ヨセミテの森林保存鉄道Sugar Pine Railroad ~カリフォルニアからネヴァダのゴーストタウン巡りへ その4 [travel]
ヨセミテ国立公園から南下しOakhurstに宿泊して訪れたのがシュガーパイン鉄道,Yosemite Mountain Sugar Pine Railroadです(2023年5月11日訪問).
シェイ型蒸機が走る3ftゲージの観光森林鉄道として知られています.この一帯の森林伐採を担ったMadera Sugar Pine Lumber Co.が運営した鉄道の跡地に復興された鉄道です.
5月上旬は場所によっては雪も残っています.観光の季節には少し早いのでシェイ機はまだ運行されていません.
ディーゼル機の運航が4回予定されています.
遊覧列車をけん引する402号ディーゼル機関車です.小型の入換機ですが小編成の牽引に似合います.
出発を待つ列車.スクールバスでやってきた小学生の団体が来ています.
4両編成で運行されています.最後部はキューポラがついたカブース風の客車です.
乗客はまだ少なく,好きなところに座れます.
まだ全行程の運用は整備が完了していないようで途中で引き返しました.
さて車庫の外で整備をしていたのはシェイの10号機です.
1928年製の3トラック70tクラスの大型機でWestside Lumber Co.からやってきました.
動力の整備だけでなく塗装をやり直しています.
車庫から見る10号機です.
車庫の中にはもう一台のシェイ15号機がいました.1913年製の60tクラスでWestside Lumber Co.で活躍した後,観光列車としての運用を経てこちらにきました.
車庫内はところ狭しと工具や部品が置かれていました.
さてこちらはJennyと呼ばれるレールカーです.A型フォードの動力と下回りを流用しています.
12人乗りで運用されてきたようですが,座席は外された状態でヤードに置かれていました.
自動車の下回りをそのまま使っていて,前軸の操舵が固定され,後軸はデフのある軸からチェーンで伝動しています.
出発駅を出てすぐの待避線にさらに2台置かれていました.
模型にしたいレールカーです.
Jennyの運転席です.
待避線に置かれたログカーのフレームは朽ちています.
1935年製のディーゼル機がいました.
放置状態のディーゼル機の室内の様子です.
荷台ごと傾くサイドダンプカーは少し朽ちています.
小さなクレーンカーがあります.
砂金を洗う工程を体験するコーナーがあり小学生の団体が説明を受けています.他にも産業博物館や土産物店などの施設があります.
午後の出発列車を見送りました.
このまま東方向に進めばネヴァダ州ですが山脈が立ちはだかります.一旦西の海外方向に戻りもう一つのシェイ機が走る鉄道に向かいます.
O-9mm小型蒸機“Audrey” [O-9mm]
ペアーハンズのO-9mm蒸機,“Audrey”を組みました.なかなか愛らしい形をしています.キャブや煙突などをいじればHO仕様にもなり得る超小型機関車です.趣味人の自作あるいは遊園地用に開発された機関車といった設定でしょうか.
エッチング板の車体を組みます.
ボイラー部分はねじ止めできるようになっています.屋根とフレームは一体で組んでいます.
動力はアルパワーのN16が指定されています.ロッド付きの動力ですが,メインロッドは別パーツで簡単なクロスヘッドと組む必要があります.組立に使うのは1.2mmネジです.クロスヘッドのねじは裏からはんだで固定しています.
動力の後ろ側のロッドピンを抜き,メインロッドを挟んでねじ止めします.車輪にはめたねじは瞬間接着剤で固定しています.
シリンダーヘッド,煙室扉,煙突とドームは3Dプリントのパーツです.
ドームに立てる安全弁は真鍮線を使うように指示されていますが,プラ棒を使いました.安全弁とはいっても円柱のままで加工はしていません.
動力を外す場合はねじ留めするシリンダーも一旦外す必要があります.
蒸機管がシリンダーとつながるように整えるのに苦労しました.
3Dプリントの煙突は僅かに曲がっていますがご愛敬です.
ヘッドライトのステーの装飾が凝っています.
サドルタンクの部分だけ別の塗色にしたいところでしたが,手間のかかるマスキングをあきらめてボイラー先端だけをグレーにした地味な配色となりました.シリンダーとヘッドライトは赤で塗装しました.
サドルタンクの脇にはプレートがモールドされていてAudreyのデカールを貼るようになっています.
名前をどうするか迷っていたのでまだ貼っていません.
夏葉線に入線して走行チェックです.
まだカプラーを選定していません.
フィギュアを載せた遊覧客車を牽いてもらうのがふさわしいでしょう.