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2023年の模型工作 [model railway]

今年は受賞車両作品の雑誌記事と,レイアウトのギャラリー展示の二つでO-16.5mmの過去の作品を振り返る年となりました.
 
【雑誌掲載】
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過去の工作になりますが,2022年は鉄道模型趣味誌(TMS)75周年のアニバーサリーチャレンジ奨励賞をいただき,その内容を同誌の2023年6月,7月,8月号(976-978号)の3回にわけて掲載させていただきました.プラ板を使ったO-16.5mm車両の連作を紹介する内容です.
 また,Voie Libre113〈2023年4-6月〉号には2008年に製作したサンライズマウンテン鉄道
https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2021-04-14)が1ページで紹介されました.
 
【ギャラリー展示】
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2023年2月4日から19日まで,巣鴨の情景模型専門店さかつうギャラリーのスペースをお借りして過去に製作したO-16.5mm(On30)のレイアウトを展示しました
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展示にあわせて紹介ブックレットを作成しました.
 
【レーザーカット作品】
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O-9mmのレーザーカット車輛3点を製作し,キットを吉祥寺鉄道模型アートマルシェに出品しました.通販ではナローガレージさんで扱っていただいています.
レールカー“Village Buggy”:https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2023-03-25
小さな木製フレームのトロッコ,“ちびトロ” :https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2023-09-11
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12月に入って“物置のある小屋”を製作し,キットを12月の吉祥寺鉄道模型アートマルシェに出品しました.詳細は追ってブログに上げる予定です.
 
【キットの組み立て】
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O-9mmのキットを組みました.Jelly Models,トーマモデルワークス,松山町商工会,ペアーハンズ,城東電軌,ウサギミックの製品です.
3Dプリントのエアロコ,鉱車など:https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2023-08-02
松山人車軌道の人車:https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2023-08-07
細身の箱型ガスロコ:https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2023-08-11
Jelly ModelsのBox Tractorと貨車:https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2023-09-13
 
【レイアウト,情景】
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B4判パネル2枚で構成した“夏葉線” Natsuha Line https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2023-09-19
2023年8月に開催された国際鉄道模型コンベンション(JAM)のNGJブースに展示しました.
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併用軌道の組線路で囲われた情景セットhttps://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2023-11-28
12月に開催された吉祥寺鉄道模型アートマルシェに出展しました.
 
【カーモデル】
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1/25のアメ車プラモの製作を促進させたいところでしたが,今年の完成は1台だけでした.
’32年型フォードクーペ ('32 Ford Coupe,1/25 AMT kit):https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2023-11-07-1
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軽商用車に注目しているアシェットの1/43懐かしの商用車コレクションですが,めずらしいコニー360が4月に発売されました.
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年に3回,横浜で開催されるワンダーランドマーケットには今年も友人たちとでかけました.
面白いものや古いガラクタ品を見つけるのが楽しみです.
 
お付き合いいただき,ありがとうございました.
新しい年もよろしくお願いいたします.


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琵琶湖疏水船,石山坂本線,近江鉄道 [travel]

