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‘32年型フォードフェートン 1932 Ford Phaeton Custom, 1/25 AMT Kit [1/25 car model アメ車プラモ]

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フェートンは2列シートのオープンカーです.クーペの組み立てについてはこちらに書きました.
その続きということになります.フェートンのキットは1968年が初版です.
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取り上げるのは2002年のパッケージです.箱はストリートカスタムと名打っていますがストック(オリジナル)やフェンダーレスロッドも組める内容になっています.エンジンの積み替えとホイールを替えたマイルドカスタムとして組むことにします.
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クーペの記事で述べたようにインテリアはビクトリアのものが間違って梱包されていました.そこでプラ板をつかって改造しました.現物合わせです.
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1/4円柱材をボディの内縁に貼り,インテリアがうまくはまるように調整します.
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上がオリジナルのラジアスアームとデフまわりですが,カスタム仕様のものを使いました.
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パーツの塗装を済ませました.サーフェイサーを吹いたあと,ボディはタミヤライトメタリックブルーの缶スプレーを吹きました.
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上回りははめ合いを確かめ,シャーシーには車輪をはめました.カスタムのホイールとワイドタイヤです.
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カスタム仕様の排気管を取り付けます.
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エンジンはカスタム用のOHVです.
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幌とフロントウィンドウです.ウィンドウは3種類入っていますが,上段のものは使いません.中段がストック.下段がチョップしたものです.幌の高さは後部のパーツで変えられます.ストックで組みました.
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フロントウィンドウの取り付けが手を焼くところです.位置決めとなるスロットはなく,支える部分のウィンドウフレームの下側両端はボディのカーブとは合っていません.多少はカーブを修正しましたが,瞬間接着剤を使って隙間に流し込む要領でなんとか固定しました.
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組みあがりました.余ったフォード伝統のフラットヘッドエンジンは展示台に載せます.トロフィーがついてきました.
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外観はそのままですが,ホイールの変更と派手な塗色のマイルドカスタム仕様として完成しました.
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ストックではドアハンドルが付きますが,カスタムではつけない場合が多いようです.ドアハンドルのモールドは幾分傷んでいるうえに取り付け位置のスロットがないので面倒な行程を省略することができました.
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ファイヤーウォールはカスタム仕様です.
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このあたりのキットはエンジンのオプションやトロフィーのおまけがついているのがうれしいです.さらに余ったほうの展示台がついてくるキットはそれほどありません.
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異なる仕様のインテリアが間違って入っていたため,適当にインテリアをまとめましたが,幌を被せるので細かいところは大目に見ることができました.
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後部マウントのスペアタイヤはストックタイヤのサイズなので,お飾りといったところです.
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フロントタイヤはステア(操舵)しませんが,軸が通った下回りは安定していて安心して触れます.
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クーペと並べてみました.
32年型のフォードはまだビクトリアのキットやレベルのロードスターホットロッドのキットが控えています.


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A型フォード ピックアップ Revell Model A Custom Pickup [1/25 car model アメ車プラモ]

