A型フォード ピックアップ Revell Model A Custom Pickup

 

レベル（Revell）の1929年式フォードA型ピックアップです．

 

このモデルは初期ホットロッド仕様で1987年にリリースされていますが，パッケージは1996年の製品です．

初版は1965年でクローズドキャブとオープンキャブがついていて，ストック（オリジナル）かタイヤやエンジンをチューニングしたカスタムが選べる仕様だったようですが，このキットはストックのタイヤ周りがなく，カスタムのみです．赤色にモールドされています．

 

2001年になってラットロッドをうたったキット（左）として再販されていますが，中身はいくつか相違点があります．

 

違いの一つがキャブの後ろ窓の大きさが違うことです．他にはホイールやエンジンフードのルーバーの有無などが異なります．

では，説明書にしたがって組んでいきます．

 

レベルらしく，部品は細かく分かれています．フロントサスペンションを組みましたが，前輪片側のスピンドル（回転軸）をうっかり紛失したり，タイロッドのピンを割ったりとトラブル続きで，真鍮線で修復しました．

 

フロントとリアのサスペンション周りは先に組み立ててからフレームに取り付けるように指示されていていています．プラの後輪軸は真鍮線に変えましたが，タイヤを押し込みすぎた状態で接着したため，フレームに取り付けたショックアブソーバーが接触してしまい切り落とす羽目となりました．

 

エンジンフードの側面には本来ルーバーがありますがカスタム仕様でフラットになっています．実物を模して折り畳みできる構造です．関節は0.5ミリ径の突起で支えますが，組み立てた後に折れた個所は真鍮線で修復しました．

 

クローズドキャブで組みます．オープンのほうも組立てて載せ替えできるようにしておきたいところですが残念なことにキャブ型に取り付けるドアヒンジは一台分しかありません．

 

下回りをフェンダーに接着したらエンジンとラジエターを取り付けます．

 

前輪は操舵（ステア）します．排気管を付ける前です．

 

エンジンの積み替えはなく．４気筒のオリジナルで仕上げることも可能ですが，ツインキャブ仕様にしています．

 

キャブを接着します．シートはカスタム仕様です．

 

側面に突き出た排気管を取り付けて下回り完成です．

 

完成です．50年代前半のマイルドなホットロッド仕様です．

 

左側のドアは開閉しますが，右側は調整中にヒンジが欠けてしまい修復しましたが開閉は無理です．

 

荷台のテールゲートはFordの陽刻が消されており，デカールを貼ります．

 

真横です．付属のデカールを貼りました．

 

エンジンフードを取り付けてからラジエターの位置を調整します．

 

フードの開閉はうまくいきました．

 

せっかく機能別にパーツが分かれているこだわりのキットなのにヘッドライトレンズがクロームメッキの一体モールドとは片手落ちですよね．

 

このキットは赤色にモールドされています．タミヤのブライトレッドで塗装しましたが，発色を活かすことができればと考えサーフェイサーは使わず，裏側にグレーをあっさりと吹きました．しかしこのグレーの吹き加減によって赤の発色が微妙に異なります．せっかくの赤のモールドがもったいないとはいえ，表面にサーフェイサーを吹いておくべきでした．

 

可動部分が多く，下回りが華奢な構造なので組立には手こずりました．組みやすいAMT/MPCのA型とは少し印象が異なりますが，こちらのほうがより実車を忠実に再現しているそうです．