10月下旬に京都に所用で出かけていました.帰りは琵琶湖疏水船で大津側に出て,京阪電車,JR草津線を経由して貴生川から近江鉄道で米原にでました.その道中記です.
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琵琶湖の水を京都にひく疏水は東京遷都で衰退した京都の復興をかけた明治期の一大土木事業でした.蹴上に遺るインクラインは高度差がある疏水(水路)間で船を運ぶケーブルカーで,1948年まで使われた後は散策路になっています.広軌の複線のレールが寄っているので真ん中の2本のレールがナローゲージのようにも見えます.
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滋賀県の琵琶湖からくる船はインクラインの台車にのせて京都市内に入るのですが.その琵琶湖からの水路の航行をよみがえらせたのが観光で復活した琵琶湖疏水船です.6年ほど前に始まったようで今回ようやく乗船することができました.
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トンネルを出た水路の脇に優雅なレンガ建ての建物が見えます.これは京都御所に防火用水を運ぶためのポンプ室です.こちらに散策に来るときには良く眺めていた建物ですが,今回のツアーはこの建物の脇から出発します.
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蹴上からの乗船風景です.大津側からの乗船も可能です.今回は蹴上から大津までの片道を乗りました.船を安定させるために一人ずつ船の両側交互に乗っていきます.因みに水道水用にもう一本,トンネルだけの第2疏水がほぼ平行して通っています.
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出発しました.山科に向かってトンネル(第3トンネル)に入ります.
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山科側のトンネル出口です,ポータルの意匠はそれぞれに異なり,かなり凝っています.漢詩を刻んだ扁額が掲げられています.ポータルは陸路からも見られそうなのであらためてじっくりと観察したいものです.
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大津に向かう乗船は流れに逆らうため,エンジンをかけていますが,それなりにスピードを出さないと安定しないらしく,狭い水路でかなり波が立っている様子がわかります.
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第2トンネル,諸羽トンネル(湖西線のために1970年に新設),そして2.4㎞に及ぶ第1トンネルを経て大津側にでました.随所に興味深い歴史的建造物が見られました.
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乗船はここまでです.
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トンネルには扉がついていました.
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水位を調整して船を通す通路が分離しています.
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水位調整の仕組みに関する説明を受けて見学が終わりました.
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大津側の近くにあるのが京阪石山坂本線の三井寺駅です.
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坂本に向けて北上する電車が対向車線にやってきました.
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やってきたのは往年のびわこ号の名を冠した車輛です.
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往年のびわこ号にちなんで右から表記されています.
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浜大津を抜け,京阪石山で下車しました.ここでJRに乗り換えですが,草津線に入る列車は本数が少なくかなり待ちました.
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草津からJR草津線に入り貴生川で降りました.ここから近江鉄道本線に乗って米原に向かいます.近江鉄道では交通系カードは使えず,乗り換え改札で硬券切符を買いました.
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入線していたのはおーいお茶の塗装で,2両編成の向こう側はおーいお茶の薄緑,こちら側は濃い茶の色の2色編成です.
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近江鉄道は西武鉄道の傘下ですが,経営は厳しく,近々設備は地方自治体が担い,運行管理だけを引き継ぐ上下分離方式の運営に移行する予定らしいです. 確かに日中だったので乗客は少ないです.
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ローカル私鉄の情緒が満喫できます.
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軌間が草で覆われている箇所もあります.
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なつかしい西武色の電車がいます.
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謎のヘッドマーク,調べたらバーチャルYouTuberのクレア先生というらしいです.
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五箇荘と高宮の間は新幹線に沿って走ります.いつも新幹線から時折見ることができたローカル電車にやっと乗ることができました.JR在来線と接続する彦根ではしばらく停車します.
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終着駅の米原に到着です.彦根で10分ほど停車して貴生川から1時間40分かかりました.
ここからは新幹線で東京に帰りました.いつも京都へは新幹線往復ですが,初めてのんびりと帰ることができました.


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池島炭鉱,軍艦島,そして長崎市内  [travel]