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レベル(Revell)の1929年式フォードA型ピックアップです.
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このモデルは初期ホットロッド仕様で1987年にリリースされていますが,パッケージは1996年の製品です.
初版は1965年でクローズドキャブとオープンキャブがついていて,ストック(オリジナル)かタイヤやエンジンをチューニングしたカスタムが選べる仕様だったようですが,このキットはストックのタイヤ周りがなく,カスタムのみです.赤色にモールドされています.
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2001年になってラットロッドをうたったキット(左)として再販されていますが,中身はいくつか相違点があります.
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違いの一つがキャブの後ろ窓の大きさが違うことです.他にはホイールやエンジンフードのルーバーの有無などが異なります.
では,説明書にしたがって組んでいきます.
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レベルらしく,部品は細かく分かれています.フロントサスペンションを組みましたが,前輪片側のスピンドル(回転軸)をうっかり紛失したり,タイロッドのピンを割ったりとトラブル続きで,真鍮線で修復しました.
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フロントとリアのサスペンション周りは先に組み立ててからフレームに取り付けるように指示されていていています.プラの後輪軸は真鍮線に変えましたが,タイヤを押し込みすぎた状態で接着したため,フレームに取り付けたショックアブソーバーが接触してしまい切り落とす羽目となりました.
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エンジンフードの側面には本来ルーバーがありますがカスタム仕様でフラットになっています.実物を模して折り畳みできる構造です.関節は0.5ミリ径の突起で支えますが,組み立てた後に折れた個所は真鍮線で修復しました.
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クローズドキャブで組みます.オープンのほうも組立てて載せ替えできるようにしておきたいところですが残念なことにキャブ型に取り付けるドアヒンジは一台分しかありません.
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下回りをフェンダーに接着したらエンジンとラジエターを取り付けます.
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前輪は操舵(ステア)します.排気管を付ける前です.
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エンジンの積み替えはなく.4気筒のオリジナルで仕上げることも可能ですが,ツインキャブ仕様にしています.
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キャブを接着します.シートはカスタム仕様です.
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側面に突き出た排気管を取り付けて下回り完成です.
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完成です.50年代前半のマイルドなホットロッド仕様です.
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左側のドアは開閉しますが,右側は調整中にヒンジが欠けてしまい修復しましたが開閉は無理です.
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荷台のテールゲートはFordの陽刻が消されており,デカールを貼ります.
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真横です.付属のデカールを貼りました.
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エンジンフードを取り付けてからラジエターの位置を調整します.
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フードの開閉はうまくいきました.
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せっかく機能別にパーツが分かれているこだわりのキットなのにヘッドライトレンズがクロームメッキの一体モールドとは片手落ちですよね.
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このキットは赤色にモールドされています.タミヤのブライトレッドで塗装しましたが,発色を活かすことができればと考えサーフェイサーは使わず,裏側にグレーをあっさりと吹きました.しかしこのグレーの吹き加減によって赤の発色が微妙に異なります.せっかくの赤のモールドがもったいないとはいえ,表面にサーフェイサーを吹いておくべきでした.
 
可動部分が多く,下回りが華奢な構造なので組立には手こずりました.組みやすいAMT/MPCのA型とは少し印象が異なりますが,こちらのほうがより実車を忠実に再現しているそうです.


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リンドバーグのラットロッド Lindberg Rat Rod [1/25 car model アメ車プラモ]

