SSブログ

組み立て式レイアウトをスーツケース一つに収める [O-16.5mm layout]

 最近のイベントに出展しているのはパネルを組み合わせたトラック・モジュール・レイアウトです. A2-3枚からなる基本構成は2013年のJAMコンベンションに持ち込んだのが最初ですが,その時はストラクチャー類を固定し,A2パネル3枚を厚さ25センチの箱組にしてカートで運びました.翌年の2014年はスーツケースに入れるため,高さを22.5センチに圧縮しました.その後はパネルをさらに追加したため,パネルだけをスーツケースに収納し,ストラクチャー類ははずして別のケースに収納して設営時にパネルに配置する仕様にしました.
P3230601m.JPG P3230601m
 今年2018年の春に開催された池袋の鉄道模型芸術祭ではA2-3枚を中心とするほぼ90x120㎝の基本構成に戻り,ストラクチャー類は取り外し別収納とするもののシーナリーは据え置き型と変わらない実感的なものにすべく,一部を作り替えてNarrow Gauge Junctionのブースで出展しました.車輛から電源に至る出展物はすべてスーツケース一つにまとめ,電車で運びました.新しく作った機関庫や給水塔などのストラクチャーについては述べてきたのでここでは収納の過程をまとめておきます.イベントを終えてスーツケースにまとめた持ち帰ったものを自宅で開封して復元する過程をたどります.
P3260663m.JPG  P3260663m
スーツケースは82Lモデルです.ちょうどA2判が収まる大きさです.
P3260664m.JPG  P3260664m
開けて左側がパネル,右側がストラクチャー.車輛,電源関係です.
P3260665m.JPG  P3260664m
右側はプラケース4つ,紙箱1つとバラの電源,配線類です.
P3260675m.JPG  P3260675m
ストラクチャー類はひとつの紙箱に収めました.小さな建物は大きなものの中に入れています,樹木なども収めています.
P3260676m.JPG  P3260676m
取り出して並べた状態です.
P3260677m.JPG  P3260677m
元の形にまとめました.
P3260673m.JPG  P3260673m
プラケースの一つは工具や接続端子類で,残り三つに車輛,アクセサリー,人形類を収めています.
P3260666m.JPGP3260666m
スーツケース左側に入れたパネル類は一つずつ袋に入れています.
P3260667m.JPG  P3260667m
梱包を解いたパネルです.A2-3枚と補助パネル4枚です.草地以外にポイントレバーなどがついたままですが,重ねても大丈夫です.
P3260679m.JPG  P3260679m
パネルを接続した状態です,手前右の一枚は自室では車両展示台で90x120センチの卓上では使いません.
P3260680m.JPG  P3260680m
中央のパネルです.これからストラクチャーを取り付けます.
P3260683m.JPG  P3260683m
ジャンク類はひとまとめになっていて,レイアウトには載せるだけです.
P3260684m.JPG  P3260684m
電柱,樹木,アクセサリー,人形を配置して元通りになりました.
P3260687m.JPG  P3260687m
90x120センチの卓上ではこの大きさで手一杯で,スーツケース一つに収められる限界です.
拡張パネルもあるので展示用にさらに手を入れていく予定ですが,その折には手荷物が増えそうです.
手荷物としてイベント会場の持ち込む際の参考になれば幸いです.
レイアウト自体についてはあらためて述べたいとおもいます.


nice!(0)  コメント(0) 

屋外灯をつくる [O-scale structures]

