SSブログ
model railway ブログトップ
- | 次の10件

鉄道模型芸術祭 Narrow Gauge Junctionの展示 [model railway]

2019年3月23,24日に池袋の東京芸術劇場で開催された鉄道模型芸術祭,Narrow Gauge Junctionはいつもの形態で持ち寄り作品による展示を行いました.
P3241473m.JPG
小品が多いのでコの字型の展示です.
 
【HO-10.5mm(HOn3)】
P3241484m.JPG
今回は組線路を使ったフラットな走行展示でサウンド付きDCC走行の魅力をアピールしました.ナローとはいえスペースが必要で組線路の半径は490㎜(19”)あります.
P3231453m.JPG 
HOn3のヤードセクション
 
【9mmの車輛展示】
P3231445m.JPG 
IMONからキットで発売された丸瀬布21号をはじめとするHO-9㎜の精緻なキットを組み立てた蒸機作品が並べられています.
P3231451m.JPG 
渋い仕上がりの単端です.
P3231446m.JPG 
こちらはOO9メタルキットを組んだフェアリー機や煙の出るガーラットなど,英国の変形機を現地のビデオとともに紹介しています.
P3231456m.JPG 
日本の情景を追求した作品です.福島交通軌道線長岡分岐点のストラクチャーと電車です.
P3231444m.JPG 
HO-9mmの車輛が集材所の情景をまとめたコンパクトレイアウトで走行展示されました.電源系が一体に収められていて,往復運転にも対応しています.
 
【9㎜マイクロレイアウト作品】
ナローゲージの魅力の一つである極小レイアウト群.定番,新作混じっての展示です.
P3231449m.JPG 
P3231450m.JPG 
P3231452m.JPG 
マイクロワールドが展開します.
P3241476m.JPG 
サトウキビ農場の情景です
P3241478m.JPG 
新しくメンバーに加わった方の作品
P3231461m.JPG 
2重ループです.下の編成が上の情景をひっかけて回転するという仕掛け
 
【O-16.5mm】
P3231447m.JPG 
ブラスのスクラッチビルドやレーザーカッティングなどを駆使したOスケールの作品です
P3231448m.JPG 
B3サイズレイアウトはフラットな地面で,新作の木造ストラクチャー(百福小屋など!)が配置されています. 
P3231457m.JPG 
幻想的な新作ループ.或る専用線シリーズの新作です.
P3241485m.JPG 
私が出展したトラックセクションです.シーナリーは載せるだけですが,今までと異なる組み合わせでの展示です.
 
【その他】
P3241479m.JPG 
メンバーの作品ですがLゲージ様のお立ち台シーンで!
 
夏のJAMに続くグループ出展になりますが,新作も混じって来客者やメンバーと二日間楽しみました.


nice!(0)  コメント(0) 

HO組線路の半径 [model railway]

 産業用のナローゲージで使っている16.5ミリゲージの線路の曲線半径は150㎜から250㎜までと小さいので頼るのはほとんどフレキシブルトラックです.ただし大き目のOナローやたまに取り出すHOスケール車輛の走行には組線路が欠かせません.
 いろいろと使っているうちに半径の小さい16.5ミリゲージの組線路をいくつか抱えることになりました.この際整理を兼ねて手持ちの組線路を調べてみました.併せてどれだけ狭いスペースで走行が可能かということを考えてみました.なおユニトラック(code 83)を除いてレールの高さはcode 100(2.54㎜)のものを対象にしています.
 
 まず手持ちの組線路の半径比較です
PA180717.JPG 
▲上から
ATLAS 18インチ(456㎜)R
篠原 16インチ(406㎜)R 
ATLAS(Oナロー用に枕木間引きしています) 15インチ(381㎜)R
フライシュマン 356.5㎜R
ロコ250㎜R
PA180716.JPG 
▲こちらはKATOのユニトラックで上は枕木が分離している旧製品の550㎜R,下が490Rです.
 
手持ちとカタログの確認で主要メーカーの半径を小さい順にならべてみました:
【250㎜】
 Rocoとフライシュマンが出しています.Roco のカタログで知ったのですが,日本で入手できず,かなり前にドイツで買いました.またフライシュマンは道床なしの線路にありますが現在輸入されているバラスト付きPROFIシリーズにはありません.大変重宝する組線路ですが普通の車輛の走行には急すぎて対応できません.
【356.5㎜】
 フライシュマンのバラスト付きPROFIシリーズの最小半径で,基本セットに使われています.メルクリンの最小半径もほぼ同じで欧州の基本サイズです.
【370㎜】
 KATOのHOユニトラックの最小半径として発売されています.PECO Setrackの最小半径はほぼ同じ14-5/8インチ(371㎜)です.
【15インチ(381㎜)】
 ATLAS,バックマンが最小半径として用意しているものでセット物に含まれる18インチの内側にセットされるサイズです.奥行90㎝のテーブルに乗るサイズで,良く利用しています.
【16インチ(406㎜)】
 シノハラの最小半径となるサイズです.
【17-1/4インチ(438㎜)】
 PECO Setrackが入門パックに設定しているサイズです.
【18インチ(456㎜】
 ATLAS,バックマンがセット物として供給している基本サイズで同半径の分岐あり.
【490㎜】
 KATOのHOユニトラックで.プランセットで使われていています.同半径の分岐あり.
【550㎜】
 これもKATOのHOユニトラックのサイズ.円周のセット物として出している中の最小なので日本型の最小標準か.
これ以上半径の大きいものは省略します.
 
