SSブログ

二帖の門番小屋 [O-scale structures]

P5194935m.JPG
1間四方,一坪の小さな小屋をつくりました.一坪小屋といったほうがいいのですが,このサイズの建物はまだまだ増えそうですので,今回は二帖小屋と名付けています.鉄道施設の踏切番や門番小屋として広く存在します.
DSC06035m.JPG 
前年出雲大社に行ったときにすでに構想があったので似た形のものを写真に収めていました.境内にはこのような番小屋が数軒置かれていて,そのうちの一軒です.四方を自由にみられる環境に置かれたものはそうはありません.
OS8A_Nijo_hut_plan.jpg 
本体の大きさは約4㎝x4㎝です.屋根はいつもの作品より少し軒を深くしてみました.
P5164902m.JPG 
レーザーカットで4面が揃ったところです.
P5174908m.JPG 
室内が見えやすい小品なので机と椅子を用意しました.
P5174910m.JPG 
組みあがったところです.
P5194916m.JPG 
調色スプレーのウッドブラウンとマホガニー(屋根)で塗装し,ウェザリングしました.
P5194920m.JPG 
この作品は2022年5月に開催された鉄道模型アートマルシェにてキットとして出展させていただきました.
 
ペーパーストラクチャーを風化した感じに仕上げる技法はまだ習得できていません.
RIMG0194m.JPG 
こちらは以前に紹介した私の小屋第1号です.
この小屋のサイズは約4㎝x5㎝,したがって二帖半小屋です.図面はとれいん416号(2009年4月)に載せてあります.プラ板ストラクチャーの先駆けとなった作品です.プラ板を使った風化技法は慣れているのですが,ペーパーにはそれなりの難しさがあるようです.


nice!(1)  コメント(2) 

ポケットライン・ナロー(2) バテロコでO-9mmはじめました [O-9mm]

P5194937m.JPG
 
ポケットライン・ナロー(1)ではHO-9mmの国籍不明な木造内燃動車について述べました.
(1)としたのは(2)を早々にアップロードする予定にしていたからです.
P5244941m.JPG 
そのころは写真の左側にある2両の日本型単端がほぼ完成していて,それを紹介する予定でした.しかし屋根周りのタッチアップやディテールの追加が進まないまま放置状態になっています.また右側にあるポケットライン用のはめ込みフレームやキャブなどもそのままになっており,まだ完成をみていません.
 
そんな中, O-9mmを展開したBackwoods Miniaturesの製品や海外のO-9mmモデラーの間でポケットライン動力が重宝されていることもあり,手持ちで持て余しているポケットラインをO-9mmのスタートアップで利用してみることを思い立ちました.そこでレーザーカットで動力車両をつくることにしました.
 
O-9mmは小さな炭鉱や工業施設,遊覧鉄道などで使われる軌間380mm から460㎜位の鉄道をOスケールで模型化する規格です.On18(18in=457mm,1/48) とも呼ばれています.また欧州ではOn15(15in=381mm, 1/43.5)としても展開されています.Nゲージの豊富な線路を使って気軽に走らせることができるのが利点です.産業用貨車の大きさはゲージに応じて様々ですので,HOナロー用のトロッコ類をそのまま活用することができます.
 
O9_BL1_plan.jpg 
これがフリーで設計したバッテリーロコです.多くのバテロコはフレームの幅いっぱいに蓄電池箱を載せたものが多いですが,車輪径が小さいので,一般的な形にはこだわらずに設計してみました.キャブ付きですが,横が解放なのでフィギュアが欲しくなります.利用できるフィギュアとのバランスを考えてキャブの高さを決めました.1ミリ厚のペーパーだけを使い,レーザーカットで作ります.
P4224836m.JPG 
まずはフレームですが,動力にはめ込んで固定できるものにしました.動力を加工なしで使うため,軸受けの位置はかなり車輪から離れますが,実際装着して線路に置いてみると違和感はありません.最近になってチビ凸動力がコアレスモーター仕様に改善され,膨らんだ部分の造形がかわりましたのでどちらにでも使えるフレームにしました. 
P5024876m.JPG  
キャブを組んだところです.シンプルですが運転台をそれらしく作ってみました.
P5034884m.JPG 
1ミリ厚の紙だけを使って形ができました.おおざっぱなデザインですが,蓄電池箱を支えるフレームが造形を引き締めてくれます.蓄電池箱の前面と運転座席の下部が突き出ていてカプラーを外した動力のスロットに落とし込んで固定する構造にしています.
P5184915.JPG 
ヘッドライトもMDF板をレーザーカットしています.
P5194934m.JPG 
2台塗装して完成としました.
P5194936m.JPG 
P5194932m.JPG 
フィギュアを載せて出発です.
P5244942m.JPG 
カプラーは欧州のHO/OO-9ミリに使われているフックカプラーに対応しています.下側のスロットの中心高さは5.5ミリです.
P5244943m.JPG 
PECO009,ミニトレインズなどの貨車と簡単に接続できます.
P5194927m.JPG 
Oナローですが,HOナロー用の貨車ともよくマッチします.
IMG_2665m.JPG 
S-9ミリ用に製作したA2判の落とし場のあるレイアウトはストラクチャーを置き換えるだけでO-9ミリに変身します.
IMG_2648m.JPG 
 
バテロコとレイアウトは2022年5月20~22日に開催された吉祥寺鉄道模型アートマルシェに出展しました.バテロコとストラクチャー類はキットとして頒布させていただきました.お越しいただいた方々に感謝申し上げます.
 
頒布作品のサイト:


nice!(0)  コメント(0)