を考えてこのままにしています.残りのシーナリーは差し込み,あるいは置くだけで使うことにします.したがってHOでもSでも使えます.
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電柱と3本の樹木を用意しました.真鍮線を使った差し込み式です.電柱は津川洋行のHO用です.
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ジャンクはRusty Railのレジンモールドを塗装,柵はRubicon Modelsの1/56キットを使っています.
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それらを設置した状態です.あとはストラクチャーを配置してみます.
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レーザーカットで作っている庇のある小屋と番小屋の配置です.
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番小屋のまわりにジャンクと柵が並ぶ情景です.
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建物を替えてみました.
Rusty Railのレジンの小屋https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2020-08-12
BTSの庇のある小屋https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2020-05-31を配してみました.
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レーザーカットの方丈庵を波板張りしたものと詰所を置いてみました.
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Grandt Line の数少ないOスケールストラクチャーのSheepscot Stationと,レーザーカットの洋風コテージを並べました.
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ターンテーブルまわりの情景です.
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パネルはアタッシュケースに収納可能です.
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このレイアウトは2023年8月に開催された国際鉄道模型コンベンション(JAM)のNarrow Gauge Junctionのブースにて展示しました.
パネル2枚の接続ですが,あいだに一枚追加することも考えています.そうなったら夏葉(728㎜)線ではないですね.


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Jelly ModelsのBox Tractorと貨車 [O-9mm]

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今年の国際鉄道模型コンベンション(JAM)で手に入れたJelly ModelsのBox Tractorと貨車です.O-9mmの3Dプリントです.
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貨車は無蓋車,有蓋車,窓付き有蓋車の3種類です.一つだけ色が異なりました.貨車は屋根が別ですが,車体と下回りは一体成型です.バリ取りと軽く表面仕上げをするだけで後は塗装だけです.
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箱型内燃機(Box Tractor)の車体は一体成型,屋根には別モールドの排気管,ライト,そして警笛を取り付けます.
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動力はトミーテックの鉄コレ用TM-TR02が指定されています.この動力の中間フレームを外し,モーターと車輪回りを挟み込む形でフレームに固定します.なかなか良い設計です.
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サーフェイサー,塗装,マスキングして局所塗装,パウダー系ウェザリング,つや消しスプレーの手順で完成しました.ガルグレーと赤が基本色です.
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反対側です.スリムな機関車です.
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屋上の排気管や警笛がよいアクセントになっています.
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カプラーはIMON(乗工社)の製品を付けました.
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走行中に倒れそうでユーモラスです.
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一体成型の無蓋車です.
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有蓋車です.
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ドアに窓がついている有蓋車です.
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ノッポの編成が走行中です.
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同じスリムな仲間のペアーハンズの内燃機(https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2023-08-11)と並びました.
製作者は今後O-9mmにも力を入れたいと言っています.プロトタイプにこだわらず独自のデザインを展開する面白さがこの規格にはあると言えます.


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小さな木製フレームのトロッコ,“ちびトロ” [O-9mm]

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小さな木製フレームのトロッコを紙のレーザー加工でつくりました.平トロ,土運車と鉱車です.名付けて“ちびトロ”です.
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僅かな仕様変更があり,作り直したので数が増えすぎました.車輪が足りません.
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下回りはこんな感じです.素材はいつも通りのクリームマット紙,アルモデルの極小軸受を埋めています.
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平トロの1台.荷物がこぼれないように枠付きです.
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端面に板を貼った仕様です.
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平トロの3台,塗装はウッドブラウンの下地のあとタンを吹いています.
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次は土運車.
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枠が外れるようにしたいところですが,歪みやすいので土台に固定しました.
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土運車の編成です.
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まだ何も積まれていませんが,土砂に限らず荷物を運ばせてもよいでしょう.
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鉱車は両開きの形ですが,強度上片側は固定で組みました.
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ピンを軸にして下側が開きます.
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他と同様の塗装です.
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鉱車の編成です.
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PECOの小さな転車台にのるサイズです.
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”ちびトロ“として平トロ,土運車と鉱車ができました.これらは近いうちに頒布させていただく予定です.
 
