ベルリン鉱山(Berlin Mine) カリフォルニアからネヴァダのゴーストタウン巡りへ その2 [travel]
リノから東へ,アメリカで最も孤独な道(loneliest road in America)と名付けられている国道50号線を走行し,Middlegateから洲道に入り80kmほど進みます.途中から未舗装道路になると先に山間が見えてきます.
見えてきたのがベルリン鉱山(Berlin Mine)のある州立公園(Berlin-Ichthyosaur State Park)です.入口に入場料を入れる箱と案内冊子が置かれていますが,案内所と思しき建物も無人で管理人は見当たりません.
この州立公園は廃業となった鉱山をまるごと保存している施設です.ベルリン鉱山は1895年に銀山として設立され,1914年ごろまでに閉山となりました.当時の住居や設備がそのまま保存されていて,自由に散策することができます.なお公園は少し離れたところに位置する魚竜イクチオサウルスの化石保存施設やキャンプ場と併せてBerlin-Ichthyosaur State Parkとして管理されています.
鉱山を一望できるところです.まっすぐ伸びている道路がたどってきた道です.
ケーブルで上げ下ろししたとみられるシュートが上部にあり,全景が見渡せます.
上にはウィンチだけが残っていました.この上は探索ができなかったのでこの設備を利用した採鉱の仕組みはわかりませんでした.
シュートの下には鉱石ホッパー(ore bin)が構えています.
18inゲージと思われる手押しトロッコがあり,選鉱所につながっています.
線路は見当たりませんでした.
シュートから選鉱所までを下から眺めます.
選鉱所の内部です.
砕石機(stamp mill)が見えます.
選鉱用の振動テーブル(Wilfley Table)があります.
鉱山には斜坑が残されていました.坑道の地下配置は説明がなかったのでよくわかりません.
ホイストを支える櫓です.意外と小ぶりです.
巻き上げ小屋の中にエンジンが見えます.
立ち入りが危険な箇所だけ鉄条網が張られています.
機械工場,分析所,倉庫などの建物が並んでいて,多くは解放されています.
外にはトラックの廃車体が置かれています.
木造の車体は触るといまにも崩壊しそうで,鉄条網で保護されています.
案内パンフレットでは歴史的な建造物の保存状態を“arrested decay”と表現しています.朽ちた状態のままの保存ですが崩壊しないように多少の修復もされているようで,盛況だった当時の雰囲気を偲ぶことができました.
来訪者は我々を含め数組いましたが,中が広いので直接他の人と接する機会はありませんでした.
同じ公園内ですが,少し離れたところにある ダイアナ鉱山などを次に散策します.