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密林のレールカー、Molek風Forest Buggy [O-16.5mm (On30, O16.5)]

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インドネシア・スマトラの金鉱山はオランダ統治時代に開業し、搬出用の鉄道が敷設されていました。大戦後に引き継いだ企業もその後廃業しましたが、地元民によって金採掘は継続されているようです。600mmゲージの鉄道は残されていて、地元民の足としてモレックと呼ばれる手づくりレールカーが活躍しています。車両はエンジンをつけたトロッコ台車に軽量な木製の車体を載せたものです。検索するといろいろと動画が出てきますが、車体持ち上げによる方向転換や、鉢合わせしたときに線路脇に退避する様子を見ることができます。車両の基本的な形は共通ですが、細部は1台ごとに異なります。そして何よりも多色の派手で雑な塗装が自然の中で際立っています。路線は相当に藪が深く、崩壊しそうな橋を渡る必要がありそうで、歳を考えると現地を訪問する機会はほとんどないと思いますが模型では手軽に実現できそうです。線路が残っていれば手作り車両で再生!こんな雰囲気のレールカーを作ってみることにしました。名付けてForest Buggy!
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車体、下回りのすべてを紙のレーザーカットを使うことで設計しました。本当ならトロッコ台車を使いたいところですが、10.5ミリ径の車輪を備えた手軽な動力を使うことにしました。
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使うのは1ミリ厚のニューマット紙です。車体は裏打ちをしていて、内側のスリットは座席のはめ込み用です。窓ガラスを入れるのは前面のみで、あとは解放にしてフィギュアや荷物を積み込む予定です。
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フレームも同じ素材で組み上げています。
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動力はアルモデルの2種類のアルパワー24.5B が使えるようにしました。ふつうパワートラック類はボギー台車用に設計されているのでセンター止めの構造が基本ですが、ボルスターがないと下からのねじ止めができません。その点、アルモデルの製品は前後にカプラー台にもなる金具がついているので取り付けに重宝します。
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直接ウォーム伝達のB型動力をはめた状態です。今回の作品では最終的にこれを使いました。
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カプラーと下回りをねじ止めするためにナットを枠に落とし込んで接着しています。
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平ギア減速のA型動力をはめた状態です。
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座席はあとから曲げてスロットに押し込んではめています。
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組みあがりました。
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サーフェスプライマーを吹いたあとは手塗で多色に仕上げることにしました。水性塗料を薄めに筆塗りしたあと同系色のパステルを擦り込み、フラットクリアーを吹いたら再度パステルでタッチアップするという流れです。
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何度も塗りなおしたような雑な塗装をもくろんでいましたが、実物の質感とはちょっと違う雰囲気になってしまいました。次作ではもう少しメリハリのついた塗装を試みるつもりです。
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モーターが埋もれたB型動力を使い、人物と荷物で満席にしてみました。センターにエンジンがあり、運転手は先頭にはいなくて、中央で操作しているようですが、模型ではだれが運転手かはわかりません!
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パネルレイアウト奥岳線で試運転です。
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箱トロを一台牽かせてみました。
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現地にある手工業的な精錬所の雰囲気がいいですね。それらしいものを作ってみたいと思っています。


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