秋に長崎に行って炭鉱跡を見学してきました,
【池島炭鉱】
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目当てのひとつが池島炭鉱跡の訪問で,池島炭鉱体験ツアーに申し込みました.長崎市の中心地からは西海岸の外海沿いを北上する路線バスを乗り継いて二時間ほどで神の浦という港に着きます.神浦港から船で30分ほどかけて池島に渡ります.
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池島炭鉱は比較的新しい炭鉱で1959年から2001年まで採炭が行われました.炭鉱としては近代的設備を備えていたことから,閉山後は最近まで東南アジアなどの技術者に向けて採炭技術の研修施設として利用されました.現在はその役割も終えて,近代産業遺構として残されています.この島を採掘の拠点にして離島まで伸びる総延長90㎞に及ぶ地下坑道があったそうですが,そのほとんどは現在埋められているようです.良く知られる軍艦島が人工島であるのに対し,こちらは自然の島で,閉山後は大自然に還元されつつある情景を見ることができます.
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参加者7名で概要説明を受けたあと,ヘルメットやヘッドライトなどの安全装具を身に着けて出発です.野外のシェルターからバッテリーロコが牽くトロッコに乗車して坑内の見学が始まります.
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坑道に入って少し進んでから下車します.保存された採掘現場を歩いて回り,採掘の手順を詳細に説明していただきました.
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トロッコ列車は人車をはさんで両側にバッテリーロコが接続され,視界の良い往復運転に対応できる編成になっています.
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見学後の列車回収時の走行です.
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S字カーブの情景
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坑道に入っていきます.
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乗車場の近くには廃車になったバッテリーロコが置かれていました.
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脚こぎトロッコが放置されています.
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港には石炭船積み機が残されています.貯炭場から石炭をベルトコンベアーに載せる巨大なローダーが最近まで残っていたそうですが,風雨による倒壊が進み,安全にために撤去されていました.
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発電所を含む巨大な設備はかなり倒壊が進んでいますが,圧巻の情景です.
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午後は島内をまわるオプションツアーに参加しました.島の中央付近から第1立て坑の櫓が見えています.この島で生まれたという方の案内で,全盛期の様子を暮らしにまつわるエピソードを交えながら説明していただきました.社宅の内部や立坑の周囲も見て回ることができました.
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自然に緑の中に取り込まれていく廃社宅群の情景は印象的でした.
島内は解放されているところが多いので自由に歩き回る時間が欲しいところでしたが,帰りの船の時間の都合で切り上げました.
 
【軍艦島】
長崎に泊まって最初の訪問は世界文化遺産に登録されている端島炭鉱跡,軍艦島の見学でした,1974年に閉山したので来年2024年はちょうど閉山50年にあたります.いくつかのツアーがでてきますが,わたしが利用したのは長崎港ターミナルから出ている,やまさ海運のツアーでした.
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船は岸壁に横付けするので天候が荒れると出航しても上陸できないことがあるそうですが,幸い天候には恵まれました.公開されていないところ場所も含め写真は広く公開されているので,数枚だけにします.
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頂上にある貯水層まで陸から引いた水をあげていたそうです,
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奥に見えるアパートは風雨による崩壊が進んでいます.
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上陸できるところは限られており, 4班に分かれて案内に従う見学でしたが,栄えたころを偲ばせる寂寥感のある光景を満喫することができました.
 
【長崎の街中】
熊本や鹿児島には仕事でも出かけていましたが,長崎は高校の修学旅行以来の訪問です.
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長崎まで伸びる新幹線は諸事情でまだ新幹線網とは独立しています.博多からは在来線に乗り継ぎ,武雄温泉から西九州新幹線に取り換えて長崎に着きます,鉄道旅行としては在来線区間が車窓も楽しめてよかったです.
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整備中の長崎駅を出ると,ここで引き続き標準軌(長崎電気軌道)の電車に乗り換えて宿がある街中に向かいました.
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路面電車の路線図です(観光案内所配布地図より). 
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電車は頻繁に往来し,市街地は賑わっています.長崎電軌の車輛は大きく分けると,在来型,在来パーツを活用した80年代以降の1000番台の車体新製車,そして低床式新型車の3種類が走っています.他には西鉄で活躍したダブルルーフ車168号が保存されています.ちょうど長崎を離れた日が鉄道記念日にあたり,この車両が記念運行されたようでした.なお,標準軌とはいえ,車両限界の関係で新型車両も車体幅は2300㎜に収まっています.
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古い路線案内図を持参したのですが,川の上に載っている終点の一つは駅名が正覚寺下から崇福寺に替わっていました.1日乗車券を2日分買い求め,全線を見て回ることができました.
 
長崎市内を一望できる稲佐山には長崎ロープウェーで上がることができます.麓にある渕神社に出発駅がありました. 
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山頂駅から公園がある別の方角にはロープウェーとは別の長崎稲佐山スロープカーというちょっと変わった車輛が運行されていました.
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スロープカーは斜面を走行するモノレールですが,車体は水平に保たれていて2両連結だと上下にずれて走行します.ロープウェーもそうですが,奥山清行氏のデザインで近未来的なイメージを醸し出しています. 
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長崎市内は見どころが多くあちこち回りましたが,グラバー園周辺の散策は特に趣がありました.