では次に組線路を使った基本プランを調べてみました.
PA080706.JPG 
▲KATOのユニトラックマスターセットです.これはModel Railroader誌が入門用としてキャンペーンを張ったプランでバックマンからも同様のセットがあります.このセットでは半径490㎜の曲線と同じ半径の分岐線路が使われています.待避線と側線が最小限備わったこのプランは120㎝x240㎝に収まります.4x8フィート,つまり米国の定尺板のサイズですから対米輸出仕様ということになります.
 一方でKATOが長円の基本セットとして販売している線路の最小半径はこれより大きい550㎜なのです.日本型の走行には米国型より大きい半径が必要だということでしょう.ちなみにエンドウの組線路の最小半径はさらに大きい600㎜です.
PA080707.JPG 
▲これはATLASのプラン集にある待避線と側線のある最小プランです.曲線と分岐線路の半径は18インチ(456㎜)です.そして4x6フィート(120x180㎝)に収まっています.ATLASもバックマンも一回り小さい15インチが用意されていますが,基準は18インチで,これだと米国の定尺板の奥行120cmに収まるからだと思います.
PA060703.JPG 
▲こちらはフライシュマンの線路を使って待避線と側線を組んだ例です.緑の板は日頃利用している90x120㎝のサイズで上のATLASのプランの半分です.奥行は日本の定尺サイズですね.フライシュマンの半径は356.5㎜なのでこの奥行で楽に収まりますが,120㎝の幅では通常の分岐線路では側線を確保することは無理です.それを見事に解決しているのがカーブ分岐線路です.
PA080709.JPG 
▲これはKIBRIの100x150㎝レイアウトボード用のプランで,カーブ分岐のおかげで狭いスペースにこれだけ押し込まれています.(上にちょっと見えているのがメルクリン用でほぼ同じ)
PA060705.JPG 
▲万能のように思われたカーブ分岐ですが,残念ながら無電区間が39㎜あります.これでは軸距の短い2軸車輛は通電が確保できません.あまり利用していない理由がここにあります.
 
以上のことからざっとこんなことが言えると思います.
 
●欧州の車輛は低床なので模型化するときに台車の回転は限定されて,狭い室内で走らせることは難しい.そこでエンドビームの台車マウントや客車のショーティー化で模型としてのアレンジを徹底して半径360㎜のテーブルサイズでの走行を可能にした. 
 
●米国はべニア板の定尺が1.2 x 2.4mなので,この大きさをレイアウトの最小スペースとして半径18インチ(456㎜)の走行を量産モデルの基本にしてきた.
 
●日本では車輛模型を極端な急カーブに対応させるまでもなく,畳部屋をフラットにまたいで使うお座敷運転というマジックがあった(笑).だから他国より半径は大きくとって実感を重視できた.つまりシーナリーとか言わなければ在来の日本家屋は一番広さに恵まれていたということでしょう.
 
しかし今やソファやベッドを使う生活となり,レイアウトもテーブルトップで展開するしかできません.
 
Nゲージが発達した日本では線路が最も充実していてテーブルトップで展開するのに不足はありません.では日本のHOゲージはどうなるのでしょうか?ユニトラックの370㎜などがテーブルトップ運転を牽引する可能性が見えますが,線路システムとしての広報はほとんどされていないし,車両製品も急カーブ対応への工夫が進んでいるとはいえませんね.


nice!(0)  コメント(1) 

バックマン製品とのつきあい [model railway]

バックマン(Bachmann)のOn30 シリーズは新製品がなかなかでてこないのと,中国からの輸入ルートが途絶えて値段が高くなったことで最近あまり話題になりませんが,もちろん健在です.いまその勢いはイギリス型製品に転移しているようで009のボールドウィンなどが評判です.
 