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リンドバーグ(Lindberg)のホットロッドキット,1929 “T” Rodをラットロッドに仕上げてみました.ラットロッド(Rat Rod)とは経年変化で傷んだ状態で表現されるホットロッドの一形態です.
オプションパーツが豊富なAMT,シンプルで組みやすいモノグラム,複雑で組みにくいレベル,とは初期のキットの印象ですが,初期のリンドバーグ製品は”箱絵にだまされるな”とでも言いたい二級品のイメージがあります.しかしそうとも限りません.リンドバーグはプラモデルの総合メーカーで,カーモデルは様々なスケールを展開してきました.またパイロ(Pyro)の製品も引き継いでいます.パイロの1/32キットは良くできていますが,1/25は初期の素朴な縦割りモールドで出来は今一つです.箱は実車のカラー写真だったりするので箱を開けてがっかりということもあります.玩具会社Lloydの傘下になるとHawk,Testor,IMCのモールドもリンドバーグ・ブランドになるのでどこが原型をつくったかでモデルの構成や質が異なります.また,比較的新しい製品は質が高く,1953年式フォードなどがあります.最近リンドバーグがAMTなどと同じRound 2傘下になったことで53年式フォードなどの後期製品はブランドがAMTに移行されています.かつてAMTからLindbergにモールドが買い取られた秀作1932年式フォードピックアップもAMTにブランド名が戻っていて再販されています.
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さて,このモデルは元々日本のプラモデルのようにモーター走行のキットとして1965年に発売されたキットが原型です.キットは2009年の発売で,一部部品を入れ替えたと思われる純粋なプラモデルです.AMTなどと同じサイズの箱に入っていますが,中の部品は少なく,ちょっとがっかりします.クロームメッキのパーツが含まれますが,他は白色とクリアのパーツで,タイヤはビニールでなく白色のスチレンパーツというのも珍しいです.
名称ですが,1929年はA型の時代でT型は終わっています.ラジエターシェルはA型ですが,後部が丸くなったボディがT型ということでしょう.フレームはホットロッド用の別物のようです.
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説明書の注意書きは日本語が入っていますが,自動翻訳にかけたままのような...
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パーツの全容です.ボディを除いて白色パーツは黒色にしました.パーツはかなり大味です.ネットの書き込みを見たのですが,AMTキットからのコピーが随所にみられるということです.
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ラットロッドにすることにしたので,ボディはつや消しの黒,ホイールとエンジンブロックはダルレッド,ラジエターシェル,ヘッドライトリムとタンクはシルバーに塗装して組み立ての下準備ができました.
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元の設計がモーター走行仕様だったからか,トランスミッションはなく,エンジンはボディのファイヤーウォールに差し込んで固定します.
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タイヤだけではなく,車軸も太いスチレンパーツで素朴な印象です.
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仮載せして位置関係を確かめます.
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ユニット別に出来上がったので組み上げます.エンジン後部がファイヤーウォールに支えられるので,ボディから先にシャーシに接着します.
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完成です.AMTやレベルだとエンジンの素性が付記されていますが.これは説明がないのでわかりません.
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ウェザリングはBragdonの茶系パウダーを擦り込んでいます.
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デカールは先に組み立てたモノグラムのBlack Widow(クロゴケグモ)付属のものを貼りました.
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A型初期のラジエターシェルが好ましいです.
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後には燃料タンクが鎮座します.
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仕上げ直前になって,ステアリングホイールとシフトレバーが見当たりません.AMTの同類のキットだとどれかにカスタムのオプションパーツが入っているので流用しました.
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裏側です.トランスミッションとドライブシャフトはありません.キットのルーツがモーター走行対応だったからだと思います.
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シンプルな設計なので壊れにくく安心して展示できます,ストレートに組んで,ウェザリングするだけで最近の流行であるラットロッドに仕上がります.


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32年型フォードセダン・ショーロッド ”Lime Crate” [1/25 car model アメ車プラモ]

