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張りぼて工法による小さな木造機関庫 [O-scale structures]

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古びた感じの,Bタンクがやっと収まるぐらいの小さな木造機関庫をつくりました.今回は工作用段ボール紙のモックアップに壁素材を貼り付けていく“張りぼて工法”でつくることにしました.
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これが工作用ダンボール紙の土台です.1㎝方眼なので寸法がはっきりわかります.(後で述べるように3ミリ屋根をかさ上げする変更がありますので,寸法の参考にされる場合は上端を3ミリ上げてください.)窓枠はケント紙で作ることも多いのですが,ここではグラントラインのOスケールの窓枠アソートセットに中に一枚ずつ入っていた外枠がない横スライドにも使えるものを拾い出しました.ボール紙の内側に貼りますので,窓の部分は正確に切り抜いておきます.
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角は5ミリと3ミリのプラ角棒で補強します.
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両側の扉枠ですが,ここに蝶番をつけるので,タミヤの5ミリL字材を使いました.
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扉は可動で180度開く蝶番式にしたいと考えましたが,しっかりした蝶番をつくるのは結構大変そうです.そこで東急ハンズで見つけた小箱用の蝶番(長さ14ミリ)をニッパーで上下に分けて使うことにしました.
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扉は筋目入り1ミリプラ板を両側で張り合わせ,帯板をつけました.蝶番は0.7ミリ径のTピン(アクセサリー材料店で扱っている虫ピンをなましたようなもの)で固定し,瞬間接着剤を垂らしておきます.扉のはめ込みは,扉側の蝶番に0.8ミリ線を入れて接着し,枠側の蝶番に落とし込む仕組みで,すぐに取り外しできる構造です.
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下地塗装をして,扉の開閉を確かめます.しかしここでミスが発覚しました.屋根が低くて破風板をつけると開いた扉にあたりそうです.そこで屋根の角材の縁にさらに3ミリの角材を当てて少し高くしました.
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屋根の縁にのった白い角材が3ミリ屋根をかさ上げした部分です.壁面は縦板目としました.使ったのは0.5ミリ厚プラ板で,Pカッターを使い大体4ミリ間隔で筋をいれますが,現物合わせでプラ板の破片を適当な大きさで切り出して埋めていく要領です.板の幅は両端寸法の調整もあるので不揃いです.土台部分は5ミリほど板を張らずに残します.木目は粗いサンドペーパーをかけ,所々傷んだ感じに仕上げます.窓枠は別に切り出します.窓下部は2ミリ角です.
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屋根裏は角材で破風板,隠し板を組み,紙の差し込みガイドをつけておきます.
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縦板を張り終えたところです.このあと壁面には調色スプレーの薄いグレー(ガルグレーを使用)を吹き,そのあと,部分的にウッドブラウンを吹いて木調の仕上げに入ります.
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仕上げはパステルの粉を使いました.茶色,グレー,黄土色など複数色を用意し,粉にしたものをアクリル塗料用溶剤(タミヤX20A)や水で溶いて塗っていきます.粉のまま擦りつけても違った効果がでます.市販のウェザリングパウダーやアクリル塗料も併用できます.毎度試行錯誤しています.
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ひととおり木材らしくなったら,アクリル塗料用溶剤(タミヤX20A)に墨汁をたらした黒汚し溶液を塗って筋目を強調します.
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屋根は波板張りとしました.ピッチ幅1.6ミリのフォーム成型板(Plastruct  PS47)を使いましたが,特にピッチ幅にこだわったわけではなく,ありあわせです.グレーを吹いた後,ウェザリングパウダーの擦りこみで錆びた感じに仕上げます.
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ちょっと汚しすぎかもしれませんが,完成しました.
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A2パネルの組み合わせレイアウトに設置しました.レイアウトは運搬するので,建物は固定せずに,下枠の5ミリ角材に2ミリの孔をあけ,そこにビスを落とし込んで設置しています.
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さて,これは今まで配置されていたモルタル壁の機関庫でプラ板製です.これも気に入っている作品で,扉は上下端にとりつけたピンで開閉します.この作品は別に使うことにしましたので,このシーンは古びた建物に置き換わり,時代を逆行してしまいました(笑).


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アメリカの保存鉄道・博物館めぐり(ちょっと古いビデオ) [railway visit]

撮りだめた鉄道ビデオはそんなに量はありませんが, クリップとしてYouTubeにあげていくことにしました.

ちょうど昭和から平成にまたがる1年間(1988-89),米国滞在中にまわった保存鉄道・博物館の訪問記(数年後のものを含めて)を鉄道模型趣味(TMS)に16回にわけて連載させていただきました.訪問時,同時に撮影したビデオがありますので,ディジタル化して編集作業を開始しました.順次YouTubeにあげていく予定です.

まずは4本をあげました.写真は整理中ですが,関連するTMSの記事号数をカッコ内に記載しました.すぐに手に届くところにありましたら合わせてご覧いただけるとありがたいです.

これらはVHS-Cで撮ったもので,一部S-VHS-Cも混ざっていますが,今からみれば大した違いはないですね.改めて銀塩写真の不動の品質を痛感します.

イダヴィル鉄道(1989)Edaville Railroad, 1989



(TMS1997.3(624) イダヴィル鉄道))

ハイカントリー鉄道(1989)High Country R.R. at Heritage Square



(TMS 1997.6(627) コロラドをめぐった夏の日)

ワシントン山登山鉄道(1989)Mt. Washington Cog Railway



(TMS 1997.10(632) ワシントン山の登山鉄道)

路面を走るアムトラックの列車(1989)Amtrak train running on busy street



(TMS 1998.2(637) インディアナを訪れて)
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