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併用軌道の組線路で囲われた情景セット [O-9mm]

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小道具を並べるだけで情景が楽しめる小レイアウトをいくつか制作してきましたが,今回はトミックスの路面電車用線路を利用した情景セットを考えてみました.
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OやHOスケールでNゲージの道床付き組線路を使う場合は枕木の間隔が狭すぎるのが難点です.そこでスケールフリーで使えそうなのが路面電車用組線路です.トミックスの路面電車用線路にはカーブの種類がいくつか用意されているのでそれらを組み合わせて変化のあるループにしました.線路を抽象的に扱うことでそのままでもいいのですが,土に埋もれた併用軌道のような感じにできないか考えてみました.
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路面を土っぽい少し粗目の表面にするためにストーン調スプレーの白を下地に吹き付けました.ただしレール面は路面からわずかに出ているだけなので厚くしすぎないよう,軽めに吹きます.そのあとタンを吹いて,好みの土っぽい色にしました.レールの部分は塗装後に磨きだしました.
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ループの内側に情景台をはめ込みます.路面の厚みは6ミリほどなので,3ミリ厚の発泡スチレンボードを2枚貼り合わせて整形しました.
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台の表面にはノッホ(Noch)がだしている砂利敷を表現したシート(scenic mat, stone gray)を貼りました.
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砂利シート(scenic mat)を貼り終えたところです.保管が長かったので一部日光に当たっていたところが変色していますが,土色に変化するのでちょうど良いです.
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砂利シート(シーナリーマット)は土台の発泡スチレンシートよりすこし大きめに切り出して貼っています.
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そうすることで,隙間なくきれいにはめ込むことができます.
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これで完成です,あとは何を並べるかです.
 
いままで奥岳(置くだけ)線で使ってきたシーナリー小物を取り出してみます.
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これはべニア板の切れ端の上に草のシートを載せ,樹木がはめられるようにしたものです.
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置いてみるとこんな感じです.
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こちらは発泡スチロールの土台にグラスマットを貼ったものでちょっとした丘になります.
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発泡スチロールの塊にシーナリープラスターを塗って造形した小山のユニットです.
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これらを適当に並べて情景を演出します.これらはNやHOなどスケールを問わず利用できます.
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路面はこんな感じです.O-9mmのレールカーをのせています.
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O-9mmの情景として樹木やジャンクをならべています.
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こちらはHO-9mmの情景でまとめた例です.
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こんなものも出てきたので並べてみました.
スケールを問わず手軽に9ミリ軌間の小型車輛の走行状態を確かめたり,ゆっくりと眺めたりしたいときや,集まりに持っていきたいときには大変便利な構成です.


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’32年型フォードクーペ ('32 Ford Coupe,1/25 AMT kit) [1/25 car model アメ車プラモ]