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レベルの1932年式フォードセダンをボディにしたホットロッドキットを組みました.
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レベルのOrange Crate(オレンジ木箱)です.キットはオレンジではなくライム色に仕上げたのでLime Crateと名付けます.
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AMTが32年式フォードの改造キットを各種リリースしていた1963年にレベルから発売されたキットです.AMTのホットロッドはストックを改造してつくる自由形なのに対し,こちらは実物が存在しました.ドラッグレースで実走し,かつショーロッドとしての美しい仕上がりで賞を獲得してきたモデルです.ショー向けにボディが持ち上がります.それに加えて模型はドアが開閉します.そこまで可動にしなくてもと思いますが,シンプルな構造のAMTのモデルに対抗しているのでしょうか?凝りに凝った構造になっています.
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今回作るのは2012年に再販されたものですが,1965年に初版のキットを組んでおり,その時の説明書が残してあります.当時は実車の所有者の名を冠していましたが,再販では車名だけになっています.中学生のとき友人と競作を始めるきっかけとなったモデルでした.京都の河原町通りにあったアサヒ模型で購入しました.2ドルの輸入キットの定価は1200円,レベルは代理店があったので720円,それがセールで480円だったのです.この手のキットは売れなかったのでしょう.当時のキットはモールドがオレンジ色で,フレーム周りはクロームメッキになっていたので,塗装せずに組みました.しかし,作りが華奢なので,壊れやすく最後はエンジンを他のモデルに流用した記憶があります.今回はオリジナルに拘らない仕上げにします.
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まずエンジンを組みます.カムシャフトまで表現されているのにオイルパンで塞いでしまうのがもったいないです.ブロックは1960年のオールズモビル製とのこと,
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エンジンを組んだら次がフレームです.パーツが細かすぎるのと,モールドが古いのでかなり傷んでおり,組み上げに苦労します.
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上左がキットの前輪,上右がキットの後輪です,この後輪はドラッグレース専用のスリックタイヤです.ストリートでも走行できる仕様にするためにAMTのキットで余ったワイドタイヤに交換することにしました.下側の4本です.裏側のホイールリムは加工が必要でした.
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前輪は操舵せず固定です.凹部をピンに接着する華奢な構造です.
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後輪の車軸はプラでしたが,真鍮線に変えました,しかしあれこれ補正しながら組み立てているうちにダンパーやサスペンションとつながる部分が折れてしまい,片側が浮いています.
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サスペンション周りに続いて,運転席,ステアリング,排気管,フロアパンとつけていくのですが,位置決めが説明書ではわかりにくく,手直しをしながら下回りを仕上げます.
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ブロアーが前に突出したエンジンが魅力的です.
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座席は中央に配置されています.
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チューブフレームのドラッグレーサーとしてまとまっているので,他のボディも架装できそうです.
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このモデルのラジエターシェルにはグリルがなく,車名に由来するミカン箱の絵(デカール)を貼ることになっています.やはりグリルが欲しいのでエバグリーンの筋入シートで作成し,はめこみました.
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ボディはサーフェイサー塗布のあと,タミヤのキャンディーライムグリーンの缶スプレーで塗装しました.ボディに内装とファイヤーウォールを取り付けます.
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ドアはピンをヒンジに差し込む方式ですが,ボディにつくヒンジが別パーツになっていて,しかも型がつぶれかけていました.補修を試みましたが,左ドアの下側は失敗しました.そこで左ドアはボディに接着します.
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ボディを下回りに載せます.ボディにつけたリンクを,エンジンをまたぐヒンジにはめてボディを持ち上げます.またラジエターシェルは前方向に回転するように端面のチューブフレームにはめ込みます.
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さて,これでフードがちゃんと収まるのか?
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かなり不安定ではありますが,まとまった形になりました.
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ヘッドライトが欲しいところですが,適当なものが見つかりませんでした.ライト類が一切ないのでストリート走行はこのままでは無理ですね.
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ボディはセダンの高さを切り詰めたチョップドボディですが,後輪まわりはフェンダーというか僅かな張り出しが追加されています.
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きらびやかなショーロッド”Lime Crate”ができました.かなり脆弱なつくりなのでいつまで形を保てるか,保管に気を使いそうです.


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モノグラム1/24 ブラック・ウィドウ (Monogram 1/24 Black Widow) [1/25 car model アメ車プラモ]

