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Koppel 0-4-4-0 Mallet(マレー型コッペル機) [O-16.5mm (On30, O16.5)]

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Backwoods MiniatureのKoppel 0-4-4-0 Mallet(マレー型コッペル機)が完成しました.前(2018-02-11)にも取り上げましたが,15年前(2003年夏)に組み立てを終え,JAMコンベンションで試走させています.
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これが当時の写真です. 塗装して完成のはずでしたがこの状態で止まっていました.英国製の蒸機キットはそれまでにも数台を組んでいたので,説明書通りに進めることで支障なく走行まで確認できていました.この機関車はボールジョイントによる動力伝達で前台車が首を振るので半径250㎜のカーブは問題なく走行します.ただし,煙室下のブラストパイプが台枠をはさんでスライドする部分の動きが多少渋いので調整する必要がありました.またカーブでは時折本体とテンダーが接触しショートするので,絶縁対策が必要です.他にも,砂まき管がカーブで外れる対策をどうするか;外せる必要があるキャブの屋根をどのように固定するか,こんなことを考えているうちにそのまま放置していました.
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そしてこれが先日の姿です.15年間,この状態で時々走らせていましたが,いよいよ仕上げにとりかかることにしました. 
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久しぶりに触ってみてやっと構造をおもいだすことができました.動輪は裏蓋方式,テンダーを絶縁して片側だけ集電する方式です.その動輪の絶縁側ですが,軸のところで絶縁されているため,クランクピンを固定する部品がスポーク部分と通電しないようにエポキシ接着剤の層で浮かせるという荒業が必要です.
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分解した状態です.分解の手順が複雑で,台車内のウォーム軸は外せません.ねじ類は独自なBA規格で,なくすと予備がないので作業は慎重に行いました.モーターはコアレスで低速で安定して走ります.
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課題だった屋根の固定は真鍮線をはんだ付けして滑り込ませることにしました.
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黒の塗装には手軽なトビカを使用し,煙室の部分はグレーにしました.
塗装が終わり再組立てして,走行させてみると調子がすっかり悪くなっていました.よく調べてみると,バルブギアーを固定する支柱やスライドバーが洗浄時にぐらぐらになったようです.支柱の固定はフレームに挟まれた部分にあり,はんだ付けの補修がままならず,何回もやり直ししてようやく走行できるようになりました.モーターの取り外しが簡単ではないので後部台車の回転を手回しで確認することが難しく,調整に手間取りました.そして最悪なことに前部台車のプラギアが割れたようで一回転ごとにカタンと音がします.満足できる走行には遠いのですが,低速で走るのでこれ以上の調整はあきらめました.
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塗装後の下回りです. テンダーのドローバーはプラ片に変えましたが,給電用線材をテンダー側のねじに接触させています.
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放置してあった間,まだ取り付けていなかったヘッドライトとキャブ屋根のハッチがどっかにいってしまいました.ハッチはプラ片で,ヘッドライトはグラントラインのポーター用を使いました.砂まき管はちょっと細すぎるし,首を振るときに前台車の取り付け口からはずれることがあるのですが,そのままになっています.
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煙室下のブラストパイプは台枠にスライドするスリットがあり下からワッシャではさむような構造になっているのですが,カーブ走行に支障があるので,下側は支えないことにしました.そのため,本体を持ち上げると前台車が垂れさがってボールジョイントが外れることがあるので,必ず前台車を支えながら持ち上げることにしています.
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コッペルとはいえ,すっかりイメージを変えた中米仕様です.テンダー側の本機エンドビームはプラ帯で絶縁してカーブでのショートを防いています.
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機関庫が短すぎて収まりませんが,レイアウトにはちょうど良い大きさです.
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半径25㎝のカーブでの走行や姿に無理はありません.
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テンダー下部にはスピーカー用の孔があいておりデコーダーが入りそうです.ヘッドライト点灯にするなど,さらに手を加える余地が残っていますが,これで一応完成ということにします.


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