B4判パネル2枚で構成した“夏葉線” Natsuha Line [O-9mm]
B4判の木製パネルを2枚つないだ,シーナリーは置くだけのパネルレイアウトです.
O-9mm用の収納がしやすい運転盤的なレイアウトとしては2作目となりますが,小さなスペースながらストラクチャーが自由に置ける形にしてみました.
(一作目はこちらです:https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2022-08-24)
B4判は257㎜×364㎜,その短辺をつないでいるので大きさは257mm x 728mmです.長辺の長さに因んで(松ヶ崎鉱泉)夏葉〈728〉線と名付けました.
ちなみにA判と違ってJIS規格のB判は国際規格よりも僅かに大きいです.
線路のカーブ半径は105mmです.二か所に側線を設け,さらにPECOのトロッコ用回転台を付けました.
パネルに線路を直接取り付けた簡易なものですが,すこし変化をつけたかったので右側のパネルは裏返しにして必要なところに板を貼りました.また配線のために底には開口部を設けました.レイアウトの製作手順は今までどおりで新しいことはありませんが,順追って述べます.
線路はPECOの00-9用です.一度枕木を抜いておおよそのカーブをつけてから敷設します.ところどころ枕木の中央をピン留めしています.カーブでは枕木が寄るのですこし間引きしましたが.極端に枕木を減らすことはしていませんのでHO-9mmとしても使えます.2本のポイントはSETRACK規格の絶縁フログの左右を使いました.パネルの接続はレールジョイナーだけでは弱いのでNo.3サイズのホッチキス針をパネル両側の上面と側面に押し込んで固定するようになっていますが暫定の措置です.
線路には缶スプレーのウッドブラウンを吹いて側面が土を被った錆色になるようにします.
パネルの厚さ分,深さ2㎝になる窪地に木橋を渡します.橋はプラ棒でつくりました.
斜面はスチレンフォームを入れて整形します.
木工用ボンドを薄めたものを表面に塗ってからTOMIXのシーナリープラスターで全面を覆います.
プラスターは水の量を加減しながら僅かに粘りがあるぐらいにして大きめの筆で塗布しました.
乾いたらプラスター面を染料系の塗料を薄めて塗ります.使ったのは定番にしているWoodland Scenics (KATO取り扱い)のEarth Undercoat(アース・アンダーコート)です.薄めて薄い色で塗布しました.
さらに,タミヤ水性アクリル塗料のバフやフラットアース,灰色系を薄めて塗布し少し色の変化をつけました.
バラストはWoodland ScenicsのBuff Mediumを使っています.バラストを撒いた後全体を霧吹きで湿らせてからモーリンのスーパーフィックス2.5倍液をスポイトで垂らしながら固着させました.
線路まわりの彩度を落とすため,薄めたタミヤのバフを枕木まわりに塗布しました.
地表面がほぼ整いました.
草地の植草には静電植草器をつかいました.静電気を与えた茶こしのようなふるいに繊維系の素材を入れて振りかける方式です.使っているのはFallerの製品です. 植草面にはモーリンのスーパーフィックス2.5倍液を塗布して,その上に振りかけました.
この後,少し高さのある繊維系の草をいくつか配置し,基礎のシーナリーが完成しました.
パネルは収納性を考えてこのままにしています.残りのシーナリーは差し込み,あるいは置くだけで使うことにします.したがってHOでもSでも使えます.
電柱と3本の樹木を用意しました.真鍮線を使った差し込み式です.電柱は津川洋行のHO用です.
ジャンクはRusty Railのレジンモールドを塗装,柵はRubicon Modelsの1/56キットを使っています.
それらを設置した状態です.あとはストラクチャーを配置してみます.
レーザーカットで作っている庇のある小屋と番小屋の配置です.
番小屋のまわりにジャンクと柵が並ぶ情景です.
建物を替えてみました.
Rusty Railのレジンの小屋https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2020-08-12と
BTSの庇のある小屋https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2020-05-31を配してみました.
レーザーカットの方丈庵を波板張りしたものと詰所を置いてみました.
Grandt Line の数少ないOスケールストラクチャーのSheepscot Stationと,レーザーカットの洋風コテージを並べました.
ターンテーブルまわりの情景です.
パネルはアタッシュケースに収納可能です.
このレイアウトは2023年8月に開催された国際鉄道模型コンベンション(JAM)のNarrow Gauge Junctionのブースにて展示しました.
パネル2枚の接続ですが,あいだに一枚追加することも考えています.そうなったら夏葉(728㎜)線ではないですね.
2023-09-19 13:07
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