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モノグラム(Monogram)が1959年に発売した1/24のホットロッドですが,2010年に復刻キットが出ました.レベル社のもと,モノグラムブランドのSSP(Selected subjects program)シリーズとして発売されました.T型フォードをベースにしたロードスター・ピックアップです.
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懐かしい箱絵がいいです.
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このキットは通常版のほかに日本のプラモデルのようなモーター走行の仕様が別にあり,その名残をとどめています.この少しあとにレベルやAMTが凝ったホットロッドキットを展開しますが,モノグラムのキットはシンプルで部品点数が少なく,ディテールも大雑把です.そのかわり,カラーモールドされていて,塗装しなくても組める点が評価されてきました.
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ボディとピックアップベッドは一体化していてモーターが収まるモールドが残っています.磁石が突起したモーターの型になっています.
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荷台には単3を2本収める型の跡があります.客室にはドアのスリットがありません.ドアが溶接された飛び乗り仕様ということでしょうか?後輪は太いプラのシャフトにはまるのですが,このシャフトはボディとフレームに挟み込む単純な構造です.
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前輪はサスペンションに付いている突起に差し込むだけです.操舵しません.
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車体やフレームはモールドと同色の黒ですが,塗装を済ませて組み上げていきます.
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後輪軸を挟んでフレームをボディに接着します.エンジンにはトランスミッションやドライブシャフトはありません.モータードライブ仕様から派生したキットだからでしょう.
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車体が組みあがりました.
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シートなどの内装を取り付けます.デカールはいくつかオプションがあり,火炎模様にしました.
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完成です.米誌Scale Autoのキットレビューにはスランプバスタービルド(“slump buster” build)と書かれていました.凝ったキットの組み立てに滅入る中でシンプルなキットはスランプを吹き飛ばしてくれるということでしょうか. 
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モノグラムからは同じ時期にグリーン・ホーネット(Green Hornet)というT形フォードのロードスター・ホットロッドのキットを出していてモデルとした実車があります.しかしこのブラック・ウィドウの実車モデルがあるのかどうかはわかりません.モノグラムはそのあとも色を車名にしたホットロッドキットを展開しています.
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2024年,最初の工作となりました.


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’32年型フォードクーペ ('32 Ford Coupe,1/25 AMT kit) [1/25 car model アメ車プラモ]

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AMTの1/25 Ford Coupeを組みました.
模型で比べるフォード車の歴史をブログでとりあげましたが,1932年型についてはこちらで述べています.
AMTが最新年式とは別に,年式を超えて注目されるモデルをトロフィーシリーズとして展開しましたが,その最初のモデルは1932年式のフォードロードスターで,1959年に発売されました.そしてその翌年にトロフィーシリーズの第2弾として発売されたのがこのクーペです.わたしは1966年にこの初期リリースのキットを組み立てました.
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その後もこのキットは人気で何回も再生産されています.今回組み立てたのはこの箱に入ったErtl傘下2005年のパッケージです.
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この段階までは接着剤なしのはめ合いだけで組みあがるのでずっとこのままで放置してきました.
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AMTは1963年にビクトリア(セダンとクーペの中間),1968年にフェートン(オープンフルシーター)のキットを出しています.これらはクーペのキットと比べて下回りのディテールアップがされています.ビクトリアの組み立てはしばらくお預けにして,フェートンをクーペの後につくる準備をすることにしました.ところでフェートンに付属していたインテリアはビクトリアと同じもので寸法が合いません.写真でフェートンとビクトリアのボディの手前に付属していたインテリアパーツを置いていますが,二つが同じものであることがわかります).
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1966年に入手したときのおそらく初版(左)と今回の説明書です.エンジンとホイール,タイヤはオプションパーツが入っていてカスタム仕様やフェンダーレスのホットロッドに仕上げることができます.
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古い説明書にはパーツリストがついています.ほとんど同じ内容が継承されています.このキットはストック(オリジナル)仕様で組むことにします.
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塗装を終えた状態です.ボディの色はマルーンにしました.リアサスペンション,排気管はシャーシーにモールドされたシンプルな構成で扱いやすいです.
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組立が完了しました. 
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エンジンはオリジナルのフラットヘッドV8を積んでいます.
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後発のフェートンのキットにはトロフィとエンジン台がついています.
どちらのキットにもエンジンは2基入っています.
左下はクーペキットについてくるカスタムエンジンでシボレーのV8です.右2基はフェートンに付属するエンジンで,上がクーペに積んだものと同じフラットヘッドV8,下はカスタム用フォードエンジンです.
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引き続いてフェートンに着手しようと思ったのですが,先に触れたようにインテリアが短いうえに形状が合いません.フェートン用のインテリアが間違って梱包されていたのですが,Webで調べたらこの時期のロットに見られたようです.下回りがビクトリアと同じなのでパッケージを間違えたのでしょう.仕方がありません.
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そこでインテリアパーツの利用はあきらめ,エヴァグリーンの1/4円柱材を内側の縁に貼って独自のインテリアを備えたホットロッドにすることにしました.さてどんな風に仕上げるか,現在模索中です.