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AMTの1/25 Ford Coupeを組みました.
模型で比べるフォード車の歴史をブログでとりあげましたが,1932年型についてはこちらで述べています.
AMTが最新年式とは別に,年式を超えて注目されるモデルをトロフィーシリーズとして展開しましたが,その最初のモデルは1932年式のフォードロードスターで,1959年に発売されました.そしてその翌年にトロフィーシリーズの第2弾として発売されたのがこのクーペです.わたしは1966年にこの初期リリースのキットを組み立てました.
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その後もこのキットは人気で何回も再生産されています.今回組み立てたのはこの箱に入ったErtl傘下2005年のパッケージです.
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この段階までは接着剤なしのはめ合いだけで組みあがるのでずっとこのままで放置してきました.
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AMTは1963年にビクトリア(セダンとクーペの中間),1968年にフェートン(オープンフルシーター)のキットを出しています.これらはクーペのキットと比べて下回りのディテールアップがされています.ビクトリアの組み立てはしばらくお預けにして,フェートンをクーペの後につくる準備をすることにしました.ところでフェートンに付属していたインテリアはビクトリアと同じもので寸法が合いません.写真でフェートンとビクトリアのボディの手前に付属していたインテリアパーツを置いていますが,二つが同じものであることがわかります).
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1966年に入手したときのおそらく初版(左)と今回の説明書です.エンジンとホイール,タイヤはオプションパーツが入っていてカスタム仕様やフェンダーレスのホットロッドに仕上げることができます.
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古い説明書にはパーツリストがついています.ほとんど同じ内容が継承されています.このキットはストック(オリジナル)仕様で組むことにします.
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塗装を終えた状態です.ボディの色はマルーンにしました.リアサスペンション,排気管はシャーシーにモールドされたシンプルな構成で扱いやすいです.
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組立が完了しました. 
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エンジンはオリジナルのフラットヘッドV8を積んでいます.
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後発のフェートンのキットにはトロフィとエンジン台がついています.
どちらのキットにもエンジンは2基入っています.
左下はクーペキットについてくるカスタムエンジンでシボレーのV8です.右2基はフェートンに付属するエンジンで,上がクーペに積んだものと同じフラットヘッドV8,下はカスタム用フォードエンジンです.
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引き続いてフェートンに着手しようと思ったのですが,先に触れたようにインテリアが短いうえに形状が合いません.フェートン用のインテリアが間違って梱包されていたのですが,Webで調べたらこの時期のロットに見られたようです.下回りがビクトリアと同じなのでパッケージを間違えたのでしょう.仕方がありません.
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そこでインテリアパーツの利用はあきらめ,エヴァグリーンの1/4円柱材を内側の縁に貼って独自のインテリアを備えたホットロッドにすることにしました.さてどんな風に仕上げるか,現在模索中です.


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B4判パネル2枚で構成した“夏葉線” Natsuha Line [O-9mm]

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B4判の木製パネルを2枚つないだ,シーナリーは置くだけのパネルレイアウトです.
O-9mm用の収納がしやすい運転盤的なレイアウトとしては2作目となりますが,小さなスペースながらストラクチャーが自由に置ける形にしてみました.
(一作目はこちらです:https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2022-08-24
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B4判は257㎜×364㎜,その短辺をつないでいるので大きさは257mm x 728mmです.長辺の長さに因んで(松ヶ崎鉱泉)夏葉〈728〉線と名付けました.
ちなみにA判と違ってJIS規格のB判は国際規格よりも僅かに大きいです.
線路のカーブ半径は105mmです.二か所に側線を設け,さらにPECOのトロッコ用回転台を付けました.
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パネルに線路を直接取り付けた簡易なものですが,すこし変化をつけたかったので右側のパネルは裏返しにして必要なところに板を貼りました.また配線のために底には開口部を設けました.レイアウトの製作手順は今までどおりで新しいことはありませんが,順追って述べます.
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線路はPECOの00-9用です.一度枕木を抜いておおよそのカーブをつけてから敷設します.ところどころ枕木の中央をピン留めしています.カーブでは枕木が寄るのですこし間引きしましたが.極端に枕木を減らすことはしていませんのでHO-9mmとしても使えます.2本のポイントはSETRACK規格の絶縁フログの左右を使いました.パネルの接続はレールジョイナーだけでは弱いのでNo.3サイズのホッチキス針をパネル両側の上面と側面に押し込んで固定するようになっていますが暫定の措置です.
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線路には缶スプレーのウッドブラウンを吹いて側面が土を被った錆色になるようにします.
パネルの厚さ分,深さ2㎝になる窪地に木橋を渡します.橋はプラ棒でつくりました.
斜面はスチレンフォームを入れて整形します.
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木工用ボンドを薄めたものを表面に塗ってからTOMIXのシーナリープラスターで全面を覆います.
プラスターは水の量を加減しながら僅かに粘りがあるぐらいにして大きめの筆で塗布しました.
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乾いたらプラスター面を染料系の塗料を薄めて塗ります.使ったのは定番にしているWoodland Scenics (KATO取り扱い)のEarth Undercoat(アース・アンダーコート)です.薄めて薄い色で塗布しました.
さらに,タミヤ水性アクリル塗料のバフやフラットアース,灰色系を薄めて塗布し少し色の変化をつけました.
バラストはWoodland ScenicsのBuff Mediumを使っています.バラストを撒いた後全体を霧吹きで湿らせてからモーリンのスーパーフィックス2.5倍液をスポイトで垂らしながら固着させました.
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線路まわりの彩度を落とすため,薄めたタミヤのバフを枕木まわりに塗布しました.
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地表面がほぼ整いました.
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草地の植草には静電植草器をつかいました.静電気を与えた茶こしのようなふるいに繊維系の素材を入れて振りかける方式です.使っているのはFallerの製品です. 植草面にはモーリンのスーパーフィックス2.5倍液を塗布して,その上に振りかけました.
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この後,少し高さのある繊維系の草をいくつか配置し,基礎のシーナリーが完成しました.
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パネルは収納性を考えてこのままにしています.残りのシーナリーは差し込み,あるいは置くだけで使うことにします.したがってHOでもSでも使えます.
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電柱と3本の樹木を用意しました.真鍮線を使った差し込み式です.電柱は津川洋行のHO用です.
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ジャンクはRusty Railのレジンモールドを塗装,柵はRubicon Modelsの1/56キットを使っています.
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それらを設置した状態です.あとはストラクチャーを配置してみます.
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レーザーカットで作っている庇のある小屋と番小屋の配置です.
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番小屋のまわりにジャンクと柵が並ぶ情景です.
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建物を替えてみました.
Rusty Railのレジンの小屋https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2020-08-12
BTSの庇のある小屋https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2020-05-31を配してみました.
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レーザーカットの方丈庵を波板張りしたものと詰所を置いてみました.
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Grandt Line の数少ないOスケールストラクチャーのSheepscot Stationと,レーザーカットの洋風コテージを並べました.
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ターンテーブルまわりの情景です.
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パネルはアタッシュケースに収納可能です.
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このレイアウトは2023年8月に開催された国際鉄道模型コンベンション(JAM)のNarrow Gauge Junctionのブースにて展示しました.
パネル2枚の接続ですが,あいだに一枚追加することも考えています.そうなったら夏葉(728㎜)線ではないですね.


