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Diema DS40のメタルキットを組む [O-16.5mm (On30, O16.5)]

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浅草で開催された鉄道模型市でChivers FinelinesのO-16.5ホワイトメタルキットをみつけました.
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Diema DS40です.天賞堂のパワートラックを動力に用いる英国製の内燃機のホワイトメタルボディキットは一時期たくさん出ていましたが,廃業したところもあり最近は少なくなりました.Chivers Finelinesも廃業していますが,Slimrailsが製品を継承しています.
さて,出展品にはパワートラック26㎜WBが付属しました.逆輸入品ですね.ただ,この車両は機械室が大きいので,低速走行が安定する減速比の大きい動力を使いたいところです.そこでアルモデルの2段減速の動力を採用することにしました.
 
Diemaはドイツのフェルトバーン向けに内燃機を供給した会社です.一族から分離したSchoemaは現在も盛業中です.直線で構成されているのでエッチング板や自作でも比較的作りやすい機種に思えます.武骨なデザインのドイツ型の中でもとりわけ硬いデザインだからか模型としての人気はありません.
 
キットのDS40 は6.6トンでオランダのレンガ工場で1991年まで稼働していたものを原型にしています.(NG&IRM Review誌 27号を参照)
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アルパワー2段減速動力(軸距26㎜)は機械室の中に余裕で収まりますが,床板は加工しました.
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前妻板も少し加工して,収まりを確認します.
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扉のないキャブで,瞬着による部品の接着で形は出来上がります.
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これがボディの組みあがりです.
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キャブ内には椅子とブレーキハンドルがつきます.
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床下にはブレーキシューやステップなどが付きます.
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運転重視のため,ナックルカプラー仕様に変更することが多いのですが,バッファービームがかなり厚いのでそのままにして下回りを組みました.
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動力は下側から取り付けるので下回りと上回りは一体でもいいのですが,取り外せる状態にしておきたいものです.
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そこで機械室のユニットとキャブ後部にはプラ材を入れて,ねじ止めできるようにしました.
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分解時を考慮し屋根は機械室側の妻板だけに接着する予定です.
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メタルプライマーを吹いた後,下回りはジャーマングレーの缶スプレー,上回りはサーフェサーを吹いた上に暗緑色をエアブラシしました.これで車体はねじ止めすると完成ですが,あと一仕事残っていました.
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内枠で車輪がむき出しなのが特徴ですが,調べてみると輪芯にはいくつかの形状があるようです.動力車輪は幸い輪芯部分が凹んでいて好きな形にできるので,写真から見つけた十字型の桟が入った形にしました.まずは底に落とす円盤をモーターツールで仕上げます.
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1.6㎜丸棒,ワッシャ,帯材を使って輪芯が出来上がりました.これが唯一,自作の見せ場ですね(笑).以上ですべて整いました.
 
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艶消しクリアの上にウェザリングを施して完成です.輪芯の雰囲気に満足です.側板の上部にある銘板はモールドされているので,サンドペーパーで擦って陽刻を浮かびあがらせました.
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ライト類は標準仕様についていないようなので当面は昼間運用専用です.
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キャブ側の妻板はそっけないです.
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1/43.5ですが,フレーム幅27.6㎜(1200㎜)とスリムなので他の車輛とも十分なじみます.
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ピン・リンク式のカプラーを使うバッファーですが,ナックルカプラーの車輛につなげたいときはペアーハンズの成形品が便利です,ただし,手元にあるのは成形不良ジャンクとして放出されたものですが十分に使えます.ピンには手作りアクセサリーパーツの貴和製作所のヒートンを使ってみました.
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重量もあり,低速で安定して走ってくれます.久しぶりにメタルキットを組みましたが,次はガラリと趣向を変えて車輛製作続行中です.


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