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1940 Willys Hot Rod Pickup (1/25) [1/25 car model アメ車プラモ]

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完成直前で箱に片づけて忘れていたホットロッドキットを取り出して,ドアノブやエンジン周りを仕上げて完成としました。AMTの1/25,1940年型ウィリス・ホットロッドピックアップのカスタム仕上げです。
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塗装したのは随分前のことで,小部品の取り付けを残すだけで完成です。
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1940年型ウィリスは同年代のフォードよりも少し小振りで,ホットロッドでよく知られています。AMTのキットはふつう原型かロッド仕様が選べるように2通りのパーツが入っているのですが,これはオリジナル(ストック)仕様には組めません。Revellからもキットがでていますが同様のGasser仕様のみです。Gasserと呼ばれるガソリンエンジン搭載の市販車改造に限定された競技用として人気があります。
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AMTは1963年にこのクーペと1932年型フォードセダンのホットロッドとがセットになったダブルキットを発売しました。後にウィリスのモデルが独立したパッケージとなり,さらにピックアップのキットが加わっています。これはAMTがRacing Championの傘下だった2001年の再販キットでピックアップかクーペのどちらかが選べます。
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ヘッドライトの形状が少し変なので,カスタム仕様としてライトカウルの部分をパテで埋めてみることにしました。窓ガラスやインテリアの嵌めあいは精度が今一つです。
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グリルも付けていないので,エイリアン顔仕様になりました。蟹眼のようなヘッドライトをつけることを考えてみましたが,適当なパーツが見当たらなかったので諦めました。
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フリップフロントとよばれるボンネットが前に倒れる仕様で,エンジンはオールズモビルです。
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キットにはクーペとピックアップの二つのボディが入っています。クーペボディが余っているので何かに流用したいところです。
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1/43(Universal Hobbies)のクーペがありますので並べてみました。ダイキャストモデルもホットロッド仕様だけでオリジナル仕様は発売されていないと思います。
 
1/25のカーモデルは中学高校時代に熱中したわけですが,その後はコレクション(というより未組在庫)の話ばかりです。したがってこのモデルが唯一近年の組み立てということになります。製作再開のきっかけにしたいところです。


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カーモデル,半世紀前の写真 [1/25 car model アメ車プラモ]

50年ほど前に撮った1/24-25カープラモの写真がでてきました.

ベランダや屋根で撮ったものです.これらのキットは多くは今でもときどき再販されています.

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友人の作品とともに並べられたストックカー.左から'66 Chrysler 300 (Jo-Han), '65 Chrysler 300 (Jo-Han), '62 Dodge Dart (Jo-Han), '65 Plymouth Fury (Jo-Han), '65 Rambler American (Jo-Han), '65 Lincoln.

入手可能と言っときながら,ここにあるのはリンカーンを除いてジョハン製.残念ながらジョハン社は型が引き継がれずに消滅しているので今なら在庫品を探すしかありません.

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レベルの'57シボレー.トランク,ドア,前輪ステア可動ですが,つくりにくく,AMT,ジョハンなどのプロモモデルメーカーとの設計の違いが明確です.ストックのほかレース仕様パーツが含まれていますが,オプションパーツは多くはありません,たしかセールで安かったから購入したものです.今もレベルからこの旧モールドと新モールドが混在して発売されていますので,十分注意して選んでください(笑).

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この2台は着色モールドなので,塗装しなかったもの.

左はAMTの'40フォードクーペ.右はレベルの’32フォードセダンをベースにしたOrange Crate.

どちらも最近再生産されています.Orange Crateはレースとショーカーを兼ねたもので,モデルとして車体もチルトするのにドアが開くといういかにもレベルらしい設計.