ところでわたしにとってのバックマン製品とのおつきあいは意外なところからスタートしています.小学生のとき米国滞在中に手にしたのがBirds of the World(世界の鳥)という原寸大の鳥のプラモデルシリーズでBachmann Brothersの製品でした.組み立て説明書が2枚残っています.
P9160620.JPG 
プラモデルといっても立体塗り絵のような構成です.プラスチックのモールド色は肌色で,半割れの胴体に羽や脚,眼球,止まり木などの少ない部品をはめ込みで組み立てます.キットにはシンナーのボトルと一本の筆,そして固形塗料が8種類ほど円環状に並んだパレット.それらが梱包材もなく,そのまま箱に入っていました.シンナーは接着にも使えるという乱暴なもので,パレットの上で固形塗料を長く溶かしこんでいるとパレットまで溶けてくる有様でした.説明書のイラストにある通り色番号にしたがって塗っていくというものです.番号は色の薄い順に振られていて,この順番なら一本の筆で大丈夫というわけです.日本に戻ってからは近所のユニバーサル模型でも扱っていました.このシリーズは結構な数を仕上げた覚えがあります.その理由はホビーではなく科学教材費から支出してもらえたからです(笑).
 
組立説明書の記載によるとバックマン製品はPlasticville U.S.A., Storytown U.S.Aが展開されていたようです.Plasticvilleは今日に続くストラクチャー製品で,未塗装の組み立てキットの中には水性塗料と筆がセットのものがありましたので,この鳥シリーズとの関連性が感じられます.
P9160613.JPG 
その後バックマンのことを知るのはトミーが販売していたNゲージの製品です.カタロクにはHO製品も載っていますが写真の多くはNの流用であることがカプラーから見てとれました.実際にはほとんど扱われていなかったのでしょう.まだNゲージの日本製品が少ない頃,ドイツ製品の半額以下だったバックマンの製品は魅力的でした.箱型電気機関車の車体にカブースを利用したことは以前にも書きました(松ヶ崎開発鉄道の動力車輛2017-05-31
 
その後HOやナローの動力としてバックマン製品は随分つかいました.安かろう悪かろうの品質だったので余分に仕入れて選択していました.しかしSpectrumシリーズの登場で,品質は一気に向上しました.なかでも真鍮製の高級品が中心だったシェイなどのギアードロコの登場はMDCなどのプラ製品と違ってブラス製品と同等のディテールで人気となりました.
P9160615.JPG 
On30 でもギアードロコが登場し,サウンド付きのDCCという至れり尽くせりの構成のものをいくつかそろえました.煙突から燃料(石炭か薪か)までオプションがついています.ただ,このようなOn30を走らせるためにはスペースが必要で,イベントでは重宝しますが,自宅では眠らせる状態になっています.
 
この一連の製品を開発したのは長らく模型業界で活躍されたLee Riley氏らしいです.
http://mrr.trains.com/news-reviews/new-products/2016/03/in-memoriam-lee-riley-of-bachmann-trains)バックマンに移る以前からOn30の構想を温めてきたそうで,この製品も草分けのひとつになります.
P9160619.JPG 
このModel PowerのHOプリムス・スイッチャーは今でも手に入ります.元々はAHMの製品で彼が設計したのですが,HOと称してOスケールで設計されているのです.(出典:On30 Annual 2006)下回りは隙間が十分ありますので,そのままOn3になりそうな代物で、当時からナローゲージャーが注目していたらしいです.
 
バックマンのOn30はポーターをはじめとする一部の車輛を除いて大きいのでこれ以上揃えるつもりはないのですが,改造用のHOの車輛は重宝しています.
 
その一つは最近廃業したBoulder Valley Modelsのフリーランスのクライマックス型のレジンキットです.ナローゲージさんで入手した直後,動力に用いるHO 2-truck Climaxが品切れで手に入らなくなりましたが,最近再生産されたので確保しました.
P9160621.JPG 
動力を買って早々,細かいディテールをもぎとってしまうのはもったいない気もしています.
これは Porter 0-6-0サイドタンクです.
P9160614.JPG 
Spectrumブランドのサドルタンクと同じ規格です.0-6-0機は大量に確保し,Oナロー機の下回りに利用してきました(http://www.geocities.jp/karatcreek/Ctank16and17.html)が,次は丸瀬布雨宮21号を計画しています.
DjJsRU1VsAAmIbo.jpg 
図面も用意していますが,とりかかりは少し先になりそうです.


nice!(0)  コメント(0) 

初めての専門誌で見た鉄道プラモデル [model railway]