以前に作成した人車の土台が“中トロ”ということになります!底が開くトロッコができたら”中落ち“ということで構想中です!


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細身の箱型ガスロコ [O-9mm]

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O-9mmの片面から乗り降りするスリムな箱型ガスロコです.
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イベントで手に入れたペアーハンズの”田舎の買い物GL”キットです.ボンネット(機械室)の上が少し落とし込んであって,そこに荷物が置けるのでこの名称がついているようです.
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開封してみると何やら説明書にないパーツ(写真上)がついています.ちょうど機械室(写真中)の上に積みあがる寸法です.説明書によるとこの機関車は同社の“箱型GL”の改造という設定らしく,その仕様の部分が残っていたようです.オリジナルの箱型GLについて検索しても小さな写真でぐらいしか確認できませんが,とりあえず箱型でまとめてみることにしました.つまり改良機をわざわざ原型に戻すことになったみたいです.謎の改造パーツが入っているアメ車のカスタマイジングキットをさわるようです!
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板を積みあげて箱型に組み立てました.波板の屋根も延長できるパーツがついていたので接合しました.
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動力は鉄コレ用(TM-TR02)が指定されています.支える部分を削りすぎたのでプラ板をあてています.
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カプラーのスリットが下回りに刻まれていますがそのままでは物足りないのでレーザーカットで出力したものを取り付けました.軸受は丸材を貼り付けて強調しています.
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車体はガルグレーで塗装しました.
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ウェザリングの錆は液体と粉で施しました.
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細身なので少しウェイトを積まないと走行中に倒れそうです.
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屋根上のマフラーがアクセントですね.
自社工場で作り上げたような素朴な車輛が一つ増えました.


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松山人車軌道の人車 [O-9mm]

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永らく保管してあった人車軌道のキットを組み立てました.現在の宮城県大崎市にあたる松山町で走っていた松山人車軌道の車両です.実車は保存されており,復元車もあり,時々運転されているようです.
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キットは1/48で実車の軌間は610mmですが,狭めの9㎜ゲージにしてあります.模型メーカーではなく松山町商工会から発売されていました.モールドはプラスチックで,車体の塗分け以外は塗装しなくても済むように着色モールドされています.一見すると素朴なモールドで,色だけ鮮やかなため食玩系にも見えてしまいます.その見かけの割には値段が高かったこともあり,あまり出回ることはなかったようです.あるイベントの出店で偶然見つけて,確保しました.
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ランナーを見る限り雑なモールドにみえるのですが,部品のはめ合いは精度良く,ブレーキまわりや手すりも別部品で用意された凝った構成です.車体は一体成型で,組み合わせに苦慮することはありません.ただし屋根板だけは少しカーブが甘いので,裏側を削って修正しました.反りも少しありますが,使い込んだ車両と見立ててそのまま使うことにしました.
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形ができあがりました.
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プラ製の車輪がついていますが,アルモデルの6.4mm径の車輪がちょうど使えました.ブレーキシューとてこがつきます.
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シートは鮮やかな青色のモールドです.
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手すりなどの細かなパーツがついており,孔を少し調整すれば無理なく取り付けられます.
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実際の色はもう少し明るい組み合わせのようですが,下地処理のあと,調色スプレーを使い,窓枠はウッドブラウン,車体はタンと濃緑色の塗り分けとしました.
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社紋のドライデカールがついているので側板が引き締まります.
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当産業兼遊覧軌道には少し異質な車両とはいえ,サイズはちょうどいいです.しばらくはこのまま保存して,そのうち内燃機に牽いてもらう客車扱いにしようかと考えています.