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以上3台は新しく手にいれています.それがこちら.当時のOrange Crateはオレンジ色のモールドでしたが,現在は白.かわりに'40フォードはオレンジモールド仕様を入手(笑)


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手前左からJaguar Type E (Aurora),Mercedes Benz 500K Roadster (jo-Han), '31 Rolls Royce (Monogram), '32 Cadillac Phaeton (Jo-Han), Bugatti 35B (Monogram), Mercedes Benz 300SL (AMT), '57 Ford (AMT)

後ろのフォードはAMTにしては数少ないドアが開くモデル.オーロラとジョハンを除いてはときどき再販されています.ただしストック仕様のみの300SLはタミヤから精密なのがでたので,魅力は少なくなりました.

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ジャガーと’31キャデラックに挟まれているのはモノグラムのショーロッド,Boot Hill Express.骸骨がついているのでジョハンの霊柩車についていたお棺の前でポーズ!

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こちらロールスとならぶのがジョハンのキャデラック霊柩車.お棺が担架に変わった救急車もありました.さらに霊柩車をカスタムカーにしたHaulin' Hearseなるキットが最後に登場.ただしお棺は入ってなかったそうです(笑).

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手前は'66 Chrysler Imperial(AMT). カスタムピックアップの仕様で組み立てたもの.

奥はChrysler Turbine Car (Jo-Han). ドア,窓,トランク,前輪ステア,シート前倒しのすべてが可動という珍しいモデル.

アメリカのキットといえば無造作にパーツが箱詰めされているのが常です.いまでは一応ポリ袋に分けられていますが,当時は直接箱に投げ入れたような包装で,パーツの傷みなどは我慢しなければいけない状況でした.それに対してジョハンのゴールドカップシリーズはFrame-Pakというランナーが外枠になっていて他の部品とあたらないように箱ギリギリにランナーが積みあがる構造を採用していました.まさにパッケージングが芸術でした.このタービンカーもそのシリーズで,プラモデルの歴史に残る一品だとおもいますが,なぜか車種に人気がないようで現在でも比較的安く在庫品が出回っているようです.

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前左から'53 Ford Truck (AMT)とWild Dream (AMT)

フォードトラックはときどき再販される定番モデルで溶接ボンベなどが付属したサービスカー仕様にできます.

Wild DreamはKing Tと2台同梱のショーロッドのダブルキットとしてリリースされ,ディスプレイ台付でした.片割れのKing Tは今も捨てられずに残っています.これは当時AMTから独立したMPCがその条件として初版をAMTブランドで出させたもの.のちにそれぞれが単品キットとしてMPCからリリースされました.現在も型を活用した派生キットが残っています.後ろ右は同様の経緯の'65 Dodge Coronetで,MPCが生産したAMTブランド品でした.


残っていた写真はこれぐらいです.写真で当時を思い出しながら買いなおしたキットをときどき眺めている昨今です!

カタログ,キットの価格 [1/25 car model アメ車プラモ]

