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分割式パネルレイアウトの公開展示を振り返って [O-16.5mm layout]

イベントや例会に手持ちで運べるような分割式のレイアウトを作り始めて7年ほどになります.イベントに出展すると,昨年と違うところはどこですか,と聞かれることがあるのですが,自分でもわからなくなってきました.そこでパネルレイアウトの進展をイベント出品(主に夏のJAMコンベンション)の経過とともに振り返ってみました.
 
【JAM2011:コンパクトトラックモジュール始動】
写真パネルを組み合わせでレイアウトを自由に組み替えられるというコンセプトで設計したのが以下のパネルです.
A2B3Track1.jpg  A2B3Track1
半円の半径は150㎜なので,トロッコ専用となります.これで下記のような組み合わせができます.
A2B3Track2.jpg  A2B3Track2
平らに地面を仕上げたパネルは箱に重ねて収納し,適宜ストラクチャーや山を置いて風景をつくるというものでNGJの会合などに持っていきました.
IMG_0592m.JPG  IMG_0592m
▲そして2011年8月のJAMコンベンションはこのような組み合わせで出品し,トロッコの編成を走らせました.
 
【JAM2012:250㎜のカーブパネルを追加して】
半径150㎜の曲線での運行は小型内燃機(いわゆるクリッター)に特化され,Cタンクや軽便クラスの運行にはちょっと厳しいです.そこで小型軽便仕様として半径250㎜の半円パネルを2枚用意しました.A2パネルにちょうど半円が収まります.前回つくった分岐やカーブのパネルを利用するために隙間を埋めるパネルを用意しました.
DSC00134.JPG DSC00134
▲半径250㎜のパネルを使うとこのような形になります.中央の緑の部分が埋め合わせのパネルです.
R0012277m.jpg R0012277m
▲これは250~350㎜のカーブに設置するためのトンネルのユニットです.載せるだけで風景を分割する効果があります.
DSC00057m.JPG  DSC00057m
▲そして2012年8月のJAMに出展しました.トンネルユニットやストラクチャー類を適宜並べています.Cタンクの編成などを運行しました.
 
【JAM2013:シーナリーを固定し,箱組で運搬】
A2パネルでつくる250Rの半円は何かと都合がよいサイズですが,置くだけのシーナリーではやはり物足りない気がしてきました.そこでシーナリーを作りこんで箱組で運べるものを次に計画しました.
A2TrackModule4_2013.jpg A2TrackModule4_2013
▲これがそのプランで,分岐部分を含めてすべて新しくつくりました.A2パネル4枚分で,そのうち3枚がそのまま,残り1枚を4分割して側線にしています.
IMG_2168m.jpg IMG_2168m
▲このようにA2パネルを両側にしてすべてのパネルを間に滑り込ませて厚さ25㎝の箱組に収納できるようにしました.
IMG_2179.JPG IMG_2179
▲2013年のJAM展示です.ストラクチャーは固定(ねじ止めで,はずせます)ですが,軽量化しており,屋根が外れた以外運搬中の問題はありませんでした.
 
【JAM2014:パネルを追加,組み立て式トンネルを設置】
このモジュールを継続して使うことにし,延長用のパネルを追加しました.ただし,荷物が増えないように,延長部分はフラットなパネルのままにしました.
DSC00434m.JPG DSC00434m
▲これが2014年のJAM展示です.風景に変化をつけるために延長部分(左から二つ目)の奥に組立式のトンネルをかぶせてみました.
DSC01194m.jpg DSC01194m
▲箱組のパネルは厚さを25㎝から22.5㎝に縮めました.
DSC00319m.JPG DSC00319m
▲これらはすべてこのような手持ちの荷物にまとめています.スーツケースの中に箱組のパネルが収まっています.
 
