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プラバンで作る動力“PlaPower(プラパワー)" [O-16.5mm (On30, O16.5)]

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【2段減速の動力】
Oナローの動力には天賞堂のパワートラックなどのモーターを軸間に置いた動力ユニットが広く使われています。これほどロングランな製品もないのではないかと思います。しかし、モーター上載せでいいから、もう少し減速比がとれる2段減速のものが欲しくなります。これには定番と言われる製品は少なく、値段も結構します。
パワートラックはプラのフレームに集電端子をとめただけの単純な構造ですが、通常の使用で軸受が摩耗するようなこともありません。ここはぜひプラで動力を自作してみたいと思うようになりました。
 
【ギアと車輪】
鉄道模型用のギア類はいくつか確保してあるのですが、軸径やモジュールが様々でどれを採用するか決心がなかなかつきませんでした。
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▲結局安くて融通がきく汎用品ということで,POWER’Sのブランドのモジュール0.5のプラギアを使うことにしました。
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このギアは2㎜の軸を使用します。ただしモーターはアルモデルの1㎜軸のものを使ったので1㎜-2㎜の変換用のパイプかブッシュが必要になります。車輪はカツミ規格のものです。カツミのピボット車輪は2㎜軸に車輪が押し込まれているので、引き抜き工具を用意して車輪を一旦抜いてギアを入れてから車輪をはめなおします。なお、9.5㎜車輪のものはアルモデルから発売されています。Hornbyなども2㎜のピボット車輪を別売していますし、2㎜軸は探しやすいはずです。車輪の引き抜きにはNorth West Short LineのPuller, Press Tool Setを使いました。
 
【設計】
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▲フレームはプラ板とプラ角棒を使って組んでいます。試作のあと再設計したものをPlaPower IIと名付けていますが、ホイルベース20㎜と24.5㎜のものを作りました。モーターとウォーム軸は平ギア8:24で減速し、ウォームは車軸の12歯ギアと合わせていますので1:36の減速比になります。
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▲プラバンに4両分の図面を切りこんだところです.
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▲フレームは、1㎜板で外枠を組み、2㎜角棒を0.5㎜板で挟むようにして補強しています.車軸は板の溝だけではなく角棒を入れて横方向を支えます。
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▲車軸を落とし込んだところ
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▲モーターとウォーム軸を支える1mm板は1.4㎜ねじでフレームに固定しています。当初の試作品では図面のミスでなんと0.5㎜もモーター軸がずれていたのですが、ねじ止めの孔を拡大して微調整できることや、ギアの粗さが幸いして走行上支障はありませんでした。精度の低い工作でもなんとかなるものです。
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▲ウォーム軸は端に1㎜板でつくったリングをはめて抜けないようにしていますが、簡単なもので何とかなるものです。
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▲集電は0.3㎜リン青銅線を用い、真鍮線とT字形にはんだ付けし、フレームにあけた孔を通じて真鍮線をモーター端子の孔に入れるだけで固定しています。 
 
【5年経過して】
 このままでは軽すぎますが、走行は予想したほどノイズもでずに快調です。この設計でホイルベース20㎜と24.5㎜のものをそれぞれ2台ずつ製作しましたが,そのまま5年以上になりました.ようやく,これを使った内燃機の製作に取り掛かっており,間もなく完成の予定ですので追ってレポートします.


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