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Jelly ModelsのBox Tractorと貨車 [O-9mm]

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今年の国際鉄道模型コンベンション(JAM)で手に入れたJelly ModelsのBox Tractorと貨車です.O-9mmの3Dプリントです.
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貨車は無蓋車,有蓋車,窓付き有蓋車の3種類です.一つだけ色が異なりました.貨車は屋根が別ですが,車体と下回りは一体成型です.バリ取りと軽く表面仕上げをするだけで後は塗装だけです.
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箱型内燃機(Box Tractor)の車体は一体成型,屋根には別モールドの排気管,ライト,そして警笛を取り付けます.
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動力はトミーテックの鉄コレ用TM-TR02が指定されています.この動力の中間フレームを外し,モーターと車輪回りを挟み込む形でフレームに固定します.なかなか良い設計です.
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サーフェイサー,塗装,マスキングして局所塗装,パウダー系ウェザリング,つや消しスプレーの手順で完成しました.ガルグレーと赤が基本色です.
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反対側です.スリムな機関車です.
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屋上の排気管や警笛がよいアクセントになっています.
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カプラーはIMON(乗工社)の製品を付けました.
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走行中に倒れそうでユーモラスです.
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一体成型の無蓋車です.
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有蓋車です.
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ドアに窓がついている有蓋車です.
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ノッポの編成が走行中です.
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同じスリムな仲間のペアーハンズの内燃機(https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2023-08-11)と並びました.
製作者は今後O-9mmにも力を入れたいと言っています.プロトタイプにこだわらず独自のデザインを展開する面白さがこの規格にはあると言えます.


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小さな木製フレームのトロッコ,“ちびトロ” [O-9mm]

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小さな木製フレームのトロッコを紙のレーザー加工でつくりました.平トロ,土運車と鉱車です.名付けて“ちびトロ”です.
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僅かな仕様変更があり,作り直したので数が増えすぎました.車輪が足りません.
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下回りはこんな感じです.素材はいつも通りのクリームマット紙,アルモデルの極小軸受を埋めています.
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平トロの1台.荷物がこぼれないように枠付きです.
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端面に板を貼った仕様です.
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平トロの3台,塗装はウッドブラウンの下地のあとタンを吹いています.
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次は土運車.
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枠が外れるようにしたいところですが,歪みやすいので土台に固定しました.
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土運車の編成です.
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まだ何も積まれていませんが,土砂に限らず荷物を運ばせてもよいでしょう.
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鉱車は両開きの形ですが,強度上片側は固定で組みました.
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ピンを軸にして下側が開きます.
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他と同様の塗装です.
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鉱車の編成です.
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PECOの小さな転車台にのるサイズです.
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”ちびトロ“として平トロ,土運車と鉱車ができました.これらは近いうちに頒布させていただく予定です.
 