【初めて専門誌を手にして】
小学校高学年になって,Oゲージのセットを引っ張り出すこともなくなりました.アメリカ滞在中に近所のお宅の地下室でみたHOのレイアウトに憧れ,近所のユニバーサル模型のショーケースにならんでいた16番の機関車にため息をついたものの,自分で作れるというレベルでもないし,完成品は高価なものなので鉄道模型からは遠ざかりプラモデルに熱中していました.そんな中,父と立ち寄ったデパートの模型売り場に鉄道模型趣味誌が置かれていました.雑誌一冊ならいいだろうと買ってもらいました.
P8300582.JPG  P8300582
それがこの鉄道模型趣味(TMS)162(1961年12月)号です.しかしこの雑誌の内容は当時の自分にはレベルが高すぎました.跨線橋,木造国電,ロッド式スイス型電機,神戸市電と並ぶ製作記事にはほとんどついていけず,“マニアのたわごとを読んで”やミキストなどのエッセーも全く意味がわからずという状態でした.雑誌“子供の科学”の工作ページが自分にはちょうど良かったのです.その後TMS誌を手にしたのは10年ほどしてからでした.しかしその中で唯一関心をもって眺め続けた記事がありました.
P8300585.JPG P8300585
中村立雄氏による“5種の英国型貨車”です.内容はAirfix(エアフィックス)社のOOスケール貨車のプラキットの組立です.カツミの12㎜車輪に取り換えるだけで走行は問題ないらしいです.鉄道模型がプラモデルとしてあるイギリスの現状を随分うらやましく思いました.本文を読むと,キットマスター製がいくらかおもちゃ臭いのに対し,エアフィックス製品は良くできているとあります.そして注目したのがサドルタンクにひかれる編成の小さな写真です.説明によるとキットマスターのサドルタンクらしいです. 写真が小さく粗いので想像するしかありませんが,おもちゃ臭いと書かれていてもどうしても気になります.ディスプレイモデルとして是非手に入れたいと思いました.
P8310591.JPG P8310591
同じ号にレールバスのプラキットの広告がでていました.後にこれもAirfix(エアフィックス)のものであることがわかったのですが,近くの店ではみかけませんでした.
 
【Airfixのプラキット】
大学生になってAirfixのカタログを手にすることができました.するとKitmasterのものと思しきサドルタンクが貨車とともに載っていました.
P8300586.JPG P8300586
どうやらAirfixが引き継いだようです.Airfixの製品は広範囲に出回るようになりましたが,手に入れることができたのはブレークバンとタンク車で,サドルタンクは見つけることができませんでした.
さて,ブレークバンのほうですが,これこそ私のフリーランス指向の第1作になるとおもいます.ブレークバンからイメージが湧いてきて箱型木造電機に改造することにしたのです.その頃はつぼみ堂の小さな機関車と16番の組線路を持っていました.台車はカワイモデルのブリル単台車をプラの床板に固定して一軸駆動で走るようにしました.窓とドアをプラバンで作って密閉型に改造してパンタグラフを載せたのです.そのあとNゲージを始めることになって,この貴重な改造1号も忘れたまま捨てられてしまったようです.
P8300590.JPG P8300590
写真もありませんが,古いノートにその車輛の小さなイラストが残っていました.作り直してもいいような気がしています.
P8300588.JPG P8300588
一方タンク車の方はいまだに組み立てないまま残っています.右の組み立て済みの無蓋車は数年前Dapolのブランド(後述)で手に入れて組み立てたものです.
 
【サドルタンクのプラキット】
さて,サドルタンクのほうですが,後にこのようなキットを見つけます.
P8300587.JPG P8300587
ある模型店でOM(オリエンタルモデル)の古いプラキットを放出していたので手に入れたサドルタンクです.中をあけてみてこれはキットマスターのサドルタンクのコピー品だと確信しました.このキットはゼンマイ駆動にするための下回りがオプションとして用意されていて,有蓋車も一台付属していました.
そしてようやく今年(2018)のJAMコンベンションのメディカルアートさんのブースで, Kitmasterのサドルタンクキットに出会えたのです.
P8300589.JPG P8300589
現在はDapol 社が復刻キットとして販売しており,KitmasterからAirfix,そしてDapolへと型が継承されたことになります.なおオリジナルのKitmasterの製品についてはこちらに詳しく書かれています.
P9010592.JPG P9010592
OM(左)とKitmaster(右)を比較しています.もともとKitmasterのものは今日の水準では出来がいいとはいえません.しかしサドルタンク下の軸受バネなどがしっかり表現されているのに対し,OMの方は最初から雑な彫りです.ブレーキシューにも同様の差が見られました.
 
【プラキットと動力車を比較】
このサドルタンクはPUGと呼ばれる典型的な英国型ですが,プラキットではなく,OOの入門機としても広く知られるものです.
P9010593.JPG P9010593
左側がOOの動力機,右がプラキットを積み上げたものです.モールドは異なりますが,ほぼ同じ寸法で設計されています.動力機のほうは当初Dapol製でしたが,後にHornbyブランドになっています.
つまりPUGのプラキットはAirfixからDapolへ,動力車はDapolから現在Airfixブランドを持つHornbyに移ったことになります.
P9010594.JPG P9010594
この動力PUGの下回りは何度もOナローの下回りに利用してきました.右がプラ板で上回りをつくったOナロー機のひとつです.この製作記事はこちらになります.
 
***
 
はじめての趣味誌でふと目に留まったプラモデルとのつながりを綴ってみました.


nice!(0)  コメント(2) 

JAM2018 Narrow Gauge Junctionの展示を振り返る [model railway]

先日行われた第19回国際鉄道模型コンベンション(JAM2018)のレポートに関してはすでに軽便鉄模アンテナ雑記帳のイベントレポートに集約されていますので,いまさらではありますが,毎回出展しているNarrow Gauge Junctionのブース展示について簡単にまとめました.比較的大きいHOn3(1/87-10.5㎜)のセクションを除いて小品の持ち寄りなので,事前に展示に関する打ち合わせはしておらず設営時に配置を決めています.