【JAM2015:さらにパネルを追加して待避線付きに】
そしてさらにパネルを追加してレイアウトの幅は227㎝になりました.
A2TrackModule_2015m.jpg 
▲基本的には今までのものにパネルを追加したものですが,待避線を入れたので一部入替をしています.
module_ver3_2.jpg 
▲増設部分は地面を仕上げただけです.これらの部分は箱組にするスペースがないので袋にくるんで運搬します.
DSC01428m.JPGDSC01428m
▲これが2015年のJAM展示になります.かなり余裕のある大きさになっています.箱組にできないパネル上の樹木やストラクチャーは現地で整えるため,設置には少し時間がかかります.
 
【JAM2016:新たな150Rの箱組レイアウト】2016-09-11
今までのものとは別に,クリッターや豆タンク専用の150㎜カーブのシーナリー付きのレイアウトをまとめました.A2パネル2枚を横長に2枚つなげたもので,2枚を箱組にして収納,運搬します.詳しくはこちら:
DSCF6070m.JPG6070
▲これを2016年のJAMに展示しました.作りだめた小屋をならべてまとめたもので,側線は従来のパネルとつながています.作風がマンネリなので,あまり代わり映えしないかもしれません.
 
【軽便模型祭2016パネルの組み合わせを変えてS字シャトル運転】2016-10-10
 JAMの一か月後に開催される軽便模型祭ではクリッターズクラブに車輛作品で参加させてもらっています.しかし,この年のお題は自動往復運転でした.タイマーICを使った自動往復ユニットは以前に購入したものがあったのですが,一度も使ったことがありません.そこでこの機会に使ってみることにしました.クリッターズクラブの出展スペースは限られているので,コンパクトにまとめる必要があります.こうして作ってあった150㎜半径のパネル(2011JAM出展)が活かされることになりました.
shuttle_plan.jpg 
▲これがシャトル(自動往復)運転のプランです.緑とピンクの部分が新しく作った部分です.組み合わせを変えれば単純エンドレスになることが解ると思います.
DSCF6201m.JPG DSCF6201m
▲これが2016年の軽便模型祭クリッターズクラブへの出品です.工事用軌道の雰囲気のなかで編成が自動往復します.
 
【JAM2017:S字のシャトル運転を拡張してなべトロの自動転倒を実演】
 シャトル運転をもう少し楽しみたいと思い,在来のモジュールを組み合わせて路線延長を行い,さらに終端で繰り返しなべトロの自動転倒ができるような配置にしてみました.
DSCF7301m.JPG DSCF7301m
▲これが2017年のJAM展示で,S字カーブのEnd to endですが,途中に側線を設けています.左端になべトロの転倒装置があり,右側にホッパーがあります.バラストをホッパーから落として運ぶ実演もできましたが,その部分は手作業なので自動化が課題です.
DSCF7291m.JPG DSCF7291m
▲タイマーICによる自動往復でアルモデルのなべトロが転倒装置を出入りする様子は眺めていても楽しいものです.
 
【軽便模型祭2017は150㎜半径の変則配置で】
この年,軽便模型祭のクリッターズクラブに出品したのは150㎜半径のモジュールの変則配置です.
DSCF7419m.JPG DSCF7419m
▲クリッターを走らせるのが目的ですのでレイアウトで新しい部分は側線分岐の部分の三角地帯を埋める地面だけでした.
 
【模型芸術祭2018:250㎜半径モジュールをリノベーション】2018-03-26
シーナリー付の箱組ではやはり荷物が大きくなります,しかし置くだけでのシーナリーでは物足りないままです.そこでパネルは重ね収納・運搬とするものの,ストラクチャーの土台だけはしっかりパネルに固定し,本体は展示先で固定する方式としました.
P3250656m.JPG P3250656m
▲こちらが2018年3月の池袋鉄道模型祭の展示です.2013年の展示と同じパネル構成ですが,可搬性を維持しながら,充実したまとまりのあるものになったと満足しています.
 
さて,いよいよ2018年のJAMが開催されます
芸術祭以後,このレイアウトはわずかな進捗がありました.2018-04-23
というわけで芸術祭とほぼ同じものを出展する予定です.
なおイベントではSナローの展示もしてきましたが,こちらは今のところ進捗が停まっています.