P3210576m.JPG P3210576m
手軽なLEDをそのまま利用して柱や壁についている笠付電灯をつくりました.
DSC_0077m.JPG DSC_0077m
最近はめっきり見る機会がなくなったS字首のこのタイプです.たまたま数日前に拝観したお寺(建仁寺)の渡り廊下のところにありました.
P3150495m.JPG P3150495m
模型用の笠付電灯で重宝したのが中央のWalthersの製品で12V給電です.HO用ですがOとして活用してきました.左はGRSのHO製品で1.5V用です.
そして右側が今回製作したLEDを使った電灯です.今回は工場と機関庫に取り付けるのですが,電源は簡易な電池による3V給電とし,消費電力の少ないLEDを利用します.LEDは径3ミリのものが手軽で,電灯色,抵抗入りで直接3Vがかけられるものを使うことにしました.
P3130474m.JPG P3130474m
電灯の笠をどうするか考えたあげく,ビーズ用アクセサリショップの貴和製作所で直径10ミリのちょうど良いものを見つけることができました.電球側は平らですが,良い形をしています.ボタンを扱う店に行けばもっといい形のものが見つかるかもしれません.
P3140477m.JPG P3140477m
3ミリの孔を貫通一歩手前まで開け,笠側を黒で塗装後,緑を吹き付けました.そしてLED(3ミリ径,電灯色抵抗入り)を押し込みます.LEDのプラス側はS字に曲げた後ビニールチューブを入れます.壁に差し込む形に整えれば完成です.
P3210571m.JPG P3210571m
電源は単3二本用のスイッチ付ボックスを使いました.コードの先は室内用のLEDをつけてあります.
機関庫の内部に置く電池ボックスは戸棚に見えるように表面を加工しました.
P3210578m.JPG P3210578m
機関庫内部です,差し込まれた屋外灯は小さなソケットで接続します.
P3140489m.JPG P3140489m
工場の照明も同様で,室内灯と屋外灯があります.
P3210567m.JPG P3210567m
屋外灯が点灯しました.
P3210566m.JPGP3210566m
機関庫の内部にも照明があります.
P3210573m.JPG P3210566m
P3210574m.JPG P3210574m
夕暮れ時の雰囲気が楽しめます.

nice!(0)  コメント(0) 

3連遊覧モーターカー [O-16.5mm (On30, O16.5)]

P3090466m.JPG P3090466m
アルモデルから発売されている北陸重機タイプモーターカーは立山砂防軌道で活躍するモーターカーがプロトタイプです.動力にパワートラックを使い,組みやすい設計になっています.最近は低速走行が安定しないパワートラックを使った動力車はつくっていないのですが,これを手にしたとき思い浮かんだのがテーマパークにありそうな遊覧列車でした.これならかなりのスピードでビュンビュン飛ばしても面白いのではないかと思えました.それにもう一つ,丸いヘッドライトの下に四角い蓋があるのですが,模型では丸いライトの部分は穴がなく,蓋がつくはずの四角い開口部を眺めているうちに近代型の四角いヘッドライトがふさわしいように見えてくるのでした.
P2180408m.JPG P2180408m
まず双方向に走れるように2台を対向につないでみましたが,これでは編成としては短すぎます.そこで中間車を入れた3両編成とすることにしましたが,中間車の製作にとりかかるまで5年以上放置してありました.
P2200411m.JPG P2200411m
これは中間車をつくって3両編成にしたときのテスト走行の風景です.片方の先頭車にだけパワートラックを使い,もう一つの先頭車はピボット軸受を入れて,中間車同様トレーラーにしたのですが,どうも走行が安定しません.そこで先頭車は双方ともパワートラックを入れました.中間車はアルモデルの南筑客車の軸受を外側に貼る形にしてみたのですが,どうも外側に出すぎてしまい,先頭車との下回りのバランスが悪いので,エコーモデルの客車用軸受に変えました.
P2240412m.JPG P2240412m
これがプラバンでつくった中間車で,先頭車とマッチングが取れるデザインにしています.
P2240413m.JPG P2240413m
端面にはキットで余った窓枠を使ってみました.車輪は米国型のHO用9.5ミリ径ピボットで,挽物のピボット軸受をキャスティングにいれています.
P2240416m.JPG P2240416m
塗装前の編成です.
P3090449m.JPG P3090449m
そしてこれが完成した編成ですが,塗装が大変でした.今回はじめて水性アクリル塗料のエアブラシを試してみることにしたのです.最近の海外の雑誌を見ているとアマチュアはほとんど水性アクリルを使っているようにも見えます.そこで選んだのはタミヤのフラットブルーXF8と明灰白色XF12の2色です.エアブラシの調合ですが,水性アクリル塗料は希薄しなくても良いそうなので,乾燥時間を長引かせないためにそのまま使ってみました.
プラ板の中間車の吹き付けは問題ないのですが,毎回苦労するのが真鍮車輛です.車体は十分洗浄し,プライマーとしてミッチャクロンの缶スプレーを使用.そして明灰白色をエアブラシ,マスキングをしてフラットブルーのエアブラシという段取りで塗装しました.フラット水性アクリル塗料の特徴なのか艶消しが効きすぎています.そして最悪なことに爪を立てるだけで簡単に剥げてしまいました.水性塗料としての下地処理がまだ甘かったようで,随所に筆によるタッチアップを施しました.そのあとゴムサッシの黒入れをしました,黒入れは油性マーカーのマッキーが使いやすいようです.
作業をしているうちにさらに角の塗装が剥げてきてタッチアップを繰り返す有様です.艶消しもききすぎているので,最後に缶スプレーの半光沢トップコートを吹き付けて保護することにしました.こんなことなら艶ありで塗装した後,艶消しトップコートをかけたほうが良かったのかもしれません.
結果としては随所に補修塗装を施すことになり,すっきりとした仕上がりにはなりませんでした.さらに縁が剥げてくるようなら早々にウェザリングを施す予定です.窓ガラスを貼った後はヘッドライトを入れて完成としました.
P3090458m.JPG P3090458m
パワートラックはアルモデルのものを使いました.
P3090461m.JPG P3090461m
点検口の四角いところをヘッドライトにしました.
P3090451m.JPG P3090451m
ワンボックス軽自動車ぐらいの小さな車体です.
P3090463m.JPG P3090463m
遊覧モーターカーとして蒸機列車がお休みのときの観光客向けに活躍してもらう予定です.
P3090464m.JPG P3090464m
簡単な内装を施し人形を載せた方がいいかもしれません.