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 大学生になり,東京に住む祖母を訪ねる機会が増えました.当時の東京丸の内の構内には洋書雑誌のコーナーがあり,そこで見つけたのがAuto Worldのカタログです.もうすでに熱はさめはじめていましたが,米国のキット事情を知る手だてがほかになかったので,このカタログはとても重宝しました.米国に滞在したことがあるとはいえ,当時まだ直接取り寄せるなどという方法も見いだせず,ただうらやましくカタログを眺めるだけでした.しかし,なんでまたカタログが売られていたのでしょうか?Auto Worldは車の模型通販の大手で,スロットレーシングにもかなり力を入れていましたが,後に姿を消します.しかし今日AMTなどのブランドを展開するRound2によって商標が買い取られ,小売り事業を再開しています.
 ここで,当時のキットの価格を思い出してみましょう.1/25キットの価格は$1.5か$2が普通でした.そして日本では$1が¥360の固定相場の時代で,$1あたり¥600で売られていました.つまり一箱が900円か,1200円ですね.同じようなスケールの日本製キットの価格は300円から500円くらいでしたので,かなり高価なものでした.しかし,年式の古いものは結構半額セールなどをやっていたので,安く手に入れたものも少なくありません.また,Revellの製品はマルサンやのちにグンゼなど代理店などの扱いになっていたものが多く,他の製品より安く$1あたり¥480に設定されていました.
 さて,それまで日本製の多くのキットはディテールよりもモーターを積んで走らせることが主眼でした.しかし,やっと精密なディスプレイモデルのキットが登場します.タミヤから発売されたホンダやロータスのF1フォーミュラカーのキットで,スケールは1/12でした.その値段は1200円でしたので,輸入1/25キットの価格とならびます.一方,Auto Worldのカタログを見ると,これらはMRCのブランドで$12で売られているのです.つまり米国では現地1/25キットの6倍の価格で売られていることになります.今日でも米国ではタミヤなどの1/24キットはAMTやRevell製品の2,3倍の価格で売られています.日本の製品はそれに見合う高い品質が評価されているわけです.しかし,わたしは相変わらず箱を開けてみないと詳細がわからないAMTなどの雑然としたキットの魅力から逃れることができず,整いすぎている日本製品には興味が沸きません.

製作ノート,組み立て説明書,当時のキットの印象 [1/25 car model アメ車プラモ]

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 1960年代に作ったプラモデルはほとんど残っていないわけですが,幸いなことに製作ノートと組み立て説明書が残してありました.ノートはA5サイズで1ページ3台ずつ,購入記録と簡単な製作メモが記載されています.筆まめでは決してないので文章はほとんどありませんが,記録にはこだわったのが幸いし,記憶を取り戻すことができるのです.
 記録は1960年に家族で米国で1年暮らしたときに買ってもらったJo-hanのプロモーションモデルから始まっていますが,本格的に開始したのは友人との競作を開始した1965年です.大学に進学した1969年には購入がまばらになり,記録が途絶えています.長い期間を楽しんだような記憶でも熱中したのは4年ほどだったということがわかります.
 ここで当時の主なキットメーカーの印象を述べておきます.模型製作の楽しみを増やしてくれたのはやはりカスタマイジングキットであり,AMT,MPCそしてJo-hanの製品でした.MPCはAMTからデザイナーが独立したもので,MPC初期の製品はAMTブランドになっているものもありました.京都に住んでいましたが,Jo-hanの製品も豊富に模型屋にならんでいました.箱絵が優れていたのはAMTで,Jo-hanは地味ながらモールドが丁寧でした.MPCはその後AMTの所有会社と同じ系列となり,現在はリンドバーグなどのブランドも含めてRound2により継続しています.Round2は古い金型を修復し,当時の箱絵を復活させて再生産しているのはうれしい限りです.残念ながらJo-hanだけは引き継ぎ会社がなく,再生産はありません.
 プラモデルの世界ではRevellとMonogramの製品が品質の高さで知られています.しかし当時の車のプラモでいえばAMTなどと比べて一段見劣りがしました.当時恰好のライバルだったRevellとMonogramは現在同一会社になっています.新製品のブランドをRevellに統一し,Monogramブランドは一部の再生産品に使っていますが,元のブランドと異なっていることもあり,混乱します.Revell(米国製は1/25)とMonogram(1/24)はかなり製品の性格が異なるからです.Revellは組み立てを楽しむという往年のプラモデルのコンセプトで製品化されており,部品点数が多く,ドアやステアリングなどの可動部分が多いのが特徴です.その代わり組み立てには難航し,修正が必要です.完成時の満足度は高いものの,カスタムパーツのあるキットは少なく,そのパーツもあまり魅力的ではありませんでした.これに対しMonogramのキットは組みやすく設計されていましたが,他社と比較して大味な印象を持ちました.Monogramの特徴としてはパーツが何色かの着色済みになっていることで,塗装しなくても良い点は塗装環境が十分ではない当時としては大変ありがたいものでした.カスタマイジングキットはごく限られていました.
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