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ウェールズ・ナローゲージ探訪(6)もう一つのハイランド鉄道はクリッターの宝庫 その1 [railway visit]

現地4日目(2017.7.23)に訪ねたのはウェルシュハイランド・ヘリテージ鉄道です.ウェルシュハイランド鉄道とは別の団体が運営しており,博物館型の鉄道でした.
【Welsh Highland Heritage Railway (ウェルシュハイランド・ヘリテージ鉄道WHHR), 597mmゲージ, 路線距離1.6km】
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この日Tremadogの宿を出発し, WHRとFRが接続するPorthmadog (ポースマドッグ)港の方向に歩く道半ばに標準軌カンブリア線のポースマドッグ駅があります.その道路隔てた向かい側から出発するのがウェルシュハイランド・ヘリテージ鉄道(WHHR)です.路線図を見るとWelsh Highland Railway (WHR)からカンブリア線の駅方向に分岐したように路線がありますがその総延長はわずか1.6kmです.40kmもあるWHRとは規模が違いますが,ややこしいことにこのヘリテージ鉄道を運営する団体の名前がWelsh Highland Railway Ltd.なのです.WHRがFfestiniog Railway(FR)の運営でガーラットを導入して旧来路線を含む40kmを観光鉄道として見事に復活させたのに対し,こちらは歴史的なハイランド鉄道を復興することを目的としているようで,体験型の博物館を構成しています.そして複雑な経緯からか,この二つの鉄道間の運行上の連携はありません.(それらのことはwikiのWelsh Highland_Railway_restorationの項目に詳しく書かれています.)
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▲こちらが出発駅への入口です.
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▲売店やカフェがある駅舎で切符を買いました.棚には鉄道模型,鉄道本,そして地ビールがならんでいます.
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▲駅に入るとカラフルに塗装された小さな貨車が並んでいて絵になります.
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▲タンク車は特に小さく,売店で売られていた地ビールの名前が入っていますが,中身は何だったのでしょうか?
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▲列車が到着する前に駅の端まで行ったところです.左は並行して走る標準軌のカンブリア線です.
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▲しばらくすると車庫から推進運転で列車がやってきました.
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▲やってきたのはWHRが開通時に導入したRussell.1906年Hunslet製の2-6-2型です.スクラップを逃れたものをかなりのコストをかけて復元した貴重な一台でピッカピカです.10:30始発のこの列車はPorthmadog駅を出発するとPen-y-Mountの終点で折り返し,帰路はGelert’s Farmで一旦下車し博物館を見学して戻ってくるというスケジュールです.
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▲車掌車に乗り込む犬も乗務員です.
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▲客車の中です.
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▲距離が短いので終点のPen-y-Mountにはすぐ到着します.乗務員は家族連れなどに信号機の仕組みなどを丁寧に説明したり,記念撮影に応じたりしていました.機関車を付け替えるとそのまま引き返します.
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▲戻りはGelert’s Farmで降ります.ここで博物館の見学がコースに組まれています.
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▲ここには子供連れも楽しめるようにミニ鉄道もあります.
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▲館内に入ってまず目につくのがPeckett1942年製の0-4-2.現在のジンバブエの鉱山で活躍ののち引き取られ,走らせていたのですが,現在はボイラーの修復待ちで静態展示されています.脇にあるのは小さな女の子が退屈しないための衣装セットです(笑)
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▲館内は鉱山鉄道に関わった車両がたくさん置かれています.子供が触って遊べるものもあります.
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▲こちらはHunsletの下回りです.1896年製で1952年まで使われていたものを再生するつもりだそうです.模型づくりの参考になります.
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▲クリッターの展示もたくさんありますが,これはその中の一台,Motorail Simplex 20HPです.
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▲博物館と接続して動態の車輛の車庫が続いています.この赤い蒸機はAndrew Barclay 1918年製の0-6-0,Gertrudeです.
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▲その車庫を外から眺めます.両側に駐泊しているのが現役の内燃機です.
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▲さて,その先にはヤードや修理庫が広がっています.車窓からクリッターや貨車が置かれているのが見えました.どれもじっくり見たいものばかりです.ロープの先は立ち入り禁止になっているので許可をもらって見せてもらうことにしました.(続く)


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