分解収納できる、はめ込み式ストラクチャー [O-scale structures]
プラモデルにはsnap fitと呼ばれる、接着剤を使わずにはめ込むだけで組み立てられるキットがあります。ただし、組立を簡単にするのが狙いで分解は意図していません。車の模型などは分解しても収納スペースが小さくなるわけではないので、その必要もありませんが、ストラクチャーの場合は積み木遊びの要素もあって、分解して小さく収納できればありがたいです。仮設レイアウトや運転盤に時々並べて、使わないときはバラバラにして収納できるストラクチャーキットを2点、紹介します。
【Bachmann Hobo Jungle】
BachmannのストラクチャーシリーズはPlasticvilleと呼ばれています。Oスケールの鉄道車輌は自社では出していないのですが、はじめはライオネルなどのOスケール用に展開され、のちにHOやNを始めたようです。Oスケールのシリーズはトイトレイン向けということもあってはめ込み式のものがほとんどです。その中で特に重宝しているのがHobo Jungle(放浪者村)です。2002年に練馬の模型屋さんで買っています。
キットには貨車を改造した建物と小屋2件、そしてトイレが入っています。
トイレは他に使ってしまいましたが、残りの3棟は塗装をして、普段はこのようにビニール袋に収まっています。
ストラクチャーは突起をはさんで組み立てます。
3棟はこのように組みあがります。
重しを載せた屋根、ゆがんだ煙突など、風化した状態をよく表現しています。
開閉する窓もあります。ちょっとした情景演出に便利なセットなので、イベントなどに時々持っていきます。このシリーズでは他にCovered Bridgeなどが古びたストラクチャーの味を出しています。
【Lionel Freight Platform】
Lionelもはめ込みストラクチャーをだしています。
これは貨物駅で日本型としても使えます。
箱に収納した状態です。
台枠をはめ込みます。しっかり組めて簡単には外れません。
家屋は突起をはさんで組む方式です。窓やドアもはめ込み式です。
貨物扉はスライドします。
柱のはめ込みもしっかりしています。
屋根の収まりもよく、完成です。
灰色と茶色のスプレー缶を使い分けた塗装ですが、十分鑑賞に堪えます。
WebサイトをさがしたらLionelは健在ですね。トイトレインのイメージなので、日本ではなじみがありませんが、結構使えるものがあります。ストラクチャー類はOEMのようで物によって組み立て方や精密度が違うようです。
そういえばジオコレもはめ込み式でした。Oのストラクチャーは小さいものでもそれなりの大きさがあるので収納にいいのですが、Nならばらしてまでしまう必要はありませんね。