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3Dプリントのエアロコ,鉱車など [O-9mm]

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最近組んだキットを取り上げています.
【トーマモデルワークス:エアロコATLAS-mini】
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光造形による3Dプリントキットを展開しているトーマモデルワークスからO-9mmのキットが発売されました.タンクを中央に備えた圧縮空気機関車(エアーロコ)です.プロトタイプはATLAS製ですが,鉱山用内燃機を製造してきた米国のATLAS社ではなく,スウェーデンのメーカーらしいです.キットは9㎜ゲージ(On18)のほか,10.5㎜ゲージ(On20)も用意されています.
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最近の光造形プリントに見られる精密な造形でフレーム,タンク,計器類が主要なモールドで分かれていますが組立は簡単です.
積層痕をやすりで滑らかにすると説明書に書かれているので,スポンジやすりを軽くかけてみましたが,何もしなくてもほとんど気にならないでしょう.
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プラモデル用のサーフェイサーを吹いた後,スプレー缶の黄色と赤2号を塗装しました.つや消しスプレーをかけた後にパウダーによるウェザリングを施しています.
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メーカー文字“ATLAS”を吹き付けるステンシルが付属していますが,手製デカールの中からリベット帯の間隔に収まるものを探したら漢字でした! 
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機関車の圧縮空気を満タンにするにはどのような装置を使うといいのでしょうか?Snap-onの自動車整備用コンプレッサーがあったので用意してみました!
 
【城東電軌:木造鉱車】
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このエアロコが牽いているのが城東電軌の木造鉱車です.小規模な鉱山の軌道で使われていたサイズです.
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これは3Dプリントではなく,ホワイトメタルとエッチングのパーツによる構成です.瞬間接着剤で組みました.
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トビカ黒染めスプレーで下地処理をしたうえで,ウッドブラウンを吹いて,ウェザリングを施しました.
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【ペアーハンズ:箱型鉱車】
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城東電軌の鉱車とならんでいる背の高いほうはペアーハンズの炭車です.
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台湾の基隆炭鉱の鉱車を9ミリゲージにしたものです.車体はすべてエッチング板で構成しています.城東電軌の鉱車は軸受けメタルで車輪を支えていましたが.こちらは車軸を支える方式で軸箱はダミーです.隙間があるのでプロトタイプを志向する方は改軌できます.
 
【ウサギミック:グランビー鉱車】
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エアロコのような精密な3Dプリント製品がある一方で独自の味わいを追求しているのがウサギミックの3Dプリントです.ガスロコASHに牽かれているのはなべが自動転倒するグランビー鉱車です.ウサギミックは独特のフォルムで3Dプリントの作品を出していますが,このグランビー鉱車はその中の一つです.HOサイズが基準で, Oスケール用ではありませんが,HOにしては少し大振りなのでOスケールとしてみてもそれほどの違和感はないでしょう.
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独特の粉を吹いたような仕上がりで,リンゴやろうそくが石になっているマグリットの絵を思い出しました.錆や泥がこびりついた鉱車の表現としては良い感じを出しています.ナイロン樹脂らしく,可動部分のはめ合いはちょうど良い具合で,折れたりすることもなさそうです.なべが転倒するときの重心を支えるために(ミニ4駆用)ウェイトを台車に仕込んでおきます.
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転倒装置(ダンプガイド)はNゲージの組線路にはまる設計になっています.その上を補助輪が乗り上げるとなべが傾きます.簡単な調整だけで円滑に稼働するのが驚きです.転倒装置+2輌のセットと3輌セットの合計5輌を揃えました. 
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素地のまま,ウェザリングパウダーを擦り込むました.簡単に使い古された実感的な仕上がりが得られました.
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転倒装置を円周の組線路に設置すると,5両の鉱車が順に転倒・復帰を繰り返しながら走行する姿を楽しむことができます.
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転倒装置はレイアウトに組み込んでいませんが,手軽な走行を楽しんでいます.


