レイアウトプラン集 [model railway]
Oナローは直線や半円の線路を引いたパネルの組み合わせで走らせていて、エンドレス1本がテーブル上の配置では限度です。このようにレイアウト設計の楽しみは少ないので,HOナローやNで少し複雑なレイアウトもやってみたいと常日頃思っています。そんなときに参考になるのがレイアウトプラン集です。実際につくるかどうかは別にしてもプラン集は眺めているだけで楽しいものです。
これが手元に残っているプラン集です。プラン集には2種類あって、一つはメーカーが用意する組線路の組み合わせ例を紹介するもので、左側の本です。それに対して自由にフレキシブルレールとポイントを組み合わせたプランを集めたものが右側にあります。
KATOのレイアウトプラン集です。発行年はわかりませんが、1972年頃の入手だと思います。ユニトラック導入の遥か以前, ATLASブランドと共通のオーストリア製線路を使っていた頃の組線路プラン集です。
当時のパワーパックがイラストになっていますが、スイッチ類はATLASのものです。パワーパック2台を使うキャブコントロールが紹介されています。半径249㎜(9.75インチ)が最小です。この組線路はKATOからは現在発売されていないので古いプランは役立たずに思えますが,なんとATLASではN snap trackとして健在です。しかも型番が同じなのです。
ATLASの組線路snap-trackを使ったHOのプラン集です。1979年発行の改訂版になります。
曲線の半径は18インチ(457㎜)が基本で一部に15インチ(381㎜)が使われています。4ft x 6ft(120cm x180cm)から始まりますが、米国の定尺である4ftx8ft(120cm x 240cm)のプランに重きが置かれています。組線路は道床付きが普及していますが,ATLASはいまでもcode100のこのシリーズを安定供給してくれているのがありがたいです。
A4判のトミックスのプラン集で1992年の発行です。
シーナリー付の実施例とともに提示されています。トミックスはミニカーブレールや路面軌道など,組線路の種類を増やしているので,最新版はさらにバラエティに富んだ内容になっていると思われます。
フライシュマンのHO、道床付き線路を用いたプラン集です。
とにかく線路を引き回しているので、情景の余裕はないのですが、列車走行を楽しむのはいいのかもしれません。
Arnold Nがrapido と呼ばれていたころのリング綴じのレイアウトプラン集で,150ページ近くあります。
自社ブランドのストラクチャーの配置まで克明に記されたレイアウト集で,Nゲージがようやく普及し始めた1971年発行というのが驚きです。
以上の組線路レイアウトプラン集は固定ではなく仮設でも楽しめるので参考になります。
これはイギリスPECOの小レイアウトプラン集です。第3版は1971年の発行です。
レイアウトプランは4ftx6ft(120㎝x180㎝)からスタートしています。英国は高床式プラットホームなので配置に苦労していることがわかります。当初日本のローカル電鉄をテーマにしていたときはプラットホームの設置がうまくいかずに苦労していましたが,産業用ナロー中心になってからホーム設置の呪縛から解放されたことを思い出させてくれます。ナローゲージレイアウトも2点記載されています。Fiddle yardと呼ばれる車輛入替用のヤードに言及しているのも英国らしいです。
最後に紹介するのはKalmbach発行のレイアウトデザイナーとして知られたLinn Westcottのプラン集で初版は1956年です。
3ftx6ft(90㎝x120㎝)の小型プランから大きな部屋1面に広がる山岳レイアウトまで幅広く自在な設計のプランが収められています。この寸法はHOとしてみた場合(1マス=1ft)でN,TT,S,Oにも対応するとあります。線路配置の上に横からみたシーナリーやストラクチャーがうまく描かれていて眺めているだけでも楽しいです。トロリーラインのプランもいくつか収められています。
ほかにドイツMIBAのイラストプラン集があったはずなのですが見つけられませんでした。
これから先も線路を縦横に張り巡らされた固定レイアウトを作る機会はあまりなさそうですが9ミリゲージの組線路では楽しんでみたいと思います。
2021-01-15 17:23
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