趣向の幅が広いのがナローゲージモデリングの特徴ですが,なんとなくゾーニングができていたようです.そこで個別の作品の説明ではなく4つのゾーンにわけてその傾向を見ていくことにします.

 P8190579全体左.JPG

▲出展の全体を左側から眺めたところで,机の配置はコの字型です.左側のエリアには精緻な仕上げを基本に,さまざまな仕掛けが埋め込まれた作品が集まり“テクニカルゾーン”と名付けてみました.

P8170516全体中央.JPG 

▲中央です.左側には小レイアウトと車両作品が並んだ”正統派ゾーン“になります.

P8170517全体右.JPG 

▲右側です.手前はモジュールレイアウトですが,右奥にはマイクロレイアウトが並び”アートゾーン“と名付けてみました.

 

【アートゾーン】

極小レイアウトの部類ですが,車両やストラクチャーはディフォルメされているものが多く作者の個性ある作品ばかりです.新作もありますが,毎回出展されるものも多く,また多くの家族連れの注目を浴びるのがこの部類の作品です.ナローゲージならではの,こんな発想があるのかとみる人を楽しませてくれます.

P8180562ビネット3.JPG 

▲小品は展示右ウィングに集まりました.

P8170528ビネット2.JPG 

▲中央にも定番の作品が並びましたが,しかけのあるトロッコラインはいつも観客が絶えません.

 

【テクニカルゾーン】

それに対し,作品をリアリティ指向で作りこんだうえ,ディジタル制御や新機構をこらした技巧派の作品は左ウィングに並びました.全体の写真を撮り忘れたのでその中から2点紹介します.

 P8170531テク1.JPG

▲On3(1/48-19㎜)という特殊ゲージのギアードロコを丹念に組み上げ,さらにサウンド付きのDCCを組み込んで往復運転されています.

P8170537テク2.JPG 

▲内燃機に組み込まれる予定で自作した電動往復機関のデモ展示です.

このゾーンにはかなり鉄道模型に精通した方々が集まっていました.

 

【正統派ゾーン】

キットを丹念に仕上げた車輛作品,日本の情景をコンパクトにまとめた小レイアウト,これこそ真っ当なナローゲージの楽しみ方でしょう(笑)

P8170529正統派1.JPG 

▲コンベンションの全体テーマが“北海道”だったので北海道のナローゲージ車輛を展示しています,関係者にも連絡していたのでそれなりの数が集まりました.試走用の線路も北海道の形に近づけています.優れた作品が集まりましたが,小さな車両の展示はどうしても地味になりがちです.

P8170526正統派3.JPG 

▲猫屋線の車輛を加工して電車に仕上げています.

P8180560正統派2.JPG 

▲日本の情景を凝縮したような小レイアウトです.変わらないテーマですが,いつ見てもほっとする情景が演出されています.

 

【モジュールゾーン】

ナローゲージの楽しみの一つがレイアウトです.一角をしめるのがHOn3の橋梁シーンのモジュール,そして,もう一つがO-16.5mm のパネルモジュールです.一般的なHO-9mmのモジュールがないのでやや偏った展示になっているかもしれません.また,モジュールと言っても担当を分担してつくるグループ作品ではなく,個人の作品です.グループ型の作品はグループごとに軽便鉄道模型祭に出展されています.

P8170546モジュール.JPG 

▲HOn3のコロラドナローは省スペースというわけにはいきません.渓谷を走る編成のシーンは見ていて飽きないですが,DCCで走行されており,新しい模型車輛に混じって日本の輸出品であった古い車輛をレストアして走らせるなど,かなりディープな世界が展開されています.

P8180554モジュール.JPG 

▲このO-16.5㎜のパネル集合レイアウトについてはこのブログで語ってきた(2018-08-03)ので説明は省略しますが,スーツケースで運べることをアピールするためには展示にもう一工夫必要です.

 

ナローゲージ趣味の懐の広さを感じてもらえれば展示としての効果があったと思います.春には池袋で模型芸術祭が開催されるので同様の展示を行う予定です.またディープな世界の魅力にはまった人は軽便鉄道模型祭に足を運んでいただきたいです.

 

なお,個人的にはこのコンベンションで小さな買い物をしました.そのことを次の話題にいたします.

nice!(0)  コメント(0) 

あるものはつくらない? モデリング・クラフト・アート [model railway]

夏の鉄道模型コンベンションのあとの宴会で,調子にのって鉄道模型にはモデリング,クラフト,アートの三つの方向性があるなどとぶちまけてしまいました.これらの三つの言葉には幅広い意味や使われ方があるので,言葉の定義をするつもりはありません.以下の方向性を意味するキーワードとして大雑把に受け取ってもらえればうれしいです.日本語にすれば,模型,工作,芸術の関連ということになります.

