併用軌道の組線路で囲われた情景セット

 

小道具を並べるだけで情景が楽しめる小レイアウトをいくつか制作してきましたが，今回はトミックスの路面電車用線路を利用した情景セットを考えてみました．

 

OやHOスケールでNゲージの道床付き組線路を使う場合は枕木の間隔が狭すぎるのが難点です．そこでスケールフリーで使えそうなのが路面電車用組線路です．トミックスの路面電車用線路にはカーブの種類がいくつか用意されているのでそれらを組み合わせて変化のあるループにしました．線路を抽象的に扱うことでそのままでもいいのですが，土に埋もれた併用軌道のような感じにできないか考えてみました．

 

路面を土っぽい少し粗目の表面にするためにストーン調スプレーの白を下地に吹き付けました．ただしレール面は路面からわずかに出ているだけなので厚くしすぎないよう，軽めに吹きます．そのあとタンを吹いて，好みの土っぽい色にしました．レールの部分は塗装後に磨きだしました．

 

ループの内側に情景台をはめ込みます．路面の厚みは6ミリほどなので，3ミリ厚の発泡スチレンボードを2枚貼り合わせて整形しました．

 

台の表面にはノッホ(Noch)がだしている砂利敷を表現したシート(scenic mat, stone gray)を貼りました．

 

砂利シート（scenic mat）を貼り終えたところです．保管が長かったので一部日光に当たっていたところが変色していますが，土色に変化するのでちょうど良いです．

 

砂利シート（シーナリーマット）は土台の発泡スチレンシートよりすこし大きめに切り出して貼っています．

 

そうすることで，隙間なくきれいにはめ込むことができます．

 

これで完成です，あとは何を並べるかです．

　

いままで奥岳（置くだけ）線で使ってきたシーナリー小物を取り出してみます．

 

これはべニア板の切れ端の上に草のシートを載せ，樹木がはめられるようにしたものです．

 

置いてみるとこんな感じです．

 

こちらは発泡スチロールの土台にグラスマットを貼ったものでちょっとした丘になります．

 

発泡スチロールの塊にシーナリープラスターを塗って造形した小山のユニットです．

 

これらを適当に並べて情景を演出します．これらはNやHOなどスケールを問わず利用できます．

 

路面はこんな感じです．O-9mmのレールカーをのせています．

O-9mmの情景として樹木やジャンクをならべています．

 

こちらはHO-9mmの情景でまとめた例です．

 

こんなものも出てきたので並べてみました．

スケールを問わず手軽に９ミリ軌間の小型車輛の走行状態を確かめたり，ゆっくりと眺めたりしたいときや，集まりに持っていきたいときには大変便利な構成です．

コメント 2

初めてコメントいたします。O.HOでアメリカントラクションをやっておりまして、Oゲージの架線集電式ミニレイアウトを作ったときに、ETSの併用軌道線路の小判形エンドレスの内側にシーナリー板をはめ込みました。クオリティは貴作には遠く及びませんが〜
by Cedar (2023-11-29 00:05) 

ETSの路面軌道のこと，今webを見て初めて知りました．以前にHOの路面電車レイアウトを試みたことがありますが，架線や街並みの構成など根気のいる工作で挫折してしまいました．アメリカントラクションは好きなので作品等を拝見しております．
by nkoizumi (2023-11-29 10:43)