nice!(0)  コメント(0) 

バッファロー中央駅の廃墟(2010年夏訪問) [railway visit]

ニューヨーク州の西端でナイアガラの滝に近いバッファロー市にある巨大なターミナル駅の廃墟Buffalo Central Terminalを訪れた時の記録です.
バッファローはエリー湖に面した工業都市で,ニューヨーク市とシカゴを結ぶ交通の経路に位置します.またカナダのトロントに向かう中継地点にもなります.ニューヨークセントラル鉄道(NYC)は将来の乗客増を見込んで,1929年に市の中心部から少し外れたところにこのターミナル駅を新設しました.しかし駅がフル活用できたのは第2次大戦中だけでその後は利用者が減り,NYCがPenn Centralとなり,1971年にAmtrakの運行が始まりますが,1979年には乗降駅を近隣駅に移し,本駅は閉鎖されてしまいます.その後,駅は開発業者に売却され,何回か所有者が代わったのち,1997から保存団体が管理運営にあたっています.訪れた2010年から現在まで大きな変化はないようです.詳しいことはこちらが参考になります.
R0012792m.JPG R0012792m
まわりは住宅街ですが,この駅の敷地は広く,訪れたときは誰もいませんでした.まずこのタワーが圧巻です.
R0012784m.JPG  R0012784m
▲アールデコ調の美しい建物です.
R0012779m.JPG R0012779m
▲New York Centralと書かれた17階建てのタワーとそれにつながっている建物は保存団体であるCentral Terminal Restoration Corp. (CTRC)が管理しており,タワー内は整備されて時折イベントが開かれているようですが,普段は閉鎖されているようです.
R0012787m.JPG R0012787m
▲こちらは付随するコンコースの部分です.
R0012797m.JPG R0012797m
▲線路側の情景です.電線に鳥が一列に並んでいたので1枚!
R0012794m.JPG R0012794m
▲反対側にまわると7つあるホームと接続する回廊が見えますが,現在も運行中の線路を渡る部分は撤去されています.
R0012808m.JPG R0012808m
▲ホームにつながる回廊部分は切断されています.
R0012849m.JPG R0012849m
▲ホームにつながる部分です.手前に見える線路は現役です.
R0012833m.JPG R0012833m
▲ホームは7本あって往時が偲ばれます.ホームの回廊とつながる部分は封鎖されています.
R0012842m.JPG R0012842m
▲ホームの屋根の終端は丸く処理されています.トンボが写っています!
R0012786m.JPG R0012786m
▲コンコースとつながっている5階建ての建物です.
R0012853m.JPG R0012853m
▲タワー.コンコース,とそれにつながる建物は保存団体のよって管理されており,普段は立ち入りできません.そしてそれらに隣接してRailway Express Agency (REA)の貨物駅があります.貨物駅は解体予定とのことで朽ちた状態で放置されており,撮影などにも使われているようです.
R0012859m.JPG R0012859m
R0012860m.JPG R0012860m
▲Mail Buildingと呼ばれる部分です.中はかなり広く壮観です.
_DSC3736m.JPG _DSC3736m
▲貨物用のプラットホームとそれに付随する建物はかなり傷んでいて,一部は中まで草木が茂っていました.
この駅の脇を通過する線路はAmtrakや貨物列車が通過する現役路線であり,市内を走るライトレールBuffalo Metro Railの将来計画として空港まで延長された場合の途中駅としての復興も検討されているようです.駅名をグーグルマップに入れて航空写真で見るとこのターミナル駅の規模の大きさがわかります.


nice!(1)  コメント(2)