【モデリング/模型趣味】

よくモデラー同士の励ましの言葉として“ないものは作れ”というのがありますが,裏返せば“あるものは作らない”というのがモデリング趣味の本質ではないかと思います.わたしは子供のころからプラモデルに親しんできました.しかし,模型工作を経験した大人たちからは随分とバカにされたのを思い出します.“設計図に基づいて木を削って作り上げてこそ模型工作”であり,ばらばらに成型されたものを組み上げるだけで何が工作なのか,というわけです.確かに子供のころは塗装するすべもなく,バリとりと接着剤がはみ出ないようにていねいに組むこと以外,特段にスキルを発揮するものでもなかったので,この言葉に対しては反論する余地がありませんでした.つまり,模型趣味というのは工作趣味とはちょっと違うのだということをこの時思い知らされたのです.

さて鉄道模型です.鉄道模型(ここでは車輛模型のこと)にはスクラッチ(手作り)を目指したい側面がかなりあります.しかし,これはたまたま古い鉄道車輌が3次元的造形ではなく平板の曲げ加工であることから作りやすいということがあるからだと思います.一方で優れたキットが増えてくればなるべくこれらを使って,必要ならさらに手を加えるというのが多くの楽しみ方になってきます.また,部品の活用ということになると情報収集も必要となります.そしてキットやパーツが増えていくと,あえて手作りという領域はどんどん狭められていき,工作こそモデリングの本質だと考える人は新たに題材を探すかフリーランスという方向に向かうことになります.ナローゲージモデルはその受け皿の一つであると言えるでしょう.しかしさらに3Dプリント,レーザーカットという道具が活用されていくのはモデリング趣味の宿命であり,3Dプリントとなると工作趣味というより設計趣味ということになるでしょう.

【クラフト・工作】

何年か前に“親子で楽しめる鉄道模型工作教室”を開催してくれないかと頼まれたことがありました.一見簡単にできそうですが,はたと考えました.工作とは何か? Nゲージの存在も十分知っている目の肥えた子供たちがペーパークラフトで満足するとは到底思えません.ペーパークラフトを楽しもうなどと考えるのはむしろ大人の方です.こうなるとNゲージの基本セットの活用などを念頭に置く必要が出てきて費用も派生しますが,どこに工作すべきところがあるのかと考えてしまいます.それでこの件は自分としては対応できないので断ったのですが,翌年工作にちなむものを是非と頼まれ,考えた末”ミニチュアハウスをつくる“という3回にわけた大人向けの公開講座をやることにしたのです.

DSC02175m.JPG

これはOスケールの小さな家を発泡スチレンシートでつくり,樹木のあるジオラマにしたてるというものです.型紙と素材を用意し,いくつかの基本プランの中から好きなものを選んで製作してもらうもので15名ほどの受講者がいました.この内容については別の機会に譲ることにしますが,ここで考えたのはクラフト教室的なアプローチとは何かということです.ご存知のようにドールハウスという分野があります.もちろん様々なアプローチがありますが,多くの場合,手作りを楽しむもので,その素材は一般的な材料である木材,紙,布,粘土を活用することになります.つまり,果物を盛ったお皿であれば皿と果物の成型パーツを買ってくるのではなく粘土等で作るわけです.このような”素材を活用する“方向性をここではクラフトと呼ぶことにします.例えば鉄道模型で欧米風の家を作りたければ窓枠にグラントラインのパーツを使えばOKなわけですが,クラフト(工作)となればそうはいかず自作の対象となります.窓枠の工作は結構難しいので,クラフト紙に窓枠をプリントしたものを配布し,切り抜いてもらうことにしました.建物に添える樹木も鉄道模型的には簡単にウッドランドシーニックスの製品で済ませたいところですが,クラフトとしては納得いかないでしょう.そこで100円ショップの箒をつぶしてそれを造花用のクラフトテープで巻いて幹をつくる方法を考案しました.しかし葉の部分を手っ取り早く実感的にといってもアイデアが浮かばす,この講座では唯一鉄道模型用品であるウッドランドシーニックス(KATO扱い)のフォリッジを小分けして配布することにしたのです.このようにクラフト趣味は一般流通している素材をいかに活用するかが課題であり,モデリングとは異なる傾向の趣味だということを再認識しました.最近では鉄道模型のイベントで,カルチャースクール系の人がクラフト指向で参加されており,今までの鉄道模型趣味とは模型製作のアプローチが異なっている点が興味深いです.

【アート/芸術作品】

アートについてはあえてここで語ることはないと思います.いずれにせよ,何をどのように表現したいかが主張できている作品はアートといえるので,鉄道模型の作品がアートであることは間違いありません.よく“ロストワックスパーツてんこ盛りはいかがなものか?”などと言われますが,これは鉄道模型においてはディテール追及がすべてではなく,模型として表現したいものを取捨選択することが重要である,ということを表す言葉だと思います.