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ガスロコ “ASH” (レーザーカットO-9mm) [O-9mm]


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自動車のエンジンフードを流用したスタイルのガソリンロコです.O-9mmの動力車は手軽なポケットライン動力を使ってきましたが,今回は軸距が短く車輪径の大きいものをつくることにしました.そこでナローガレージのBパワーという動力から車輪径8mm,軸距16mmを選びました.

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両端でとめられるので使いやすいです.

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下回りはこんな感じでまとめました.

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機関室が前すぼみのボディを形にして下回りに差し込みます.

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全体の形ができました.

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排気管,手すり,ライトなどを取り付けて組立完了です.

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車体は濃緑色,下回りは黒の下地に赤色で塗装して,少々汚しを入れました.

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自動車のエンジンフードを利用した機関車は世界を見渡すといろいろありますが,日本では足尾のフォードと呼ばれるフォードA型を利用した機関車が広く知られています.それにちなんでASH(アッシュ)という愛称をつけてみました.これは内燃機”COMBU”の由来と同様に保護犬として引き取った愛犬の名称でもありました.

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もう1台はダルレッドに仕上げました.

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窓は下側がわずかに開いている状態になっています.

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ポケットライン動力の内燃機”COMBU”と並びました.

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この機関車はレーザーカットキットとして頒布する予定にしています.




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レールカー“Village Buggy”,O-9mm考 [O-9mm]

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O-9mmのレールカーです.
以前にはスマトラ島にある簡易鉄道をイメージしたレールカーをO-16.5mmで製作しForest Buggyと名付けました.
今回はそのO-9mm版をつくってみました.名付けてVillage Buggy.車体の高さと幅を縮めていますが長さは前作と同じのレーザーカット車体です.
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O-16.5mm Forest Buggyと試作中のO-9mm Village Buggyを並べています.
スマトラ島のモレックは600mmゲージのようですが,当初は500mm区間もあったようなので,ゲージ的には近い感じです.せっかく小径の車輪が使えるのでホイルベースも短くしたくなりますが,簡易な動力を共用することにしてKATOのチビ凸用動力ユニットを使いました.
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車体構成もO-16.5mm版に準じています.
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2両分,マスキングを重ねて塗装分けしました.マスキングテープをはがす前です.
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プロトタイプは中央にエンジンと操縦席があるようです.その部分は省略していますが乗客をのせました.Oスケールのフィギュアは大きいものが多いですが1/50と称する建築モデル用のものがちょうどいいです.
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青と緑の一台.妻板正面だけに入れてある窓ガラスですが,少しだけフラットクリアーのスプレーを被せて汚れた感じにしています.
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バンパー形状の異なる赤と黄色の車体です.
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2台並びました.
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O-16.5mm版と並べてみました.上段がO-16.5mm のForest Buggy,下段がO-9mm のVillage Buggyです.
 
これらのモデルは汚したり,改造したりで楽しめそうです. O-9mm 版は頒布を予定しています.
 
【なぜO-9mmなのか】
最近はO-9mmを始める人が増えてきました.On18は1/48で18インチゲージを表現する表記で,鉱山で使われたゲージです.O9はOn15とも呼ばれ,1/43.5で15インチゲージを表現する表記です.こちらはロムニー鉄道などの規格になります.しかし,自由形でやっている以上,想定するゲージを厳密に考える意味はあまりなさそうです.
 
かつては模型を広めのゲージでつくることがよくありましたが,それはモーターの大きさによることや下回りを工作しやすくするためでした.しかし今では狭めにつくることにも利点がありそうです.なぜならNゲージやHO-9mmが多彩で安定した動力の供給源になっているからです.また,レイアウトのことを考えるとゲージが狭いほうがレイアウトは小さなスペースでつくれます.さらにNゲージの固定線路は種類が多く,どこでも買えます.こんな状況を考えるなら,Oスケールで600㎜未満のゲージを想定した作品をまとめる場合,狭めのO-9mmを採用することは理にかなっているといえそうです.


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