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組み立て式レイアウトをスーツケース一つに収める [O-16.5mm layout]

 最近のイベントに出展しているのはパネルを組み合わせたトラック・モジュール・レイアウトです. A2-3枚からなる基本構成は2013年のJAMコンベンションに持ち込んだのが最初ですが,その時はストラクチャー類を固定し,A2パネル3枚を厚さ25センチの箱組にしてカートで運びました.翌年の2014年はスーツケースに入れるため,高さを22.5センチに圧縮しました.その後はパネルをさらに追加したため,パネルだけをスーツケースに収納し,ストラクチャー類ははずして別のケースに収納して設営時にパネルに配置する仕様にしました.
P3230601m.JPG P3230601m
 今年2018年の春に開催された池袋の鉄道模型芸術祭ではA2-3枚を中心とするほぼ90x120㎝の基本構成に戻り,ストラクチャー類は取り外し別収納とするもののシーナリーは据え置き型と変わらない実感的なものにすべく,一部を作り替えてNarrow Gauge Junctionのブースで出展しました.車輛から電源に至る出展物はすべてスーツケース一つにまとめ,電車で運びました.新しく作った機関庫や給水塔などのストラクチャーについては述べてきたのでここでは収納の過程をまとめておきます.イベントを終えてスーツケースにまとめた持ち帰ったものを自宅で開封して復元する過程をたどります.
P3260663m.JPG  P3260663m
スーツケースは82Lモデルです.ちょうどA2判が収まる大きさです.
P3260664m.JPG  P3260664m
開けて左側がパネル,右側がストラクチャー.車輛,電源関係です.
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右側はプラケース4つ,紙箱1つとバラの電源,配線類です.
P3260675m.JPG  P3260675m
ストラクチャー類はひとつの紙箱に収めました.小さな建物は大きなものの中に入れています,樹木なども収めています.
P3260676m.JPG  P3260676m
取り出して並べた状態です.
P3260677m.JPG  P3260677m
元の形にまとめました.
P3260673m.JPG  P3260673m
プラケースの一つは工具や接続端子類で,残り三つに車輛,アクセサリー,人形類を収めています.
P3260666m.JPGP3260666m
スーツケース左側に入れたパネル類は一つずつ袋に入れています.
P3260667m.JPG  P3260667m
梱包を解いたパネルです.A2-3枚と補助パネル4枚です.草地以外にポイントレバーなどがついたままですが,重ねても大丈夫です.
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パネルを接続した状態です,手前右の一枚は自室では車両展示台で90x120センチの卓上では使いません.
P3260680m.JPG  P3260680m
中央のパネルです.これからストラクチャーを取り付けます.
P3260683m.JPG  P3260683m
ジャンク類はひとまとめになっていて,レイアウトには載せるだけです.
P3260684m.JPG  P3260684m
電柱,樹木,アクセサリー,人形を配置して元通りになりました.
P3260687m.JPG  P3260687m
90x120センチの卓上ではこの大きさで手一杯で,スーツケース一つに収められる限界です.
拡張パネルもあるので展示用にさらに手を入れていく予定ですが,その折には手荷物が増えそうです.
手荷物としてイベント会場の持ち込む際の参考になれば幸いです.
レイアウト自体についてはあらためて述べたいとおもいます.


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パネルの組み換えでシャトル! [O-16.5mm layout]