もう一つ大事なことは,鉄道模型趣味はアートとしてすぐれている作品を残すことが目標ではないということです.つまり鉄道模型は作って,触って,走らせてなんぼという世界であって,最終的な作品としての価値は二の次だと思うからです.



以上,当たり前のことを振り返ったに過ぎませんが,鉄道模型というのはテクノロジーとともに進化する宿命にあるものの,やはり工作が本質にあることを忘れずに,ディテールがすべてではなくバランスよく作り上げることを目指す,というモデリング,クラフト,アートの3要素を合わせ持つ楽しみだということが言えそうです.

nice!(0)  コメント(0) 

国際鉄道模型コンベンション Narrow Gauge Junctionの出展 [model railway]

8月18日から三日間開催された恒例の国際鉄道模型コンベンション(通称JAM)ですが,今回もNarrow Gauge Junction(NGJ)として出展しました.NGJの展示は個別作品が中心です.主な作品はマイクロレイアウトとなるため,例年コの字型に配列展示しています.持ち寄り作品もあるため毎日少しずる展示内容がかわります.

DSCF7278m_chuoL.JPG

こちらは中央部分,今年の車輛作品のテーマは「箱モノ気動車・電車集合!」です.最近トミーテックから1/80ナローゲージの猫屋線シリーズが発売されたこともあり,このテーマとなりました.1/87の作品も多数集まりましたが,日々の入れ替わりがあり,まとまった写真がないので,ここではレイアウト作品,その中でも新作を中心に紹介します.

DSCF7280m_R.JPG

まず右ウィングから.右側は谷川さんの作品群.右端にあるのはメカ的な制御,その隣はマイコン制御,とそれぞれに趣向を変えて運行に仕掛けを盛り込んだ作品です.奥には地鉄宮下さんの意外なアメリカンナロージオラマや小ループをまわる土口木寸(ねこ)さんの完全手作り箱型機関車(未塗装)が見えます.

DSCF7293m_rivet&bukijin.JPG

こちらは”不器用な淳”さん(右)とリベットおじさん(左奥のタワー型)らのマイクロな作品群です.飲み屋でも走らせられるサイズと可搬性を実現しています.

DSCF7264m_HOn3.JPG

中央右の一角を占めるのはHOn3のアメリカンナローの世界,木曽モジュールを中心に活躍するU太さんの橋梁セクションとそれを囲む位置に置かれたKさんのアメリカンOナロー作品の展示台です.

DSCF7308m_yuta.JPG

U太さんのHOn3レイアウトはエンドレスループを構成しており,この右側の部分と左側の部分が新たにシーナリーセクションとして加わりました.発泡スチロールボードをベースに極力軽量化された分割式レイアウトです.

DSCF7277m_hidari.JPG

こちらは左ウィング部分でマイクロレイアウトが並びます.手前クレーンのある超小型運転盤とともに並ぶのは日出生交通さんのHO-6.5ミリレイアウト,超低速で平面交差のある線路をシャトル運転します.その奥に並ぶのは小型内燃機をスクラッチで製作されているozuさんのOスケールの運転盤でゲージは12.7ミリ,10.5ミリなどに対応しています.

DSCF7267m_imai.JPG

こちらは桜山軽便さんの新作Oスケールループ線.枯れた情景を見事に演出されています.

DSCF7303m_kaban.JPG

こちらは最終日に持ち込まれた栂森鉄道さんの連作になるカバン線の新作で,工具箱にすっぽり収まります.見慣れた線路配置ですが,見事な作りこみです.

DSCF7268m_akinor.JPG

akinoriさんの新作はウッドデッキテラスを中心としたループ線.デッキはプラ製で,小品としての仕上げがきれいです.

DSCF7261m_kuma.JPG

真鍮キットを精力的に仕上がているkumaさんは父親との合作で屋久島をイメージした作品.特に樹木が実感的です.

DSCF7291m_nkshuttle2.JPG

最後に自分の作品を2点.これは例年スーツケースに収めて搬入しているOナローのトラックモジュールのシリーズ.今年はなべトロの転倒動作をS字の自動往復運転で実現しました.鉱石の積み下ろしまでは自動化できていませんが,なべトロ6輌編成が荷下ろしする動作は終日支障もなく実行できました.

DSCF7289m_nkSn.JPG

こちらは最近始めたS-9ミリの運転盤です.シーナリー以外は載せるだけですので,時折HO-9ミリの運転盤として活用しました.A2判2枚からなるベースよりも手前にグラスマットがせり出る前垂れ式にして,写真撮影にも使える台にしてみました.


全部は網羅できていませんがこれがひととおりのレイアウト関連の展示作品の紹介です.

