Gilpin Tram Small Ore CarをOn18に [O-9mm]
鉱石運搬車のキットを組みました.Grandt Lineは2ftゲージのギルピン鉄道で使われた鉱石運搬車のキットを2種類出しており,Large Ore Carについてはこちらに記載しています.
今回組み立てたSmall Ore Carは最近になって新額堂さんで見つけたもので,2セット手に入れました.San Juan Modelに型が移行してからの製品です.
構造的には大きいほうとほぼ同じです.木製のフレームが分割された形の小さな車両で,すぐに撓んで廃車になったようです.はじめから意図して手に入れたわけではないのですが,O-9mm(On18)を始めることになり,それにちょうど似合う大きさです.
台車は含まれていないので適当なものを探す必要があります.そこで利用を考えたのがMDC/Roundhouseがかつて展開していた3 in 1シリーズという古典車両の詰め合わせキットに付属していた台車パーツです.キットはいくつか種類があり,そのどれだったかは忘れましたがHOn3に改造するためのアーチバー台車が含まれていました.
台車枠は軟質プラで,ピボット軸が収まりますが,車輪は車体と同じ枝にぶらさがる成型品でとても使い物のなるとは思えず,よくぞ捨てずに残してあったものです.
これがその車輪です.フランジのバリは丁寧に落とせばいいのですが,タイヤ面が欠けているのは直しようがありません.
孔は貫通しておらず1.5ミリのドリルで抜くとちょうどうまく軸に押し込むことができ,9ミリゲージに調整しました.
完成した台車です.10.5用だと思いますが,9ミリでちょうど良い感じです.タイヤ面が欠けているにも関わらずまずまずの転がりで何とか使えそうです.
車体が組みあがりました.
塗装して台車を履かせました.付属のカプラーは下枠の下側に接着しました.
9ミリゲージでちょうど良い感じです.
Large Ore Car(背後)と並べてみました.
どちらも原型はOn2(12.7ミリゲージ)ですが,大きいほうはOn30 (16.5ミリ),小さいほうはOn18(9ミリ)で運用ということになります.台車のほうは偶然にもどちらもMDC/Roundhouse製のものを使う結果となりました.
コの字ピンでつないでなんとか半径150mmのカーブをこなしてくれますが,車輪のわずかな偏心や軽すぎる車体のままでは揺れながらの走行で不安定です.保線時のバラスト撒きに出動のヤード待機車両ということになりそうです.