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 軽便模型祭のクリッターズ・クラブに参加させてもらっていますが,今回のお題は自動往復運転レイアウトとのこと.いずれはレイアウトに組み込もうと往復運転のユニットを買ってあったのを思い出し,探しだしました.2008年の鉄模連ショウでトラムウェイから購入した終端レールにダイオードを入れてタイマーで極性反転を行うものです.
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 さっそくこれを使ったレイアウトを考えた結果,以前に作ったパネルを組み換えて利用することにしてみました.小さな資材運搬のためのトロッコ軌道です.使ったのは半径150ミリのB4パネルです.半円部分の2枚のパネルをS字接続し,ダイオードを入れた両端の直線のセクションを新たにつくることにしました.半円部分も情景に変化をつけたいので,一枚には取り外し可能な岩山のようなものを配し,ストラクチャは置くだけにして重ね収納ができるようにしました.またタイマーによって極性が変わる様子が確認できるように抵抗を入れた赤緑LEDによる信号灯をつくってみました.単純に進行方向のときに緑が点灯するもので,曲線部分に設置してあります.
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 自動シャトル運転の際,重視したいのは安定した走行です.つまり,反転の際,起動がスムーズなこと,前後でスピードがかわらず低速運転が可能なことです.そうなると従来のパワートラックものは厳しく,最近製作した低速で安定した大型のモーターを備える豆タンクが活躍する舞台となりました.
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  S字カーブでコンパクトにまとめた組み合わせを計画した時点では線路長が短すぎてつまらないのではないかと考えていましたが.終端での静止時間をとると,作業して戻っていくような状況が演出でき,エンドレスにはない臨場感を狭いスペースで楽しむことができることがわかりました.
 また,パネルは次のようにエンドレスに組み換えることも可能です.
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持ち運べるレイアウト [O-16.5mm layout]

DSCF5168m.JPG
 公共交通機関でも持ち運べるレイアウトをテーマに,写真パネルを組み合わせた“トラック・モジュール"を作り続けています.クラブ活動でのモジュールでは接続の安定性を図るために重装備なものになりがちですが,個人でパネルを並べるだけなので,コード100,PECOのOナロー用線路をジョイナーでつなぐだけの簡単なものです.写真パネルの厚さに関してはメーカーによって差がありますが,2センチ厚のものを選んでいます.多少のばらつきは,板を下に敷くことで対応できます.
 上の写真は2015年のJAMコンベンションで展示したもので,A2判パネルを中心に並べたもので幅は227センチに及びます.線路の半径は25センチなので,小型のCタンクや日本型軽便車両もかろうじて走行できます.これらは以下のスーツケースに収納して運びました.
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 このレイアウトでは,パネルは重ねて収納するため,ストラクチャー類は別に収納し,設営時に載せて並べる構成になります.
 さて,地形の変化や固定されたストラクチャのあるレイアウトがまたつくりたくなり,作り続けてきたトラック・モジュールの仕様(パネル厚さとレールのコード以外に規格と呼べるものはありません!)で箱組にして運べるものを新たに製作してみました.
DSCF5411m.JPG
 線路を敷設した状態です.A2判パネル2枚で構成されるエンドレスで,横長方向につなげて42センチx119センチの大きさになります.左側のカーブの半径は18センチ,右側は15センチです.したがって動力車なら小型の2軸が限度です.今回製作している一連の小型Bタンクが主役となります.
 これにシーナリーを施して完成したのがこちらです.
DSC03116m.JPG
 左奥にはホッパーがあり,廃鉱山で観光列車を運行している保存鉄道を想定しています.
右には直線モジュールを接続して延長していますが,基本となる2枚は次のように向かい合わせにして箱組にすることができます.そうなるようにシーナリーを配置したわけです.
DSC02999m.JPGDSC03001m.JPG
 厚さ(高さ)は20センチです.箱組にして持ち運ぶ場合,取り付けたものが外れないように,また外れたとしても傷まないように徹底した軽量化を考えました.
DSC02310m.JPGDSC02319m.JPG
これらは左右に配置したトンネルですが,造形,ポータルを含め発泡スチレンシートを使ってみました.
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 また,ホッパーも工作用紙を芯にバルサを貼り付けたものにしました.ストラクチャー類もほとんどが発泡スチレンシートとバルサを使ったものです.
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DSC03134m.JPG
 この作品は今年のJAMコンベンション(Narrow Gauge Junctionブース)に出展しました.KATOからサウンドユニットが出ていますが,標準でついてきた蒸機サウンドを入れて展示しました.ホッパーは右側のシュートが開放状態なので,中からバラストを入れればなべトロに積み込むこともできようになっています.メンテのためにストラクチャー類の屋根は差し込み式になっており,そのため持ち帰ったときは屋根がいくつか外れていましたが.軽量化したため傷みはありませんでした.
 パネルは増殖する一方で,新たなものを製作中です.
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