ナローゲージャーの多くは10月1日に開催予定の軽便鉄道模型祭に向けて準備中です.このJAMでの展示は,一般の方々や標準ゲージャーにナローの魅力を知ってもらおうという意図で企画していますので,ここでは紹介していない人気の高い旧作もたくさん展示されました.その役割は果たせたのではないかと思います.





nice!(0)  コメント(0) 

未完の箱モノ 16番プラバン車体 [model railway]

フリーランスの16番トロリーライン”松ヶ崎電鉄”を展開していた当時,プロトタイプ物にも少し手をつけました。それらはブラスキットが中心でしたが,プラバン自作を始めたものもあります.

DSCF6902s.JPG

1981年のことです.職場の同僚が一眼レフカメラを初めて買って撮影対象を開拓いたこともあり,ゴールデンウィークの帰省の折,途中下車で名鉄岐阜市内線,美濃町線の撮影に誘ったのです.美濃町線は路面電車が専用軌道を走るという,もっとも好きな情景が展開される路線でした.そして思わぬハプニングが!新関にたどり着く前に乗用車との接触事故を起こしたのです.幸い軽い接触だったのでけが人は出さずに済んだものの,しばらくは立ち往生.同行の同僚は鉄ではないので,これ以上待たせるわけにもいかず、引き返すことになり念願の終点にはたどり着けませんでした.したがって専用線を走る路面電車の風情は十分カメラに納めることはできませんでした。

さて,当日購入した岐阜市内線・美濃町線の一日乗車券ですが,これがすごいのです.美濃町線近代化記念ということで同線の運行ダイヤと全車両の側面がイラストとして描かれているのです.折り畳みステップのオリジナル600形が6輌,札幌から来た連接車870形が8編成,そして地味な路面電車590形が5両、全て描かれています.事故にあったとき乗っていたのは590形です.地味な車両とはいえ、典型的な路面電車スタイルは模型として融通がきくので,この切符の側面図を拡大してプラバンで製作を開始することになりました.正面は写真があるのでそれをもとにしました.

DSCF6903s.JPG

まず切符のイラストを拡大し(左上),方眼紙に図面を起こします(右上)

そして0.5ミリプラバン2枚合わせの図面を作成し(左下),切り抜きを開始しました(右下).

DSCF6904s.JPG

これがプラバンで,外板の窓とドアは切り取られていますが,残りは罫書のまま,放置されること30年以上経過してしまいました.屋根をどのようにつくるかを考えているうちに頓挫したということです.


さて,路面電車とは別に標準的な私鉄電車にも関心があったので,ブラスキットを少し組みましたが,プラバンでも挑戦しようと選んだのが一畑電気鉄道のオリジナル車輛です.16m級のデハ1,デハ20,そして荷物合造車のデハニ50です.

DSCF6906s.JPG

参考にした資料や図面はいくつかありますが(左側),カラーブックス日本の私鉄,中国四国九州編の巻末にあったデハ20の図面は全体のバランスを掴むのに役立ちました(左下).方眼紙に3形式の図面をつくり(右上),プラバンにコピーを貼り付けて切り抜きを開始しました.

DSCF6907s.JPG

特徴的な一面リベットだらけの感じを表現したかったので、プラバンでの初めての挑戦になりました。リベット打ち出しのため0.3ミリ厚プラバンを使っていますので、窓枠を含め何層かの裏打ちは必要なのですが、そちらはまだ準備しないまま、とりあえず外板だけで切り抜きを始めました。


DSCF6914s.JPG

リベットは思いの外うまく打ち出せれています。しかし、こちらも全体構成を考えているうちに頓挫し,やはり30年以上が経過してしまいました。


次は車体自作した唯一の本線私鉄電車。京急1500形です。

DSCF6912s.JPG

当時地元の模型同好会で活動しており、京急車両の模型展示を行うというので急遽製作に名乗りをあげました。車体はプラ板、屋根は木板の上にプラペーパーでカバー、空調機器は借りてきたダイキャストをレジンで型取りしたものです。

DSCF6911s.JPG

前面は透明板をマスキングで塗装分けし、はめ入れています。期限があったのでなんとか駆け込みで完成させて展示に間に合わせました。しかし床下機器は未装備のままで、仕上げにもムラがある点が気になったまま、収納保管されることとなりました。

DSCF6909s.JPG

そしてまだ増備の計画がありました。これはプラ板に図面を貼り付けたまま残っているものです。それまでの切り抜き用テンプレートは方眼紙で作り直していましたが、この京急1500形は鉄道ファンの図面のコピーをそのままプラ板に貼り付けていました。

 

 現在は16番の箱モノへの情熱は冷めてしまっているので,このままの状態で残されることになりそうです.今日ではスキャナーにかけた図面の拡大縮小は自由自在ですが,当時はコピー機と向き合いながら拡大縮小の失敗を重ねていた苦労を思い出します.

- | 次の10件 model railway ブログトップ