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ウェールズ・ナローゲージ探訪(11)レイドール渓谷鉄道 [railway visit]

現地7日目(2017.7.26水)は宿泊しているAberystwyth(アベリストウィス)の駅から伸びているVale of Rheidol Railwayにのりました. 
【Vale of Rheidol Railway (レイドール渓谷鉄道 VoRR), 603mmゲージ,路線距離 18.9km】
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▲VoRR路線図(www.bigtrainlittletrain.com観光案内より)
Vale of Rheidol Railway (VoRR)は鉛鉱石などの貨物輸送のために計画されながら,1902年に開業したときは既に産業は斜陽でただちに観光鉄道としての運行が開始されました.その後幹線を担うCambrian Railway,そしてGreat Western Railwayの経営となり,大戦後は国有化されたのち, 1989年に独立しています.その間運行休止期間のなかった鉄道です.ゲージは変則的な1ft11-3/4in=603mmで,AberystwythからDevil’s Bridgeまでを1時間かけて走行する観光鉄道です.谷あいを見下ろす風景の中を走るのが特徴ですが,日本と違って途中トンネルが一つもない穏やかな地形です.
前日Talyllyn鉄道のあるTywynからAberystwythに戻った際にVoRRのホームを見にいきました.
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▲これが火を落として停泊中の蒸機です.Great Western Railway 1924年製の愛称Prince of Wales,9号機らしいですが製造番号である1213の札がついています.Great Western Railway時代の緑色の車体に黄色い文字が書かれています.キャブが張り出していてかなり大きな印象です.
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▲もう一機の編成が戻ってきました.同じ機種で愛称はLlywelyn,8号機です.VoRRには3台の蒸機がいるようで,残る一台も同じ形らしいです.
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▲このディーゼル機関車10号機は火をおとした蒸機を車庫に押し込むために待機しています.Baguley-Drewry 1987年製
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▲一日の仕事を終え,車庫に格納されます.国有化されていただけあってCambrian Lineと共用する駅は広くて車庫は遠くに見えます.広くて整然としていると一般の鉄道設備と同じで,見学させてほしいとは頼めない雰囲気ですね.
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▲そして翌日,乗車のために駅に向かうとあいにくの天候.それでもホームに乗客が集まってきます.9号機(1213)がけん引するようです.
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▲出発後すれ違ったモダンな保線車は1985年製のサンダーバード4号!
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▲帰りにすれ違ったときは向きが逆.上体だけで180度回転するそうです.犬も乗っています.
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▲このような谷あいを見下ろす風景が続きます.
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▲終点のDevil’s Bridgeに到着.散策コースがありますが,雨が結構降っているので構内でゆっくりします.
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▲終点では側線の短い区間を使って運転席での乗車体験ができるコーナーがあり,小さな機関車が動いていました.
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▲活躍していたのはこのHunslet1894年製のMargaret.オープンタイプです.以前はKerr Stuart製のWrenという機種が使われていましたが.この機種に代わってはるかに扱いやすくなったとのことでした.
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▲体験線ではお客さんを載せて短い区間ですが,往復していました.1/1のライブスチームですね.
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▲1時間の滞在で列車は戻ります.
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▲客車は1930年代にGreat Westernの工場でつくられたもので統一感があります.
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▲8号機の編成と交換です.
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▲オープン客車の車内.
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▲Aberystwithに帰ってきました.
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▲向こう側のホームにはCambrian Lineのディーゼルカーが止まっています.Cambrian Lineの支線になりますが,ここが終点でこれより南の海岸線には鉄道がありません.
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▲再び出発していきました.
お宝車輛も眠っていそうですが,公開はしていないようです.本線なみのスケール感があり,乗って楽しむ鉄道であり,走行風景を撮るのによいところだと感じました.また,売店は書籍や模型が充実していました.午後はAberystwythの町を散策しました.

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