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細身の箱型ガスロコ [O-9mm]

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O-9mmの片面から乗り降りするスリムな箱型ガスロコです.
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イベントで手に入れたペアーハンズの”田舎の買い物GL”キットです.ボンネット(機械室)の上が少し落とし込んであって,そこに荷物が置けるのでこの名称がついているようです.
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開封してみると何やら説明書にないパーツ(写真上)がついています.ちょうど機械室(写真中)の上に積みあがる寸法です.説明書によるとこの機関車は同社の“箱型GL”の改造という設定らしく,その仕様の部分が残っていたようです.オリジナルの箱型GLについて検索しても小さな写真でぐらいしか確認できませんが,とりあえず箱型でまとめてみることにしました.つまり改良機をわざわざ原型に戻すことになったみたいです.謎の改造パーツが入っているアメ車のカスタマイジングキットをさわるようです!
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板を積みあげて箱型に組み立てました.波板の屋根も延長できるパーツがついていたので接合しました.
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動力は鉄コレ用(TM-TR02)が指定されています.支える部分を削りすぎたのでプラ板をあてています.
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カプラーのスリットが下回りに刻まれていますがそのままでは物足りないのでレーザーカットで出力したものを取り付けました.軸受は丸材を貼り付けて強調しています.
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車体はガルグレーで塗装しました.
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ウェザリングの錆は液体と粉で施しました.
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細身なので少しウェイトを積まないと走行中に倒れそうです.
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屋根上のマフラーがアクセントですね.
自社工場で作り上げたような素朴な車輛が一つ増えました.


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松山人車軌道の人車 [O-9mm]

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永らく保管してあった人車軌道のキットを組み立てました.現在の宮城県大崎市にあたる松山町で走っていた松山人車軌道の車両です.実車は保存されており,復元車もあり,時々運転されているようです.
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キットは1/48で実車の軌間は610mmですが,狭めの9㎜ゲージにしてあります.模型メーカーではなく松山町商工会から発売されていました.モールドはプラスチックで,車体の塗分け以外は塗装しなくても済むように着色モールドされています.一見すると素朴なモールドで,色だけ鮮やかなため食玩系にも見えてしまいます.その見かけの割には値段が高かったこともあり,あまり出回ることはなかったようです.あるイベントの出店で偶然見つけて,確保しました.
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ランナーを見る限り雑なモールドにみえるのですが,部品のはめ合いは精度良く,ブレーキまわりや手すりも別部品で用意された凝った構成です.車体は一体成型で,組み合わせに苦慮することはありません.ただし屋根板だけは少しカーブが甘いので,裏側を削って修正しました.反りも少しありますが,使い込んだ車両と見立ててそのまま使うことにしました.
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形ができあがりました.
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プラ製の車輪がついていますが,アルモデルの6.4mm径の車輪がちょうど使えました.ブレーキシューとてこがつきます.
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シートは鮮やかな青色のモールドです.
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手すりなどの細かなパーツがついており,孔を少し調整すれば無理なく取り付けられます.
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実際の色はもう少し明るい組み合わせのようですが,下地処理のあと,調色スプレーを使い,窓枠はウッドブラウン,車体はタンと濃緑色の塗り分けとしました.
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社紋のドライデカールがついているので側板が引き締まります.
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当産業兼遊覧軌道には少し異質な車両とはいえ,サイズはちょうどいいです.しばらくはこのまま保存して,そのうち内燃機に牽いてもらう客車扱いにしようかと考えています.


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3Dプリントのエアロコ,鉱車など [O-9mm]

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最近組んだキットを取り上げています.
【トーマモデルワークス:エアロコATLAS-mini】
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光造形による3Dプリントキットを展開しているトーマモデルワークスからO-9mmのキットが発売されました.タンクを中央に備えた圧縮空気機関車(エアーロコ)です.プロトタイプはATLAS製ですが,鉱山用内燃機を製造してきた米国のATLAS社ではなく,スウェーデンのメーカーらしいです.キットは9㎜ゲージ(On18)のほか,10.5㎜ゲージ(On20)も用意されています.
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最近の光造形プリントに見られる精密な造形でフレーム,タンク,計器類が主要なモールドで分かれていますが組立は簡単です.
積層痕をやすりで滑らかにすると説明書に書かれているので,スポンジやすりを軽くかけてみましたが,何もしなくてもほとんど気にならないでしょう.
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プラモデル用のサーフェイサーを吹いた後,スプレー缶の黄色と赤2号を塗装しました.つや消しスプレーをかけた後にパウダーによるウェザリングを施しています.
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メーカー文字“ATLAS”を吹き付けるステンシルが付属していますが,手製デカールの中からリベット帯の間隔に収まるものを探したら漢字でした! 
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機関車の圧縮空気を満タンにするにはどのような装置を使うといいのでしょうか?Snap-onの自動車整備用コンプレッサーがあったので用意してみました!
 
【城東電軌:木造鉱車】
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このエアロコが牽いているのが城東電軌の木造鉱車です.小規模な鉱山の軌道で使われていたサイズです.
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これは3Dプリントではなく,ホワイトメタルとエッチングのパーツによる構成です.瞬間接着剤で組みました.
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トビカ黒染めスプレーで下地処理をしたうえで,ウッドブラウンを吹いて,ウェザリングを施しました.
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【ペアーハンズ:箱型鉱車】
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城東電軌の鉱車とならんでいる背の高いほうはペアーハンズの炭車です.
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台湾の基隆炭鉱の鉱車を9ミリゲージにしたものです.車体はすべてエッチング板で構成しています.城東電軌の鉱車は軸受けメタルで車輪を支えていましたが.こちらは車軸を支える方式で軸箱はダミーです.隙間があるのでプロトタイプを志向する方は改軌できます.
 
【ウサギミック:グランビー鉱車】
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エアロコのような精密な3Dプリント製品がある一方で独自の味わいを追求しているのがウサギミックの3Dプリントです.ガスロコASHに牽かれているのはなべが自動転倒するグランビー鉱車です.ウサギミックは独特のフォルムで3Dプリントの作品を出していますが,このグランビー鉱車はその中の一つです.HOサイズが基準で, Oスケール用ではありませんが,HOにしては少し大振りなのでOスケールとしてみてもそれほどの違和感はないでしょう.
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独特の粉を吹いたような仕上がりで,リンゴやろうそくが石になっているマグリットの絵を思い出しました.錆や泥がこびりついた鉱車の表現としては良い感じを出しています.ナイロン樹脂らしく,可動部分のはめ合いはちょうど良い具合で,折れたりすることもなさそうです.なべが転倒するときの重心を支えるために(ミニ4駆用)ウェイトを台車に仕込んでおきます.
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転倒装置(ダンプガイド)はNゲージの組線路にはまる設計になっています.その上を補助輪が乗り上げるとなべが傾きます.簡単な調整だけで円滑に稼働するのが驚きです.転倒装置+2輌のセットと3輌セットの合計5輌を揃えました. 
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素地のまま,ウェザリングパウダーを擦り込むました.簡単に使い古された実感的な仕上がりが得られました.
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転倒装置を円周の組線路に設置すると,5両の鉱車が順に転倒・復帰を繰り返しながら走行する姿を楽しむことができます.
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転倒装置はレイアウトに組み込んでいませんが,手軽な走行を楽しんでいます.


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