以前に作成した人車の土台が“中トロ”ということになります!底が開くトロッコができたら”中落ち“ということで構想中です!


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ダイアナ鉱山とイオーンのゴーストタウン ~カリフォルニアからネヴァダのゴーストタウン巡りへ その3 [travel]

ダイアナ鉱山(Diana Mine)は前述のベルリン鉱山州立公園(https://karatcreek.blog.ss-blog.jp/2023-07-28)に含まれていますが,公園入口の少し離れたところにありました.
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最小限の鉱山設備がまとまったような情景が見えてきます.
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近づいてみると,管理事務所の建物だけで,脇に線路があります.
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線路はYの字に分岐しています.
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線路は坑口から続いていました.
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この坑道はベルリン鉱山の鉱脈とつながっているらしく一時期見学ツアーが組まれていたようです.
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柵の外から坑道をのぞきます.それにしても線路一杯の狭い坑道です.
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ポイントはかなり素朴な構成です.
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かなり急な左への分岐です.
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左分岐はホッパーへと向かいます.
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ホッパーの先は斜面で何もありません.
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まっすぐな線路のほうは土砂が積まれた場所まで伸びています.
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その先は何もありませんが,手押しの鉱車が置かれていました.
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車輛は鉱車が一両.これだけでレイアウトかジオラマにしたくなるシーンでした.
 
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近くにイオーン(Ione)というゴーストタウンがあるので砂利道を往復しました.入口にある看板には”The town that refused to die”とあります.
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道路脇に廃屋がならんでいる箇所があったのでいくつかひろってみます.
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こちらは鉄板張りの家です.
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缶を広げて貼り付けてあります.意匠が面白いです.
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廃屋が斜面に点在しています.
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村の中心はきれいに整備されていましたが人の気配は感じられませんでした.
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再び州立公園(Berlin-Ichthyosaur State Park)に戻り,魚竜イクチオサウルスの化石発掘の保存施設を見てきました.この日はトノパ(Tonopah)に泊まりました.


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細身の箱型ガスロコ [O-9mm]

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O-9mmの片面から乗り降りするスリムな箱型ガスロコです.
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イベントで手に入れたペアーハンズの”田舎の買い物GL”キットです.ボンネット(機械室)の上が少し落とし込んであって,そこに荷物が置けるのでこの名称がついているようです.
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開封してみると何やら説明書にないパーツ(写真上)がついています.ちょうど機械室(写真中)の上に積みあがる寸法です.説明書によるとこの機関車は同社の“箱型GL”の改造という設定らしく,その仕様の部分が残っていたようです.オリジナルの箱型GLについて検索しても小さな写真でぐらいしか確認できませんが,とりあえず箱型でまとめてみることにしました.つまり改良機をわざわざ原型に戻すことになったみたいです.謎の改造パーツが入っているアメ車のカスタマイジングキットをさわるようです!
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板を積みあげて箱型に組み立てました.波板の屋根も延長できるパーツがついていたので接合しました.
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動力は鉄コレ用(TM-TR02)が指定されています.支える部分を削りすぎたのでプラ板をあてています.
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カプラーのスリットが下回りに刻まれていますがそのままでは物足りないのでレーザーカットで出力したものを取り付けました.軸受は丸材を貼り付けて強調しています.
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車体はガルグレーで塗装しました.
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ウェザリングの錆は液体と粉で施しました.
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細身なので少しウェイトを積まないと走行中に倒れそうです.
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屋根上のマフラーがアクセントですね.
自社工場で作り上げたような素朴な車輛が一つ増えました.


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